京都サンガは今季2戦全敗の17位でホームで迎える試合のため、是が非でも勝点3を取りに来るチームですが、冷静に賢く対応すれば、しっかり自分たちが保持する時間を増やし、自分たちのリズムで自分たちのサッカーができるはずです。

キープレイヤー:

①#9 - パトリック 選手

フィジカル面で優位性を取り、ラフなどんなロングボールでもマイボールにできてしまう

ロングボール型の京都のスタイルには一番のキープレイヤーと言えます。

②#14 - 白井 康介 選手

アタッキングサードにてクロス攻撃を多用する京都の一番のクロサーであり、

右足でも左足でも正確なクロスボールを入れてくるため、自陣でこの選手がボールを持った際は

常にクロスのケアをする必要があります。

基本システム:1-3-4-2-1

       ハイプレスロングボール型

攻撃:1-3-4-2-1

   ビルドアップ:ダイレクト

   ポジティブトランジション:ロング (ターゲッター:#9 - パトリック選手)

守備:1-5-4-1

   プレッシング:フォアチェック

   ネガティブトランジション:アグレッシブ

怪我:#22 - 一美 和成 選手

試合を観る限り軽度な怪我である可能性が高いので十分に出場の確立はあります。

今今季開幕戦の京都は昨季同様に1-4-3-3のシステムで入りましたが、

途中で1-3-4-2-1のシステムに変更し、前節の名古屋グランパス戦でも3バックだったため、

今節も3バックで来る可能性が極めて高いです。


攻撃 - ビルドアップ

攻撃システムは1-3-4-2-1

CBが攻め上がるシーンは多くはありませんが、#4 - 井上 黎生人 選手からロングボールが供給されることが多く、より前の位置から蹴ろうと持ち上がる事や長時間持つ事があるため、CBへのパスコースを切りながらこの選手にプレスに行くとボール奪取の取り処になります。

最終ラインからのロングボールの狙いは最前線の#9 - パトリック選手です。

対策の1つはまずは自由にロングボールを蹴らせないことです。

パトリック選手にロングボールで当てられるリスクが最も大きいため、

後ろのスペースを空けてでも、しっかり最終ラインには終始プレスをかけることが重要です。

パトリック選手にボールが入ってしまう際には、こぼれ球からシュートチャンスのクリエイトやクロス態勢への展開がされるため、対峙するCBが空けたスペースの埋めやコンパクトさは保たなければなりません。

そのため、CBが中央に寄ることで空いたスペースにはSBが絞るなどのケアが必要です。

特にゴールキックを含むセットプレー時にはパトリック選手をサイドに寄せ、そこをめがけたロングボールを出してくることが多いです。その際も、競る選手を決めることとその移動によって空いたスペースの埋めは徹底しましょう。

また、こぼれ球を拾っても、アグレッシブにプレスをかけ敵陣でのプレー時間を増やそうとしてくるため、ボール奪取後もまだ気を抜いてはいけません。

さらに、パトリック選手と対峙する際は開幕戦の京都vs鹿島の93分にある関川選手の対応のように一緒に競るのではなく、パトリック選手がジャンプする瞬間に肩で少し押し、相手の体制を崩す対峙方法を頭の片隅に置いておくことが重要です。

攻撃 - アタッキングサード

最も多い崩しはクロスです。

特に#14 - 白井 康介 選手からのクロスは右足/左足ともに制度が高いため、自陣でこの選手がボールを持った際は常にクロスのケアが重要です。

クロス時はPA内に4~5枚の選手が入り、ファーサイドやバイタルエリアにもポジショニングを取るため、しっかり、全体のプレスバックが重要になります。

逆にネガティブトランジション時には敵陣が5バックの状態から3バックになっているため、

敵陣で数的同数を取りやすくなり、奪ったら素早く前線にボールを預けたいです。

守備 - プレッシング

守備システムは1-5-4-1

プレッシング時でもブロック敷くときも最終ラインは5枚をセットしておくのが基本です。

最終ラインがボールを持った時、前線からいきなり激しいプレスをかけるのではなく、SBや横CBのパスコースを切りながら、後ろに下げさせるプレッシングを仕掛けてきます。

GKまで下げさせるとCFはGKにまでプレスをかけてきて、ロングボールを蹴らせようとします。

この時、後ろの選手も1つずつマークを前にずらしてきますが、ここのズレの生じは少なく、統率されています。

⇧このようにGKからのショートのパスコースを削り、ロングボールを蹴らせようとします。

しかし、ショートのパスコースは消されますが、その背後の中央のエリア大外のレーンはマークが手薄になるため、ここにパスを供給することができれば、ビルドアップが成立します。

①大外に開いたSBへのパスコース

②CFが下りてきた中央のスペース

もしくは、最終ラインでボールを持った時点で、最も負荷がかかっているプレッシングの選手はSHの選手で、SBへのマークとCBへのプレスを同時に見るという判断に迷いが生じやすい箇所になっています。

⇧このようにSBが内側に陣とると、京都SHのプレッシング位置取りが限定され、大外のレーンががら空きになります。この時、WGが下りてきても京都WBの選手は最終ラインを大きく崩そうとしないため、マークが甘くなります。そのため、このWGの少し降りてきた大外のレーンからもビルドアップが成立しやすいです。

守備 - ブロック

守備システムは1-5-4-1で、前線の#9 - パトリック選手は前線に残りポジティブトランジションの準備をしています。

後ろは5枚で並ぶため、被クロス時もPA内を固めることや、

中盤も戻ってきてポケットの侵入も困難です。

しかし、PA内を固めるばかり、バイタルがかなり空いています。

ここからのミドルやこのスペースへのマイナスクロスは常に狙っておきましょう。