チームがバラバラになってはいないか?

見ているのも厳しい試合が続きます。

遂に直近の5試合では1分け4敗。勝ってません。

この試合も健太お得意のグダグダした状況に引き込まれ、結果ウノゼロでの敗戦でした。

宇佐美、弦太両者をスタメンから外すといった選手起用も、特に効果ありませんでした。

フォーメーション図

フォーメーション図


前半はガンバがボールを握るシーンもありましたが、疲労なのか何なのか楔のパスを出しても後ろに戻されてしまう。前に出して欲しい選手と出せない選手。そして何よりその二人以外の三人目の動きが鈍く、チャンスで印象に残ったのは食野のドリブルからシュートくらいで、PA手前までボールを運んでは後ろに戻すを繰り返した、という内容。

更にビルドアップの時点でジェバリに常に丸山、藤井らディフェンス陣がついており、今まで以上にジェバリのポストプレイが警戒されて手詰まりになるシーンもありました。


監督は何をやっていたのか?

この試合における違いは二点。

ビルドアップの際、ネタラヴィ選手がディエゴ、福岡の間に降りてきました。一度だけ石毛も。

相手の前線からのプレスをかわしやすくするのと、この試合中央は3バック+ダブルボランチと隙間が無いのでサイドから攻めろ、という監督からのメッセージだと私は思っていますが・・・。


もう一点が半田の左WG。これは相手のマテウスを封じる為だと監督が答えていましたがこの試合は失点に今まで以上に気を使っていた印象でした。

しかし攻撃陣が機能していません。

ゴール期待値

ゴール期待値0.65前半に至っては0.2以下です。

ボールロスト位置

結果は0-1ですが名古屋のボールロストはガンバのPA内が色が濃いのに対して

ボールロスト位置

ガンバは名古屋のPA手前で止められている。PAにロクに侵入出来ていない印象でした。

PAエリアに侵入出来ない、それは別に良いのです。無理なものは無理。

「構えた相手をどう崩すのかがポイント」とか言われてましたが、森保Japanもアジア予選で引いた相手に毎回苦戦していましたし、それも良いです。

ポイントは全部攻めの形が遅攻になっているという事。それも意図してそうなったのでは無く受ける側の選手の動きが悪すぎて結果遅攻になってしまっています。ゴールへの道筋が選手同士で共有出来ていないがため、早い攻撃が出来なくなってしまっています。

チームがバラバラになっていないか?」というのはこの攻撃に対する意思統一がまるでされていない事を指しています。


PAに侵入できない。ならばどうするか?PA手前からミドルを打つ。攻守の切り替えの際(きわ)、速攻を仕掛け相手が構える前に攻める。SBを3バックの脇にオーバーラップさせたりペナルティアーク周辺でゴールに対して平行に走らせたり、CBをオーバーラップさせて無理矢理数的優位をつくる…やれる事はいくらでもあります。

失点前であれば半田の惜しいミドルがありましたがそれ以降ミドルを打ち出したのは失点してから。

試合の終盤に山見とネタラヴィが打ちました。

失点にビビッて攻めきれない前半。失点してようやくシュートを打ち出しても届かない後半。

負け試合はいつもこんなイメージ。

選手の意思統一。監督の狙いの共通理解。サポーターからは応援ボイコットなんて意見も耳にしました。みんなバラバラになってはいないでしょうか?


ポゼッションサッカーはボールを持っていない選手がいかに動いてパスコースを作るかが肝。

これから徐々に気温が上がり、運動量が求められるこのサッカーには厳しい季節になります。

選手、監督、フロントの動きにこれからも注視していきます。