変わらない柏と変えてくる相手
中断期間を経た17節のホーム神戸戦は3-1で勝利、3試合連続の複数得点で3連勝となった。
U21代表に参加中の細谷、佐々木に代わり森と松本がスタメン出場となった。スタメンを代えても中断前と変わらない戦い方で臨む柏だったが、4バックから5バックに変え失点を防ぎカウンターを狙う神戸に先制される。28分に柏のクリアボールを神戸がつなぎイニエスタがワンタッチで出したスルーパスを裏に抜け出した橋本がリーグ初出場のGK松本との1対1を制してゴール。神戸の狙いどおり中盤のショートカウンターから先制となった。
■同点ゴール(サイドの展開から中央でフィニッシュ)
先制された柏だったが10分後に同点に追いつく。右サイド大南から楔のパスが中央の森に、森が展開したボールを左サイド三丸がワンタッチでファーサイドへクロス。小屋松の丁寧に落としたボールをペナルティーエリア手前から椎橋がミドルシュートをゴールに突き刺した。
左サイドから中央に展開してのゴールは、札幌戦、清水戦、天皇杯2回戦と相手が守りを固めた状態でも得点できている攻撃の形。FootballLABのデータ(リーグ第16節までのデータ)によると柏レイソルの左サイド攻撃はゴール率リーグ1位、シュート率リーグで1位となっているストロングなポイントであり、神戸に先制される展開でも柏の強みを貫いて同点、更に逆転となるPKも左サイドの展開から生まれた。
三丸はクロス数7、ラストパス2と左サイドからの攻撃をけん引。終盤には効果的なキープも見せた。
古賀も相手サイドまで前進しパスの起点となり逆サイドへの見事なサイドチェンジも展開した。
■3点目 セットプレーの流れから
65分に右のCKを獲得すると三丸のボールは相手DFにクリアされるが、こぼれ球を途中出場の武藤がトラップからのシュートでゴールを決める。セットプレーからの直接ゴールではないが、中断前の清水戦に続き課題となっていたセットプレーの流れから追加点をあげることに成功した。武藤は柏で待望の初ボールとなり、ボールの受け方のうまさでゴール場面以外でも存在感を見せた。
後半は、神戸のサイドからのボールに対しピンチになる場面が幾度もあったが、GK松本の好守もあり試合はそのまま終了。出場機会が少なかった松本が奮闘する姿はチームを大いに盛り上げた。
第三ブロック3連勝でブロックでの勝ち点11で目標の10以上を達成、前半戦での目標であった勝ち点30も見事に達成した。次の試合からリーグ折り返しの後半戦に入るが、神戸のようにチームの順位や置かれている状況により戦い方を大きく変え、柏向けの対策を打つチームが増えることは間違いない。この試合のようにチームの強みを出しつつ、課題の部分を改善しながら、この日活躍した松本や武藤等これまで出場機会の少ないメンバーの力を加えてチーム全体で後半戦も走り出したい。
【第三ブロック】
12節・H・浦和・△・0-0
13節・H・G大・●・0-1
14節・A・F東・△・0-0
15節・A・札幌・〇・6-1
16節・H・清水・〇・3-1
17節・H・神戸・〇・3-1
勝ち点 11/(目標)10 達成率110%
前半戦・勝ち点 30/(目標)30 達成率100%
【柏アカデミー出身比率】
スタメン:GK松本、DF上島、古賀、FW森
※スタメン比率36%(4/11)
リザーブ:GK猿田、FW真家
※出場比率26%(4/15) ※メンバー入り比率33%(6/18)
【柏アカデミー出身比率(リーグ17節まで)】
スタメン比率27%(51/187) 出場比率30%(78/256) メンバー入り比率39%(118/306)
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2022/6/20 11:01
細谷選手と佐々木選手が不在&相手に先制点を許す展開の中、
✅ 椎橋選手のスーパーミドルで同点
✅ 武藤選手の初ゴールでダメ押し
✅ GK松本選手のナイスパフォーマンス
✅ 前半戦で勝点30を達成
と、ポジティブ要素の多い試合でしたね👏
後半戦も期待が持てそうです💛