もたらした貴重な勝ち点1と守備への自信


東京五輪の中断をはさみ2連勝中の柏は首位の川崎をホームに迎えた。柏のスタメンは神戸戦と同じ、クリティアーノがやや前目なポジションを取り守備を構える際にはクリティアーノが下がり相手インサイドハーフを見るのは前節同様の構え方だった。ペドロハウルと武藤で相手アンカーのジョアンシミッチを見るのも神戸戦と同様だが、相手中盤の構成が異なるため神戸戦ではマンマーク気味だった中盤の守備はラインを組み、中央余る形のヒシャルジソンがボールサイドに激しくプレスをしかけた。

<攻撃時フォーメーション>

フォーメーション図

<守備時フォーメーション>

フォーメーション図

序盤は柏がボールを支配する時間帯もあったが前半飲水タイム後は川崎がボールを支配しはじめ、前半終了時、ボール支配率(柏:43% 川崎:57%)は川崎が上回る数字となった。さらに後半になると旗手と脇坂の位置取りに対応できなくなる場面もみられ、宮城が投入されると左サイド深くまで切り込まれチャンスをつくられた。ボールを支配されることは柏にとって想定内だが、川崎は中盤でボールを失うことがなく効果的なカウンターをしかけることができない。川崎のボールロスト位置を見ても、中盤・自陣でのボールロストが少なく柏陣内まで押し込んでいたことがわかる。

<対柏、川崎ボールロスト位置・神戸ボールロスト位置>

ボールロスト位置ボールロスト位置

この試合の結果はドローだったが柏にとって価値ある勝ち点1となった。61分に上島が退場して以降の時間は川崎が一方的にボールを握る展開になり柏は選手交代まで一時的に4-4-1でしのぎ、66分に高橋裕治を武藤に代えて投入し再び3バックで守備を固めた。攻撃面を犠牲した上で川崎をエリア内に侵入させない布陣を選択し、チーム全体で守りに徹した。

<61分~>

<66分~>

<85分~>

守備を固めても川崎の攻撃の前に決定機はどうしても訪れるが、71分の登里のシュート、73分の脇坂のパスに合わせた宮城の決定的なシュートはキム スンギュが好セーブでストップ。2試合連続スタメンとなったエメルソンサントスは両チーム最多のクリア・ブロック数を記録し対人プレーやセットプレーの守備で存在感をみせ、高橋峻希は最多のスプリント数を記録し右サイドで川崎のウィングプレイヤーとファイトし続け勝利に貢献した。

GKスタッツ - キム スンギュ守備スタッツ - エメルソン サントス


守備スタッツ - 高橋 峻希走行距離・スプリント回数

川崎のハイレベルな攻撃を完封(今季川崎を完封したのは柏が初)できたことはチームにとって大きなな自信と貴重な勝ち点1をもたらした。この試合で見せた個人のファイト、チーム一体の戦い方で勝点を継続して積み上げてほしい。


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