CBの中央に高嶺が入った試合、天敵小林悠はこの試合でも天敵だった。プレスを前線からいって、ビルドアップをさせない、チャンスを多くつくるといったこともできていたが、得点を奪えず。フロンターレは移籍選手がいたり、コンディションが悪かったりと調子はよくなかったようにみえたが、人数はいても自陣ボックス内で相手にプレーさせてしまったのがよくなかったかもしれない。フロンターレ対策で失点が多いクロスからの得点を狙ったように思うが、得点がついてこなかった。負けはしたが、見てて面白いダイナミックな試合だったように思う。
得失点パターン
失点が少ないフロンターレはクロスからの失点が多い。得点ではクロスとショートパスからが多い。
時間帯別得失点率
フロンターレはどの時間帯でも得点ができている。失点は後半61-75分が多いが、コンサドーレの得点がその時間帯では少ないので相性が悪い。
ハイライト
スタッツとゴール期待値
走行距離はコンサドーレが0.4 km上回ったが、スプリント回数では37回の差がある。
シュート数や枠内シュートともにコンサドーレのほうが高い。ゴール期待値でみても試合開始から常にフロンターレを上回っていたが、得点はとれず。
パスソナー・パスネットワーク
コンサドーレ、パス数トップは荒野でこの試合では左寄りではなく、田中駿汰のいる右サイドでもパスを多く回している。
フロンターレは両SBのパス数が多く、起点になっている。
時間帯別パスネットワーク図
コンサドーレは前線5人が並び、裏をルーカスフェルナンデス、青木が狙う。左サイドは菅とチャナティップ、右サイドでは小柏と金子、ジェイが入ってからはジェイ、金子、小柏が高い位置を取っている。
フロンターレは自陣にいる時間帯がみられるが、前半15-30では全体として左肩あがりのときに、左サイドの宮城が高い位置を取ることが多かったようだ。
エリア間パス
コンサドーレはゾーン14(バイタルエリア)からペナルティエリアへのパスが見られないが、左奥(ゾーン16)、右奥(ゾーン18)両方とも使えており、ペナルティエリアへのパスも多くみられる。特に右サイドからペナルティエリアへのパスが見られ、右ハーフスペースをうまく使えていたようだ。アタッキングサード、ペナルティエリアすぐ外での横パスが多く、縦パスがあまり見られないのは目立つ。
フロンターレはアタッキングサードでのパスが見られず、ペナルティエリアへのパスが見られないので、多くのチャンスを作れてはいなかったようだ。
ボールロスト位置
コンサドーレはディフェンシブサードでのボールロストが見られない。この試合では相手陣内左サイドでのボールロストが見られ、ペナルティエリアでも左サイドで多くボールロストしている。
フロンターレはミドルサードの高い位置でのボールロストが多く、特に左サイドでボールロストが多い。ディフェンシブサードでのボールロストは1か所のみだった。
走行距離・スプリント回数
コンサドーレのスプリント回数トップは小柏の29回ほど、走行距離トップは駒井の11.5 kmほどであり、最近の試合でずっと駒井が走行距離がトップにいる。
フロンターレは走行距離・スプリント回数トップがともに橘田であり、12 kmほどで28回。選手全体でスプリント回数と走行距離が正の相関にみえる。(スプリント回数が多いと走行距離も多い)
ボールタッチ位置とヒートマップ
コンサドーレは自陣でプレーしている選手が多かったようだ。
GK菅野はあまり前にでてきていない。
福森、田中駿汰がともに自陣でのプレーが多くなっている。
高嶺は中央でプレー。荒野は自陣右サイドで多くプレーし、駒井は自陣左サイドよりに広範囲にプレー。
金子は自陣でのプレーが多いが、菅は左サイドで高い位置を取れている。
チャナティップは左サイドの自陣高い位置と相手ペナルティエリア左角で多くプレーできており、カウンターの起点、ビルドアップ後の攻撃の起点になったいるように思える。青木は右サイドのハーフスペース付近と広範囲でプレー。小柏は相手陣内の右半分で広範囲にプレーしている。
交代選手
ルーカスフェルナンデスは左サイドで自陣、相手陣内両方でプレーし、守備に回ることも多かったようだ。ジェイは左サイドから右サイドに斜めに流れるようにプレーし、ペナルティエリアでもプレーできている。
北海道コンサドーレ札幌 0 - 2 川崎フロンターレ 2021.8.28 14:00 Kick Off札幌ドーム 天気屋内気温25.2℃芝全面良芝観客数5,610人
北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート | 8月28日 vs 川崎F | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=08&date=28 #footballlab
タイムライン
前半はコンサドーレが自陣右サイドのプレー割合が多い。フロンターレは両サイドでのプレーが多かったようだ。後半はコンサドーレは自陣左サイドでのプレー割合が多く、フロンターレは右サイド高い位置とゴール前でのプレー割合が多かった。
シュートとチャンスビルディングポイント(チーム)
シュート
コンサドーレはペナルティエリア外7本、中10本であり、右サイドでのシュートが多かった。
フロンターレはペナルティエリア外4本、中5本であり、中央からのシュートが多かった。
チャンスビルディングポイントではコンサドーレはクロスと奪取が平均よりも高く、フロンターレは守備、セーブが平均よりも高かった。
チャンスビルディングポイント(個人)
攻撃トップは金子、パストップは田中駿汰、守備トップはジェジエウ
スタッツ
コンサドーレはクロスが多いのはおそらくスカウティング通りだったのだと思われ、あとは得点がとれればプラン通りだったのではないだろうか。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2021/9/6 15:56
直前の試合で川崎が初黒星を喫していたこともあり、試合の入りも良かったのですが…うーん。
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shakekuma
2021/9/7 00:37
短い時間でも得点を決めれる小林悠の決定力はJ1屈指ですが、試合内容悪くてもストライカー一人でひっくり返せてしまうのは褒めるしかないですね。負けはしたものの川崎相手に狙いはでていたように感じたので、勝てれば最高だったなあと思います。
相性の悪さが凄いというか、小林選手はここまでいくともう"特効武器"並みの恐ろしさですね😱
パスネットワークを見ると川崎のCBがほとんどビルドアップに参加できていないような感じで、札幌としては狙い通りの試合ができたのかなというところも…勝ちたかったですね!