勝ち点が並ぶ両チームにとって負けるとACL争いに直結するこのカードの対戦。

両チームのスターティングメンバーは

神戸4-4-2 (中盤ダイヤモンド)

フォーメーション図

浦和4-2-3-1

フォーメーション図

前半飲水タイム前

キックオフ直後から神戸の2トップ大迫選手と武藤選手が激しくプレッシャーをかけていく。

神戸はそこで回収したボールをイニエスタ選手とサンペール選手を中心にテンポよくパスを回し攻撃を仕掛ける。

対する浦和をチーム全体で神戸のビルドアップに対してプレスをかけるがロングボールとテンポの良いパス回しでプレス回避をされ上手くプレスがハマらない。

神戸が優勢のキックオフ直後の展開となった。

前半7分に神戸はDFラインからのビルドアップから左サイドに展開をし、酒井選手がグラウンダーのアーリークロスを入れそこに反応した大迫選手が上手く合わせ、

神戸の先制点となった。

攻撃スタッツ - 大迫 勇也

この得点直後も神戸は前線からのプレスでボールを回収し、浦和のプレスを上手く回避することで神戸攻勢の時間が続く。

また神戸は今節から復帰をしたサンペール選手がボールを両サイドに上手く配給する事で浦和はボールの取りどころを作らせない。

その後神戸は前線からのプレスを1度緩めブロックをしく守備も見せる。

浦和はボールを持つことが出来るが神戸のブロックを崩すことが出来ず思うように攻撃を仕掛けることが出来ない。

神戸はその守備からのカウンターでチャンスを伺い、前半19分にはそのカウンターから武藤選手がペナルティエリア付近でポストプレーでファールをもらいフリーキックを獲得。

このフリーキックをイニエスタ選手が直接ゴールをこじ開け神戸の追加点となった。

攻撃スタッツ - アンドレス イニエスタ

開始直後から攻守ともにプランがハマった神戸が早くも2点差をつける事に成功した。

その後も神戸が攻勢を強めた展開のまま前半の飲水タイムとなった。

前半飲水タイム後

飲水タイム直後浦和はトップ下の小泉選手を起点にシュートを放ちここから浦和は守備の強度を高め、得点を狙いにいく。

しかしその守備を上手く利用し大迫選手がファールを獲得そこからのフリーキックをイニエスタ選手が蹴り大外から飛び込んだフェルマーレン選手が追加点をあげたかに見えたがこれはオフサイドとなりゴールは取り消される。

しかしリスタート後神戸は再び高い位置からプレスをかけ中盤でボールを回収そこから左サイドに流れた大迫選手に繋ぎそこから中にボールを入れ、イニエスタ選手がミドルシュートを放ちこれがディフレクションしゴールに吸い込まれ、追加点になった。

攻撃スタッツ - アンドレス イニエスタ

その後も神戸が攻勢を強め、有利に試合を運ぶが前半の終了間際に浦和も小泉選手を中心に攻撃を仕掛け、神戸ゴールに再三シュートを放つがポストに当たるなどしてゴールを奪うことが出来ない。

最後にコーナーキックから酒井選手がゴールを決めたかに思われたがこれも直前にファールがあり、これもゴールとはならない。

このプレーを最後に前半終了となった。

後半飲水タイム前

両チームに交代があり

神戸は佐々木選手に変えて中坂選手

浦和は汰木選手に変えてユンカー選手を投入し

ユンカー選手が中央、右に江坂、左に関根という配置になる。

後半4分にそのユンカー選手のポストプレーから左サイドに展開をし、クロスそれに小泉選手が合わせ後半開始直後の得点となった。

攻撃スタッツ - 小泉 佳穂

浦和としてはユンカー選手の投入の効果が早速出る。

その得点後浦和はこの流れを生かすためより攻撃の姿勢を強める。

対する神戸も前半同様に高い位置からのプレスからボールを回収し攻撃を仕掛ける。

後半8分にはその守備からの流れで右サイドで受けたイニエスタ選手がクロスを入れ、そのボールに武藤選手が合わせて浦和を突き放す得点となった。

攻撃スタッツ - 武藤 嘉紀

この得点で浦和に傾きかけた流れを引き戻すことに成功する。

その後浦和は何とか追いつくために攻撃に人数をかけ、再三攻撃を仕掛けるが神戸の選手も全員が守備に走り、身体をはった守備を見せ、ゴールを許さない。

後半飲水タイム後

浦和は現在の流れを掴むため平野選手に変えて伊藤選手を投入。

対する神戸も守備にテコ入れと追加点を狙い

サンペール選手に変えて大崎選手

郷家選手に変えてリンコン選手を投入

これにより郷家選手が勤めていた右サイドに武藤選手が入り2トップの一角にリンコン選手が入る。

飲水タイム後神戸はテンポの良いパス回しからチャンスを作る。

また神戸は立て続けに選手交代を行い、後半30分に

イニエスタ選手に変えてボージャン選手が入る。

この交代によりゲームに落ち着きが戻り始め、神戸が時間を使う時間も生まれる。

その状況を変えるべく、浦和は後半35分に

酒井選手に変えて西選手

小泉選手に変えて田中選手を投入。

しかし浦和は流れを変えることが出来ず、後半39分に前線からのプレスからボールを回収した神戸はボージャン選手がそのまままミドルシュートを放ち再び追加点となった。

攻撃スタッツ - ボージャン クルキッチ

後半41分に両チームに交代があり

神戸は武藤選手に変えて小林選手

浦和は関根選手にかえて大久保選手

両チームそれぞれ攻守にフレッシュな選手を入れ、神戸は試合を終わらせに、浦和は何とか得点を取りに行く。

神戸は終了間際になってもタイトな守備をチーム全体でみせ浦和に攻撃チャンスを作らせない。

このまま神戸が上手く試合を終わらせ、神戸の勝利となった。

まとめ

神戸は前半から攻守ともにプランを明確で、特に守備においては2トップを中心に試合を通じてプレスをかけ続けることによって浦和に時間を与えなかった。

走行距離・スプリント回数

これはこのデータを見てもわかる通り2トップのスプリント回数は他の選手たちに比べて10回以上多いという結果になり、当然走行距離もトップクラスのものになった。

また神戸はそこからのショートカウンターを何度も仕掛け得点を重ねた。

今季一番といっても良い完成度の試合を見せた神戸はこの夏に加入した3選手全員に得点が生まれたに加えて途中出場のリンコン選手もコンディションの良さを見て取ることができ、

今後どの選手をスターティングメンバーで起用してくるかを注目していきたい。

勝ち点が同じチームへの勝利、新規加入選手のコンディションの上昇、既存の選手との連携面での成長など神戸にとってプラスな要素しかない試合となった。