ホームでの3得点で再び前進

リーグ16節のホーム清水戦は3-1で勝利、前節に続く複数得点で2連勝となった。

フォーメーション図基本スタッツ

リーグ3連戦の3試合目だが柏は同じメンバーでいつも通りの戦いで臨んだ。

■得点シーン1点目 DFラインから組み立て中央でゴール

清水が前から守備に来ないこともあり、柏は後方から繋ぎながら前進しチャンスをつくる。13分に上島から左サイドの三丸へミドルパス、三丸はワンタッチで前方ハーフスペースの小屋松へ送る。小屋松から左サイドの三丸、左ハーフレーンの戸嶋、エリア前中央のマテウスサヴィオへボールがわたりサヴィオのミドルシュートで先制する。柏のこのゴールは最終ラインからサイドに振り、ワンタッチパスで相手エリアの深さを取り、DFラインを下げさせた上でエリア前にシュートゾーンをつくる一連の連動した狙いから生まれた。

前節は走力を活かした裏抜けのゴールを決めたサヴィオ、この試合では相手DFラインを前に守備選手を物ともせず2人を反転で交わしシュートコースをつくる見事な技術を見せつけた。

攻撃スタッツ - マテウス サヴィオ

小谷松が前方のスペース、中盤の中間ポジションでボールを受けることで柏の攻撃が回り出す。

攻撃スタッツ - 小屋松 知哉ヒートマップ - 小屋松 知哉

上島から左サイド三丸へのフィードは古賀の縦パスと共に柏の攻撃のスイッチとなりつつある。

攻撃スタッツ - 上島 拓巳パスソナー・パスネットワーク

■得点シーン2点目 DF古賀のピンポイントパスから得点

39分に左サイドでのパス交換を相手に奪われた後にプレスバック。清水のパスミスを前目に位置取りしていた古賀が奪い前方の細谷へ糸を引くようなグラウンダの縦パス。前方に持ち出した細谷がDFの間を抜け逆サイドのゴール隅へ流しこんだ。

細谷はこの試合の最多のスプリント数を記録しゴールへの推進力を見せた。

攻撃スタッツ - 細谷 真大走行距離・スプリント回数

古賀のキック技術は前目の位置取りからラストパスへ直結する。

攻撃スタッツ - 古賀 太陽ヒートマップ - 古賀 太陽

■3得点目 セットプレーから

柏はここまでのリーグ戦セットプレーからの得点が極端に少なく課題となっている。

得失点パターン

58分左CKを獲得するとキッカーのサヴィオはショートコーナー選択する。小谷松からファーサイドに送られたボールを上島が折り返し細谷が後方に落とすと大南が右足でゴールを決め、待望のセットプレーからのゴールが生まれた。

守備スタッツ - 大南 拓磨

選手交代から清水に1点を返されペースを握られる展開となったが、このセットプレーからの3点目があったことで清水の攻勢にも耐え試合を終えることができた。試合展開を有利に展開する上でセットプレーでの得点は欠かせないものであり、上島をターゲットに磨いていくべき武器だ。

また後半に追い上げられたのは後方から斜めにフィードを送る清水に対し前線・中盤からの圧力が弱まったためで3連戦を同じメンバーで戦い、この試合の交代カードを失点まで切らなかったことも要因となっているだろう。気温が更に高くなる夏に向け相手への圧力を落とさないためのベンチワークも大きなポイントとなるだろう。

エース2人とセットプレーでの得点により柏は再び前進し始めた。第三ブロック残り1試合、3連勝でブロックでの勝ち点10以上、前半戦での勝ち点30を達成したい。

【第三ブロック】

12節・H・浦和・△・0-0

13節・H・G大・●・0-1

14節・A・F東・△・0-0

15節・A・札幌・〇・6-1

16節・H・清水・〇・3-1

17節・H・神戸・?・?-?

勝ち点 8/(目標)10 達成率80% 


【柏アカデミー出身比率】

スタメン:GK佐々木、DF上島、古賀、FW細谷 

※スタメン比率36%(4/11) 

リザーブ:GK松本、MF大谷、FW真家、森

※出場比率47%(7/15) ※メンバー入り比率44%(8/18)  


【柏アカデミー出身比率(リーグ16節まで)】

スタメン比率27%(47/176) 出場比率31%(74/241) メンバー入り比率39%(112/288)