こんばんは、神セーブです。

松本山雅戦のレビュー、プレビューの答え合わせもしていきます。


スタッツ

基本スタッツ

得点以外松本が上回るスタッツとなりました。

一見松本が優勢に試合を進めていたように見えるスタッツですが、僕の印象は違いました。

開始5分から10分くらいを見て感じたのは、磐田の守備の考え方が、

「俺たち前からプレス行って組織的にはめて、高い位置で奪う守備は出来んもんで、引いて守って、最後の局面、真ん中で跳ね返してやられなきゃいいら❗️」

という割り切った考えだなという事。

5-2-3の形でブロックを敷き、3でボールの出所をチェック、

2はDFラインの前のエリアを埋める。

いつもより両WBの帰陣が早く、5バックを意図的に作っていた事、

松本に押し込まれる時間が長くても、磐田の選手たちに焦りの色が無く、むしろ予定通り、といった雰囲気がありました。

試合後山田のインタビューでやはりそういった考えだったのだなと確信しました。


ジュビロ磐田スタメン

フォーメーション図

山本義道が負傷により欠場。

右CBに鈴木雄斗、左CBに今季初スタメンの中川創が入りました。

他は岡山戦と同じ。

ある程度予想通り。

ヤットさんは欠場、CBの控えには大卒ルーキー森岡陸🥦が入りました。

ラスト数分でJデビュー、おめでとう❗️


松本山雅スタメン

フォーメーション図

秋田戦からCBの大野に代わり橋内、

ボランチ米原に代わり前が入りました。

ここも予想通りでした。


ゴール期待値

ゴール期待値

ゴール期待値はお互い2.0付近でしたが、効率よく得点した磐田は4得点、シュート精度を欠いた松本は1得点という結果に。


得失点パターン

得失点パターン

得失点パターン

磐田の失点はデータ通りまたクロスから。

松本の失点はPK、クロス2点、セットプレーでした。

松本はやはり左サイドから3失点でした。


磐田パスソナー・パスネットワーク 

パスソナー・パスネットワーク

エリア間パス図

エリア間パス図

松本の守備

《松本は全員がサボらない、走るという基本的な事はきっちりとやってくる上、デュエルの強さもあるので、そう簡単には得点できないだろう。

磐田に対して前からプレスは鉄板の対策なので、松本も前からプレスをかけてくるだろう。》


予想通り前からプレスに来ていました。

前半はPKのシーンまでシュートは無く、松本の守備に苦戦しましたね。


データから見ても、奪ったボールを後ろから繋ごうとするものの、前の3人にはあまりいい形では繋げられず、裏のスペースやルキアンめがけてロングボールを入れる形も多かった。

ゾーン3までいければ良い形で攻撃は出来ていたと思います。


ジュビロの攻撃の注目ポイント

《システム上3-4-2-1だと早い展開であれば3バックの脇のスペース、

WBが戻った後はボランチ脇やMFとDFラインの間のハーフスペースを起点にされた後のサイドへの揺さぶりにやや弱い印象。》

ハーフスペースを起点に得点したのは2点目のオウンゴールのシーンが当てはまる。

PKに繋がるシーン含め、松本の失点はすべてサイドからの攻撃でした。

《前節はルキアン・大津のコンビがイマイチだったので、ここの連携、距離感をうまく取り、テンポ良くパスを回してチャンスを作りたい。》

試合を通じて良かったとは言えないが、先制点のPKに繋がるシーンでは山田のクロスを大津がスルーしてルキアンに繋げました。


松本山雅パスソナー・パスネットワーク

パスソナー・パスネットワーク

エリア間パス図

エリア間パス図

松本山雅の攻撃

《GK・CBからは阪野を目掛けてロングボールがほとんど。

そこから佐藤を経由しサイド、もしくは鈴木・河合の突破を狙う形が多い。》

磐田が前からプレスは行かなかった事もあり、CBからのロングボールは多いが、真ん中は固めており、サイドに散らしていました。

鈴木・河合のドリブルに対しては1人目で奪えなくても2人目、3人目の守備で奪う守備陣形で対応。


ボランチの佐藤、両WB、3バックのパス数は多いが、磐田の守備ブロックの外側で回している事がわかる。

磐田からしたら真ん中で跳ね返すからヨシッ❗️という考えなので、ある意味磐田の狙い通りの守備にハマったとも思える。


ジュビロの守備の注目ポイント


①J2屈指のポストプレイヤー、阪野を潰せるか❗️

攻撃スタッツ - 阪野 豊史

守備スタッツ - 阪野 豊史

ヒートマップ - 阪野 豊史

シュート0に抑え、PA内、付近ではボールタッチもほとんどさせず。

阪野は良く抑えたと言えます。


②阪野に当てた後のセカンドボールを拾えるか❗️

ここに関しては明確なデータが無いのですが、両チームのこぼれ球奪取数を比較すると松本山雅の方が多く拾えています。

印象としても阪野と競った後のセカンドボールは松本の方が拾えていた印象。

ここは磐田のポゼッションが上がらなかった要因のひとつだと思います。


③1対1のデュエルに負けるな❗️


ここに関しては、磐田の守備が1人目で交わされても2、3人目で奪う守備の狙いを持っていたので、その意味では磐田の守備は良かったと言えます。


しかし失点シーンは中川が鈴木国友をフリーにしてしまい、ここではデュエルに負けたと言えそうです。


松本山雅注目選手


河合秀人選手

攻撃スタッツ - 河合 秀人

守備スタッツ - 河合 秀人

ヒートマップ - 河合 秀人

やはりアジリティ、スピード、ドリブルがあるので、ボールを持った時は脅威でしたが、磐田も複数人で対応して仕事はさせませんでした。

うまく抑え込んだと思います。


ジュビロ磐田注目選手


大津祐樹選手

攻撃スタッツ - 大津 祐樹

守備スタッツ - 大津 祐樹

ヒートマップ - 大津 祐樹

76分出場の中、全体的には良かったとは言えないパフォーマンスだったと思います。

しかし前述したようにPKに繋がるシーンでは絶妙なスルー、

オウンゴールのシーンでも良いポジショニングを取っていた事でオウンゴールを誘発。

勝負所で仕事をしたのはさすがでした❗️


今回も長いレビューになりましたが、読んで下さりありがとうございます。