3連戦の初戦となったJ2第8節で新潟は金沢と対戦した。

今回はこの試合についてレビューしていきたいと思います。

【スタメン】

フォーメーション図フォーメーション図

新潟は4-2-3-1システムは前節までと変わらず、1TOPに谷口選手が初スタメンとなった。

金沢は4-4-2システムで、左サイドバックに片倉選手が入った。


【総評】

基本スタッツゴール期待値


前半からボール保持率では新潟が圧倒し、金沢を押し込む展開となったが、金沢としては4-4-2のブロックで新潟に最終ラインを突破させない守備を狙いとしていたように感じた。金沢からすると新潟にボールを持たれても、粘り強く対応し、2TOPとサイドハーフのプレッシングでボールを奪いきれた時にチャンスが作れており、慌てずに対応していた。ただし、サイドハーフが新潟のサイドバックへのプレッシングを狙いすぎるあまり、新潟のサイドハーフへの縦パスが徐々に入るようになり、新潟の攻撃が高い位置で機能するようになってきた。それでも最後は体を張った守備でチャンスをつぶし、0-0のまま試合は進んで行った。

ルーズボールの反応など、金沢も粘り強く対応していたが、失点場面だけは少し対応が悪く、金沢にとって人数はいたものの、2ndボールが拾えず、新潟に決勝ゴールを許してしまった。

新潟は粘り強く守る金沢に手を焼いたが、自分たちのスタイルを貫き、最後まで金沢ゴールを目指し、攻撃スタイルで勝利することができた。これでクラブ新記録の8戦負けなしの7勝1分で首位をキープした。今週は中2日での3連戦となり、次戦にどんなメンバーで戦うのかも注目される。


【新潟】

1.奪った瞬間

奪った瞬間に縦パスが入り攻撃のスイッチが入っていた。追い越す選手が多く、攻撃に厚みがあった。


2.縦パス

前半30分から45分のデータを見たらわかる通り、マイケル選手からロメロ選手に何度も縦パスが入っていて攻撃の起点になっていた。時間帯別パスネットワーク図


【金沢】

1.奪ってからの攻撃

ボールを奪ってからの攻撃が早かった。主に相手DFの裏を狙ったボールが入っていた。奪ってからはロングボールが多かった。

2.失点

セカンドボールを拾えず、失点に繋がった。前半は耐えることができていたが、後半から新潟に多くのチャンスを作られていた。


【感想】

・金沢は新潟の攻撃を耐えていたと思うので、失点はもったいないと感じた。攻撃ではもう少しボールを保持する時間があってもいいと思った。

・圧倒したスタッツのわりに苦しんだ試合展開だったが、勝ち切ることができたことは大きいと思う。