前置き

先発メンバーの意図

浦和レッズは、スコルジャ監督に交代してから５試合目。過去の４試合では、ブロックを低めに設定しチアゴサンタナをトップに配置し、ウイングに大久保さんらドリブル突破に期待できる選手をおいた。個人の突破力やゴール力に期待した戦術。５試合目にしてパスとポジショニングに優れた小泉さんを先発。チアゴサンタナを先発から外し、松尾さんをワントップにしたことで、明確に個人技ではなく、ビルドアップをしたいというスコルジャ監督のメッセージを感じた。

試合内容

データからの分析

両チームのボールロスト位置の比較

好対照。ほぼゴール前で奪取されているヴェルディに対して、中盤からボールを奪われている浦和レッズ。石原さんが、攻守に走っていたため、ヴェルディは、自陣側では、石原さんのポジション位置だけ色が濃い。センターサークル付近でも濃い場所があるが、その位置で渡邊さんがボールを奪って、渡邊さん自身のゴールにつながった。得点を奪うためには、中盤でのボール奪取が不可欠。

松尾さんと、サンタナ

下がり気味のためにチームが機能していなかったサンタナ選手とかわって先発した松尾さんには、トップで貼ってボール受ける役割を求めていたが、結果的には守備に走り回ることに。スプリント回数は、チーム一だが、良い話ではない。

結局、小泉さんはどうだったのか？

得点シーンは、一撃でヤラレタという、城福監督の話もあったが、その時間帯は押し込めていて、結果のゴールだった。小泉さんの役割が大きかったが、パスは良かったが、ポジション的には決まった動きしかできず、なかなか小泉さんの良さがでてはいなかった。

意外と石原さんは良かった？

スコルジャは、サイドバックは、オーバーラップは良いが、偽サイドバック、ダイナゴルランを禁止しているという話があるが、データを見ればその通りの感じ。決まった動きしかしないために相手にはサッカーがやりやすいかも。上下運動は激しく、１度、相手と入れ替わって、決定的なチャンスも作りかけた。

次節に向けて

まずは、ブロックを１０ｍ前にポジションを置きたい。１０ｍ前でボールを奪いたい。ホーム埼玉スタジアムがマジックを使えるのは勇気がある選手だけ。西川さんのボールタッチも、もう１０ｍ前で。