SPORTERIAスタッフ加藤様が「スプリント回数が極端に少ないセレッソ大阪【スタッフブログ①】」を投稿しましたので便乗させていただきます。


基本スタッツ

「第8節の湘南vsC大阪で、C大阪がスプリント回数96回で勝利しました。実は、スプリント回数100回未満で勝利するのは、2016年8月20日 広島vs甲府 以来約4年ぶりの出来事でした。」とのことでした。


少しばかり自分でも考えてみました。

Footboll LABさんのデータを拝借して加工したのが下記グラフです。

このグラフは2020シーズンの1試合当たりの平均スプリント回数です。C大阪が極端に少ないのが分かります。


この傾向は2020シーズンだけなのかを検証するために作成したのが下記グラフです。

こちらは2019シーズンと2020シーズンの比較をしています。C大阪は2019シーズンもスプリント回数が少なかったです。2020シーズンは更にスプリント回数が減少していることもわかります。



上記グラフは2019シーズンの勝点別スプリント回数。

勝点3の場合、すなわち勝利した試合の平均スプリント回数は138。

同様に勝点1、引き分けた試合の平均スプリント回数は146。

勝点0、負けた試合の平均スプリント回数は133です。

引き分けた試合の平均スプリント回数が一番多いですが、勝と負を比べると勝の方が5回多いです。



上記グラフは2020シーズンの勝点別スプリント回数。

勝点3の場合、すなわち勝利した試合の平均スプリント回数は128。

同様に勝点1、引き分けた試合の平均スプリント回数は115。

勝点0、負けた試合の平均スプリント回数は122です。

2019シーズンとは変わり、引き分けた試合の平均スプリント回数が一番少ないです。勝と負を比べると勝の方が6回多く、勝と負を比較すると変化はあまりありません。負試合より勝試合の方がスプリント回数が多いことから、戦術的なことは抜きにしても、わざとスプリント回数を減らしているようには見えません。

また2019シーズンと比較すると、勝のスプリント回数は138から128に減少しています。


では次に総走行距離。

上記グラフはシーズン別の総走行距離。C大阪の総走行距離は中位くらいである。


次は勝点別に見ていく。

上記グラフは2019シーズン。負試合より勝試合の方が総走行距離が多い。しかし最も多いのは引き分け試合。


上記グラフは2020シーズン。勝試合よりも負試合の方が総走行距離が多く、2019シーズンと併せてみても傾向は上手くつかめない。



下記グラフは勝点別2020シーズンパス本数。

パス本数が少ない方が勝点3をゲットしている。


下記グラフは勝点別2020シーズンボール支配率。

前述のパス本数と関連し、支配率が低い方が勝点3をゲットしている。といっても最も低い支配率が50%であり、押されっぱなしというわけではない。

2020シーズンC大阪は1敗しかしていないことも大きく影響している。



では、どんな項目と関連が強いか探してみると、クロスの本数と関連が強そうだ。

勝試合は15本、引き分け試合は13本、負試合は11本であり、クロス本数が多い方が勝点を獲得できる。



そこで前節までの得点パターン見ると

得点パターン

クロスからの得点が25%を占めている。クロスからの攻撃が有効であるとの結果である。またクロスが直接得点につながらなくても、2次攻撃にもつながっているのではないかと推測できる。




次に湘南戦の個人スタッツを見ていく。

クロスを2本以上あげた選手は6人もいる。

松田陸にいたっては7本もクロスをあげている。


左サイドハーフ清武

攻撃スタッツ - 清武 弘嗣


左サイドバック丸橋

攻撃スタッツ - 丸橋 祐介 


右サイドハーフ坂本

攻撃スタッツ - 坂元 達裕


右サイドバック松田

攻撃スタッツ - 松田 陸


中央右ハーフレアンドロ

攻撃スタッツ - レアンドロ デサバト


たぶん途中出場の片山

攻撃スタッツ - 片山 瑛一


左右どちらからもクロスを上げており、相手チームの脅威になっている。

クロスの量・質ともに高いのだろう。

こういったところがC大阪の躍進につながっていると思われる。



今シーズンC大阪の試合を見たことがない名古屋ファンのぴくしーがやっつけ仕事で作成しました。

C大阪に詳しいどなたか、補足して下さい。