2024 J3第3節 鳥取 1-1 宮崎 レビュー

鳥取さんは前節宮崎戦。水曜日にルヴァンカップがあった宮崎さんが変わらず積極的なプレスできた為鳥取さんのビルドアップが安定せず、押される展開に。ＤＦ二階堂選手の負傷による選手交代からビルドアップの運用を変更し試合の流れを取り戻す。

後半左サイドで脅威となっていた小澤選手のクロスから途中出場の田中翔太選手のＪ初ゴールで先制するも、５分後にクリアミスを押し込まれ失点。初のホーム戦は引き分けとなった。

宮崎さんが積極的にハイプレスをしてくる事を見越して、ＣＢで出場していた温井選手を左ＳＢに変更し、２トップに対し３枚にする事で後ろでのボール回しを安定させたかったのだと思われる。

丸山選手が交代で入ってからは、開幕戦から見られた２－３でのビルドアップ。しかし、ここに参加していた右ＳＢ田中恵太選手は右サイドの幅取り役となり、左ＳＢの丸山選手が参加する形。宮崎戦はＣＢをサブに入れておらず、緊急事態での出場となった丸山選手だったが、両ＳＢやボランチでプレーできるマルチな能力を示した。

開幕から３試合は守備時４－４－２のチームとの対戦だった事もあり、鳥取さんのビルドアップをハメやすい形となっていた。岩手は１トップのため、２ＣＢとアンカー世瀬選手の所で優位となる。そこでのパス回しで主導権を握りたい。普光院選手から前線に送られるパスも脅威となり、この２人がいかにボールを受けられるか。

アシストはつかなかったが、左からのクロスで得点機を作った小澤選手。静岡学園出身ならではのキレのあるドリブルが特徴だ。持ち味を活かし数多くのチャンスを作る為にも、ビルドアップの安定が必要となり、小澤選手が低い位置でボールを受けるという事を少なくしなければならない。

二階堂選手はどの位の負傷かはわからないが、ＤＦラインのスタメン変更は必須となり、ビルドアップが安定できるかがカギとなる。ここでしっかり前進して、岩手ゴールに迫りたい。

エースの富樫選手はゴール前で力を発揮する選手であり、ポストプレーで起点を作る事が得意な選手ではない。Ｊ初ゴールを挙げた田中翔太選手は青森山田高出身のＣＦらしくフィジカルを活かしたプレーができる。

鳥取さんは開幕から勝利がなく今節も日程的有利な状況で、アウェイとはいえ特に勝ち点３を望んでいる。林監督のＪリーグ初挑戦であり、不安の声もあるだろう。だからこそこの試合で林監督のプレーモデルを自信をもって表現できるかどうかに注目したい。