2023シーズンの開幕G大阪戦は2-2、引き分けとなった。

フォーメーション図基本スタッツ

1週間前のちばぎんカップに続いて4バック、新加入選手の立田、高嶺、仙頭、山田もスタメン起用した。中盤はアンカーに高嶺、インサイドハーフが仙頭、山田になるが、守備の時には仙頭が前線に張り出し中央を見張る役割をあたえられ、4-4-2もしくは4ー4ー1ー1の形をとった。

パスソナー・パスネットワーク

4バックによりGKも使ったビルドアップにチャレンジし、前線にウィングを張り出しサイドに幅を取ることでボールを引き出しハーフスペースを他の選手が使う攻撃を狙いとしていることが伺える。

先制点もマテウスサヴィオが右サイドに開き、CBの立田からハーフスペースにフィードが送られ細谷がうまい動き出しと強さを見せ深い位置を取り中へ折り返す。相手クリアが中央にこぼれたところを走り込んだ片山がダイレクトで見事に蹴り込んだ。

マテウスサヴィオのボールタッチ位置を昨年31節のG大阪戦と比較するとウィングポジションになったことでよりサイドに張り出しボールを受けていることがわかる。インサイドハーフとサイドバックのフォローが受けられることで自陣スペースへ戻っての守備(自陣でのボールタッチ)は減っているが、直接的な中央への攻撃関与(中央でのボールタッチ)が減っていることは懸念される点だ。

ヒートマップ - マテウス サヴィオヒートマップ - マテウス サヴィオ

細谷は終盤でも衰えない力強いプレーを見せ、開幕戦をドローで終えることに貢献した。

攻撃スタッツ - 細谷 真大ヒートマップ - 細谷 真大

細谷は2トップの形を得意としているように思えるが(終盤のPK奪取も2トップ変更後に武藤からのパスを受けてのエリアへの侵入)ボールを引き出すプレーに成長を見せつつあり2得点共に細谷がボールを引き出すことでゴールが生まれた。

ちばぎんカップから比較しての高峰を経由するプレーも増えてつつあり、単調な攻撃で相手にボールをわたす昨シーズンまでの柏から変化しようとしていることはわかる。守備陣も明らかな連携ミスはなかったが中央攻撃への脆さを見せた失点場面もあり勝ち切るための球際の強さをもっと求めたい。ホーム連戦の次こそ結果につなげて勝利が見たい。



【柏アカデミー出身比率】

スタメン:GK佐々木、DF古賀、FW細谷

※スタメン比率27%(3/11) 

リザーブ:DF田中、FW山本

※出場比率27%(4/15) メンバー入り比率28%(5/18)