「湘南スタイル」という言葉が独り歩きしてどれくらい経っただろうか。


海外マニアのチョウ・キジェがゲーゲンプレスをJ2で試して生まれたスタイルが

さもアイデンティティのように語られているが、このゲームのスタッツを見て欲しい。

ティキタカを標榜するアルベルのチームを向こうに回して互角以上のポゼッション率

パス成功数、ショッツオンゴール数と、圧倒しているのが今季の湘南ベルマーレである。


山口監督が浮嶋前監督から引き継いだ守備戦術に2トップ+トップ下+IHの5名による

前線主導のストーミングをプラスしたことにより昨年までの課題であった得点不足を

払拭したのが今年の大きな特徴で、ハマった結果が開幕の5-1、ガンバ戦の4-1、ルヴァン清水線の

3-0である。


本ゲームでも押せ押せの展開ながらワンチャンスで仲川のゴールを許したものの

しっかりと逆転するところまで持って行けているのはチームとしての

大きな成長を感じるところであり、その中核が代表に選ばれプレービジョンの

パラダイムシフトを感じられる町野修斗である。


守備時の約束は徹底させつつ、攻撃時は町野だけは降りてきてもOK、

張ってもOKとフリーマン的な役割を山口監督から与えられていると思われる。

2点目の起点も町野の気の利いたサイドへの流し込みからであり

ゲーム中の場面でも軽々にボールを奪われる場面は無かった。


今日のゲームもそうだが、決めることはできるが守れない。

という課題を克服するにはチームの共通認識を強固にするしか無い。

とにかく点を取ったら守りきれ!!という極端な約束でもいいと思う。


メキシコやイタリアのように結果にフォーカスし「勝利」のために

泥臭く、汗臭く、汚らしく、いやらしくプレーできれば5位という目標は

見えてくると信じている。頼むぜお前ら!オレはスタンドで声を上げるわ