こんにちは 。ultraleftyです。


8月9日(月)に開催されたJ1第23節 横浜FC VS 名古屋グランパスを振り返ります。


まずは横浜FCのフォーメーションです。


フォーメーション図


中断前に行われた前節広島戦からの変更点としては、今夏獲得したGKブローダーセン、CBガブリエウを早速スタートから起用。さらには2シャドーに松浦、松尾を並べました。



続いて名古屋のフォーメーションです。


フォーメーション図


中断前に行われた第20節鳥栖戦からの変更点としては、鳥栖戦で左に配置されたマテウスを右サイドハーフ、相馬を左サイドハーフに並べました。さらに鳥栖戦でトップを務めた山崎の負傷により、柿谷をトップ、トップ下にはシャビエルが起用されました。


◇「横浜FCの攻撃」と「名古屋の守備」


横浜FCは主に3バック+ボランチでビルドアップを行い、ショートパス、ロングパスを使い分けながら、なるべく手数をかけずにサイド攻撃という形を取っていました。

それに対して名古屋は主にトップの柿谷とトップ下のシャビエルが3バックのマークの担当でしたが、フォーメーションの構図的に数的不利だったことや、横浜FCがセーフティーにロングポールを前線の選手に送り込むことも多くあったこともあり、中々敵陣の高い位置でボールを奪い攻撃に移るという形を作ることができていませんでした。


横浜FCは敵陣ではシャドーとウイングバックを中心としたサイド攻撃を主体に攻撃を繰り広げていました。


時間帯別パスネットワーク図


実際に上の図で表されているように、両ウイングバックはシャドーの選手と同じくらいの高さで攻撃に絡んでおり、名古屋の守備陣は手を焼いていた印象でした。

具体的にはシャドー、ウイングバックのどちらかが相手サイドバックをつり出すことによってできた裏のスペースにもう一方の選手が侵入してサイドの攻略を図っていました。横浜FCの1得点目の形もまさにこのパターンでしたね。

さらにはボランチの瀬古も右サイドの深いスペースに走り込んでボールを受けるシーンが数回あり、今までの横浜FCの攻撃ではあまり見られなかったシーン(僕

が見れてなかっただけだったらすみません)もあり良いリズムで攻撃をしていた印象です。

一方の名古屋はサイドバックの裏のスペースを使われたときの対処に手こずっていた感がありました。センターバックがサイドに出て対処するのか、ボランチが追いかけていくのか、はたまたセンターバックがサイドに出てその中央のスペースのカバーは誰がするのかといった問題があった気がしますね。



◇「横浜FCの守備」と「名古屋の攻撃」


横浜FCは守備時、5-4-1の陣形を形成し、名古屋の攻撃に対して守備を固めていました。これに対して名古屋はディフェンスラインでパスを回し、相手の5-4の間にパスを入れようとしていましたが中々その形は作れず。その要因として横浜FCの2列目4人の守備が効いていたことかなという印象です。横浜FCはこの日、名古屋のサイドバックへのマークをシャドーの選手が行い、サイドハーフへのマークをウイングバックが行っていました。攻守の切り替えの場面で、松浦や松尾が中央でのポジショニング時にも相手サイドバックにボールが入ればすぐさま外にプレッシャーを与えていましたね。

この構図を作ることによって横浜FCの3人のセンターバックはサイドに引きづり出されることなくゴール前での砦として名古屋の攻撃に対応できていました。何回かマギーニョが相手のサイドバックまでプレッシャーに行こうとしていましたが、松浦が「出てくるな」というような指示を出しながら全力でサイドバックまでプレスをかけている場面からもチームとしての守備の決まり事の徹底ぶりが見て取れましたね。他にも松浦はシャドーのポジションにもかかわらず自陣深い位置まで帰陣していて、センターバック3人は非常に対応しやすかったと思います。

ヒートマップ - 松浦 拓弥

僕にこの持久力を分けてください。



◇まとめ

名古屋はフォーメーションのミスマッチもあり、攻守両面で苦労していた印象でした。中央でもサイドでも相手に優位に立たれる場面が多くあまりチャンスはマテウスや途中出場の前田の個人技に終始していた印象です。

逆に横浜FCはボールこそ相手に握られていた物の一つひとつの局面では早川監督が準備したとおっしゃっていた守備を中心に相手より優位に試合を進めていた印象でした。この5-4-1の守備がこれから他のチーム相手にどのように機能するのかが気になります!


そして僕が地球上のフットボーラーで一番好きな中村俊輔選手。

おそらく今のフォーメーションに入るならシャドーのポジションに入ることになると思いますが‥・

このチームのシャドーの役割、きつくないですか?笑

それでも僕は期待しています。

期待せざるを得ないのが中村俊輔ですからね!

俊さん頑張れ!