負けなしで来ているところで対戦するにはなんか嫌な相手の大分戦。

フォーメーション図

今日のスタメン2TOPは初の組み合わせとなる町野、タリク。ここまでFWの軸として全試合スタメンだった大橋がベンチに。怪我から復帰のタリク、やっとチームに合流したウェリ、ジュニといよいよFWのスタメン争いも厳しくなってきた。

前半は風下なんてなんのその、大分にやりたいことを何もやらせないほどゲームを湘南がコントロールしていた。その証拠に前半のスタッツでは大分にシュートを打たせなかっただけじゃなく、パス成功数も保持率も上回る。この日も選手の距離感が良くて前から追えば後ろのポジションもきちんと次のボールの出所に寄せに行く。追う、追わないの判断も良くてひっくり返されてディフェンスラインの裏を使われることもなく守備についてはパーフェクトな出来だったと思う。

攻撃面でも先制点をきっちり取ってくれた。色んな人のTwitterなんかで知ったが名古のゴールが決まるまでに繋いだパス本数が28本とかだったらしく、昨年から取り組んでる遅攻についてもきちんと浸透している。名古も流石でゴールシーンを見ると敵味方多くの選手が風の影響でボールの行方を読み違える中、一人だけすっと動きを止めて風で変化したボールの落下点に入る。そして絶妙トラップから素早く振り抜いてゴール隅にシュートを飛ばす。ゴール後のごちゃついた混戦から一人で持ち出して惜しいシュートを打ったシーンなんかもそうだけど、要所要所で出る技術の高さは湘南の新しい武器になっている。

後半は流石に大分も並びを変えたり手をつくし盛り返してくる。長沢にボールが入り始め、ペナ内に入られる回数も徐々に増えてくる。最大の山場は58分の谷のビッグセーブ。これ決められてたら違う展開になってたと思う。それぐらい重要なプレーなんだけど、何度見返してもよく止めたなぁと感心しきり。最近はハイボールもほとんど谷がキャッチするし、シュートも正面で取るシーンが多くてどこにボールが来るかを読む力とポジショニングが本当に良い。この辺は昨年から試合に出ながら磨かれた部分なんだろう。(と思うとG大阪に返すのが惜しくなってきてしまうけどね)

ピンチの直後にもう一度前から圧力をかけるべく、町野→大橋、名古→茨田、山田→古林と3枚替え。大橋をこの時間から投入できるようになったり、ウェリがまだ控えてるってのはちょっと贅沢な布陣だわ。そして後半残り15分ってところでこの日めちゃくちゃ効いていたタリクに変えてウェリントン投入。まだまだ重そうだし、試合感なんかもまだまだな感じはするんだけど、やっぱり存在感があって何かやってくれそう感がハンパない。この日も残り5分で投入された池田からのクロスを難しい体勢でもきっちりゴールへ沈めて試合を決める。

監督も言っていたけど、負けないままきて負けるのと、勝つのとでは全然違うのでこの勝利でまた自信を深めることが出来た。このまま負けなしで自信みなぎった状態で当たれれば川崎戦、ひょっとするとひょっとするんじゃ?って密かに思ってたりする。

【印象に残った選手達】

攻撃スタッツ - タリク

怪我から復帰してきたと思ったらもうコンディションが上がってきてて、やっぱり色んなことを高いレベルでこなせる良い選手なんだと再確認。2シーズン目でより湘南にフィットしていて、攻守でいて欲しいところにいてくれるし、要所要所でセンスを感じるプレーを見せてくれていたし、交代の時に会場から拍手が起こったのも納得。

攻撃スタッツ - 池田 昌生

残り少ない時間で出場するも綺麗なフォームで、綺麗なクロスをウェリントンに。ウェリの流石のヘッドもあるんだけど、元々の能力の高さ(昨シーズンのJ3アシスト王)に加え、ルヴァンカップや日々の練習の中でアピールしてきたことが報われた。最近じゃ右CBもやってるみたいだし、両ワイド、トップ下、FWなんかもやれるだろうから全部のポジション争いをバチバチやってもらえるとチームの底上げに繋がるハズ。