2021 J1第33節 湘南 2-1 横浜FC レビュー

さあ、本当に本当に負けられないどころか、勝たなきゃいけない横浜FC戦。相手は前節5得点してて勢いがあるので受けて入ると厳しいぞというところで今節のスタメンはこちら。

町野→タリク、大野→山本、館→大岩で広教が右に。大岩は早くて強いサウロミネイロ対策かな？山本には試合運びの部分で鹿島での経験を出して欲しいところ。

試合の方はパスも回せて、ボールも保持できていたけど、相手は前節パスを回すスタイルの徳島相手にカウンターで得点を奪っていることもあり、成功体験からか粘り強い守備を見せて決定機を作らせてくれない。攻撃でもあわやの場面を作られたサウロミネイロはやっぱり怖いね。ただ、大岩も早い段階でイエローもらったもののその後は自由にさせず抑えていたのでこの辺は起用が当たったね。前半は両チーム的に得点を奪えなかった点以外は概ねプラン通りだったように思う。

ということで、鬼門にすらなりつつある後半。開始早々横浜FCが攻勢をかけてくる。先に失点するようだと気持ちの部分でも厳しくなるぞなんて思ってたら、ミスが出てしまう。。。広教が自分がスローで入れたボールを再度受けると少し迷ったか持ち出しが長くなったところを松尾に詰められる。慌てて蹴ったボールは松尾に当たりそのまま自陣側にこぼれるとスピードのある松尾が掻っさらいそのままゴール前までドリブルで運び冷静に流し込む。。。引き分けすら許されない試合であってはならないミスが出てしまった。FC東京戦のデジャブかのような失点で横浜FM戦のことも考えると、残留を目指してるチームで甘さを指摘して締めなきゃいけないキャプテンが何度同じようなミスを。。。

失点してから湘南が攻勢を強めるも、前回対戦のこともあるのでこれは厳しい結果もあるぞなんてことを思い始めたところで、交代で入った選手達がやってくれた。この日は前に気持ちが向いていた山田が前にパスをつけて出て行ってリターンを受けると低いクロスを入れる。これを横浜FCが処理を誤るとウェリに当たり大橋の前にこぼれる。相手GKが出てきていてコースがないところを冷静に浮かせて同点ゴール！！

ここからさらに湘南が勢いを強める。スタジアムの一体感も後押しが凄くてルヴァン杯獲った時の柏戦を彷彿させる程熱かった。するとCKを町野が叩きつける。相手GKに向かって行くボールを面前で山田がコースを変えてゴールに流し込んで逆転！！！勝つしかない試合でビハインドをひっくり返して見せた。この後サウロミネイロに決定的な場面を作られるもなんとかこのまま試合を終わらせて8月以来の勝利。降格圏も脱出。

試合後広教が泣き崩れていた様子もルヴァン杯柏戦の梅さんを彷彿させたけど、次節どうなるかな？メンタル的なことと、札幌の屈強で大きなFW陣考えると、大岩真ん中で左右に杉岡(山本or大野)、館でも十分戦える気がするんだけどな。

【印象に残った選手達】

チームに勢いを取り戻す貴重な同点ゴールを奪ってくれた。素直で思い切りの良いシュートが多くてGKに当てちゃうことが多かったけど、この日は冷静に浮かせてゴールを決めて見せた。元々は大学では2部とはいえシーズン記録を更新するほど点を取っていた選手なのでこういったこともゴーム前で冷静になれればできるんだと思う。今後も本当に頼むよ。

ここまでの試合、途中交代で出場しても良くも悪くも目立つようなことがなく、なかなか良さが出せずにいたけど、この試合では逆転弾を奪ってくれた。ビハインドの状態で入ったこともあり、点をとるしかないので気持ちが前に向かってたように思う。守備でも頑張れる選手なのでバランス見たり色々考えちゃって後ろにパスすることも多くて気にはしてたんだけどね、やっぱり勢いをもたらすことができる選手なんだと実感。