スタンダードには程遠い後半の内容と結果



柏は連敗を止めたものの4試合勝利がない状況、4バックに変更した前節のシステムを勝利へのスダンダードとし勝ち点を積み上げたい試合だ。スタメンを前節から1人変更、クリスティアーノがG大阪戦以来に戻ってきた。

フォーメーション図

フォーメーション図

前節と同様に守備時にはDFとMFをコンパクトな2ラインにし、江坂と細谷は2トップの形で相手DF中央とボランチを見張る役目を担った。平均ポジション(試合前半)は前節より最終ラインは高い位置になり中盤はフラットな形となった。細谷の平均ポジションはロングボールからの裏抜けを狙っていたことを示し、中盤底のドッジは前節より前目にポジションを取れていたことがわかる。

<神戸戦と横浜FM戦の平均ポジション(試合前半)>

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前半17分中盤でドッジが回収したボールを前へ持ち出し左サイドの裏を走る細谷へパス、DFと並走しながら打った細谷のシュートはGKに阻まれた。また35分には右サイドを江坂とクリスティアーノで突破しクロスを上げる。逆サイドで古賀が受け取り中央へドッチが持ち出しエリア内の細谷へパス、反転してシュートを狙うもDFにブロックされた。前半、クリスティアーノ、細谷、ドッチで「逆サイドにボールを大きく動かす」「ボランチからの縦パスを受ける動き」をいくつか生み出していた。

<基本スタッツ>

基本スタッツ

スタッツを比較すると パス成功数 横浜FM戦(237)→神戸戦(300)、ボール支配率 横浜FM戦(37%)→神戸戦(50%)と前節を上回る数字となった。シュート数(枠内)も、柏14(8)に対し神戸10(7)、前半のシュート数(枠内)は柏8(6)に対して神戸5(3)と数字上では決して悪くはなかった。

しかし勝負はワンプレーで変わるものであり、それが後半開始早々に起こってしまう。46分右サイドを攻め込まれ中央に送られたボールをクリアできず、再び右サイドから上がったクロスをドウグラスが折り返し郷家に決められる。椎橋のクリアが弱く相手の攻撃を切ることができず、大南のポジショニングが中途半端になりドウグラスにも中央のスペースにも対応できなかった。その6分後には中盤で山口とドウグラスのパス交換から山口が右サイドを突破し2点目を失ってしまう。失点後の意思統一ができていない時間帯を相手ベテラン選手の巧みさに突かれる形となってしまった。

62分に1点を返したがセットプレー以外で柏の攻撃のクオリティは上がらずパスミスが目立つようになる。パス成功率は前節と比較しても 横浜FM74%→神戸戦69% と下がり 特に攻撃の選手においては 横浜FM戦72%→神戸戦61% と4割のパスがつながらない状況となった。気にかかるのは江坂の個人スタッツだ。最後に勝利した徳島戦からパス数(成功数)は下がり続け、神戸戦では最低の数となり味方と意図があわない場面が目立っている。

徳島戦38(29)→仙台戦33(20)→福岡戦31(18)→東京戦27(16)→横浜FM戦28(17)→神戸戦23(13)

攻撃スタッツ - 江坂 任

前半は悪くない状況の中で得点できず後半に失点、そこから巻き返せず終わるのは3バックでも4バックでも選手を変えても起こってる状況だ。スタンダードの形を見つける以前に求められるのは、局面を打開し完結するプレーやそのプレーに至るまでの周りの声、ベンチ含めチームが生み出す雰囲気・姿勢になだろう。連敗しているチームとしては掛け合う声は少なく、ベンチ含めチームに”やってやる”という意地が見られない。リーグ中断まであと1試合、何としても結果はもちろんチームを上昇させる姿勢や意地が見たい。