届かない勝ち点3

 こういう書き方をするのも何ですが、ここで勝ち点3落としたのは厳しい

と共に現在のガンバはやっぱりなるべくしてこの順位だという事を

分からされた試合になりました。

まずはフォメから

フォーメーション図

フォーメーション図

 石毛がサブにもいないのは、今日は宇佐美を90分使うという指揮官の意思の表れなのでしょうか?

並びだけ見ると横浜FCのサイドに人がいないのが分かります。

中央はドイスボランチで空いてないので今日はサイドの攻防が熱くなる事が予想されます。

後、ガンバ気になるのはやはりネタラヴィの位置。

ここを横浜FCの前線の4人に使われると厳しいと予想出来ました。


美しすぎた先制点

 13分、アラーノのクロスをジェバリがスルーして宇佐美が美しい先制点。

しかし、問題はここから

この先制点以降、ガンバの選手の運動量が極端に落ちてしまいます。

特にパスコースの3人目の受け手を作る動きが少なくなりボールの動きがスピードダウン。

圧力が落ちた感じになりました。

一点して横浜FCがボールを持てる形になり、ポゼッションを高めていこうとしますが

パスがズレ、逆にガンバに奪われる事も。

このパスズレから奪われる形は今シーズンの初め、ガンバでもよく見られるシーン

あるある、わかるわぁ・・・と、しみじみ観ていたのは私だけだろうか?


しかし横浜は左サイドの和田、山下。そこにトップ下のカプリーニが絡む本来の形でチャンスを

構築していきます。今までガンバは左サイドを攻められる事が多く、何か新鮮に映りました。

ネタラヴィはボールや対人戦には無類の強さを発揮しますがボールを持っていないフリーマンを捕まえるのが苦手で、左に寄ってきたカプリーニを捕まえられず危険なシーンが散見されました。


ヒートマップ - カプリーニ

33分には小川のシュートがポストを叩きます。

まさかこれがこの試合におけるポスト無双の始まりになるとは誰が思うのでしょうか?

攻撃スタッツ - 小川 航基

小川航基、ジュビロにいた頃からチームどころか将来の五輪、A代表のストライカーとまで期待されていた才能が昨シーズンあたりから眩い輝きを放っています。

元々の裏抜けの技術にくわえ、足元への収め方、前線でのキープに加え反転も上手くなっており単独でも点を獲れるストライカーへ変貌を遂げています。

ベルギーあたりのスカウトの方、どうっすか?


閑話休題。

カプリーニにもシュートを打たれ、結局CKで失点。

これで目を覚ましたのか、後半はガンバの怒涛の攻撃が始まります。

始まります・・・が

基本スタッツ

シュートは27本。枠内19本。

パスソナー・パスネットワーク

パスはこれでもかというくらい回っています。

エリア間パス図

エリア間も普段なら唯一染まらないバイタルまでしっかり矢印が。

ボールロスト位置

しかし、そのバイタルで最多のボールロスト。

最後の最後で崩せていない事がわかります。

ゴール期待値

ゴール期待値は2.52。

普通の試合なら追加点は獲れている数値です。


崩しに拘り過ぎ?

前半のダワンの飛び出しからのシュート、宇佐美や山見のシュート。

いずれも非常に美しい形。ですが決まらなければ0点です。

サイドからのクロス。中盤から宇佐美の飛び出し・・・もう少し違う形でのシュートが欲しい。

特にペナルティエリアあたりからのミドル。

ペナルティーアークからいっそシュートを皆で狙ってみては?

ポストプレイや、逆サイドからの折り返しなど、形は美しいのですが

そこに至る過程を崩して、いっそシュートしてしまうのも面白いかと。

良い意味で、監督や味方を裏切る得点が観たいです。

このサッカーを続ける限り、守備が劇的に改善される事は恐らく、ないでしょう。

(面子が変わらない限り)

で、あれば常に複数得点を狙っていくしかない。

ゴールの形、ではなく単純に数に拘って欲しい。


最後に今日のMVPは言わずもがな。

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