まず、FootballLabのゴール期待値についての記事がとても参考になったので、長くなるが紹介(自分へのメモとしても)


ゴール期待値とはhttps://www.football-lab.jp/pages/expected_goal/

ゴール期待値とは、「あるシュートチャンスが得点に結びつく確率」を0~1の範囲で表した指標。ゴール期待値はシュートの成功確率を表すので、値が高いほど得点が決まる可能性が高いシュートに。

ゴール期待値の算出にAIが使用するシュート情報

空中戦に勝利したか否か

シュート時に使用した体の部位

タッチ種別(ワンタッチ、ツータッチ以上、セットプレー、その他)

プレーパターン(直接CK、直接FK、PK、オープンプレー)

ゴールへの距離

シュートの角度

ゴール期待値は、平均的な選手がシュートを打った場合のシュート成功確率に近いと仮定できる。合計ゴール期待値と合計ゴール数の差は、平均的なチームとのシュート能力の差を反映していると考えられる。

※前線の選手ほどシュート数が多い傾向にあり、データに含まれる量も増えるので、「J1リーグの平均的な前線選手」とする方が実際に近い。https://www.football-lab.jp/column/entry/734/


Jリーグのデータから作るゴール期待値2020.1.23

ゴール期待値、0.285、おおよそ28.5%の確率でゴールが決まることが期待されるシュートであったことを意味。https://www.football-lab.jp/column/entry/731/

2019シーズン上位4チームは期待値を上回るゴール数を記録しており、平均以上のシュート能力を発揮


ゴール期待値とチャンスの場面2020.2.19 https://www.football-lab.jp/column/entry/732/

多くのシュートのゴール期待値は0.1未満

シュートが実際に得点になったかを見ると、ゴール期待値が0.1未満であったシュートはわずか4.3%であったのに対し、0.2以上では35.3%が得点となっていた。0.2を超えるシュートの場面を実際に見てみると、GKと1対1のシーンや味方が触れば得点となるような、いわゆる「チャンス」と感じる状況であることが多い。


プレースタイルもあるが、ゴール期待値がどのようになれば上位に進出できるかを考えると

攻撃では

・ゴール期待値を上回る得点決める

・ゴール期待値をリーグ平均よりも高くする(0.2以上となるシュート場面を多く作り出す)

守備では

・ゴール期待値0.2以上となる被シュート数を少なくし、失点につながりやすい場面を作らせない

・被ゴール期待値を低くし、差分をマイナスにする

必要がありそうに思う。


2019 J1 ゴール期待値https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2019&data=expected

ゴール数、被ゴール数はオウンゴールを含んでおりません。

以前に教えていただいたようにオウンゴールは含んでいないそうだ。


2019シーズン

ゴール

北海道コンサドーレ札幌 ゴール期待値1.742 ゴール1.5 差分(ゴール期待値とゴールの差分)-0.242 順位10

名古屋グランパス ゴール期待値1.583 ゴール1.3 差分-0.283 順位13

被ゴール

北海道コンサドーレ札幌 被ゴール期待値1.475 被ゴール1.4 差分(被ゴール期待値と被ゴールの差分)-0.075 順位10

 名古屋グランパス 被ゴール期待値1.455 被ゴール1.4 差分-0.055 順位13

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2019&data=expected


2020シーズン

ゴール

北海道コンサドーレ札幌 ゴール期待値1.565 ゴール1.4 差分-0.165 順位12

名古屋グランパス ゴール期待値1.185 ゴール1.2 差分0.015 順位3

被ゴール

北海道コンサドーレ札幌 被ゴール期待値1.526 被ゴール1.7 差分0.174 順位12

名古屋グランパス 被ゴール期待値1.101 被ゴール0.8 差分-0.301 順位3

https://www.football-lab.jp/summary/team_ranking/j1/?year=2020&data=expected


名古屋の2019-2020シーズンがわかりやすいが、名古屋はゴール期待値では2020シーズンは低くなっているが差分はプラスになっており、被ゴール期待値は小さくなり差分もマイナスになっている。決定力が高くなり、守備が改善されている。

札幌の2019-2020シーズンの比較では、ゴール期待値が小さくなったが、差分はすこし改善された、被ゴール期待値では大きくなり、差分もプラスになってしまった。得点が減り、失点が増えてしまった。


昨シーズンまでだとおおざっぱに攻撃的な札幌、堅守の名古屋の矛盾対決。監督が変わっていないので、この試合でもスタイルは大幅に変わっていないと思われる。


前置きが長くなったが、この試合のゴール期待値の比較。

名古屋1.35対0.8札幌なので、スコアとしては名古屋得意の1-0(ウノゼロ)が妥当、もしくは1-1の可能性も高くはないがあったか。

名古屋がほぼゴール期待値では上回っており、札幌の失点となった場面でのゴール期待値は0.7?ほどであり、おおよそ70%の確率でゴールが決まることが期待されるシュートをきっちり決めきった。

名古屋から見るとゴール期待値が0.2以上となる場面を多く作らせず、名古屋の得点シーンと同様な0.5以上となるような決定的な場面も作らせなかった。

札幌としては攻撃的だったにもかかわらずシュート数で相手を上回ることができず、シュートを打たせてもらえなかった。ただ枠内シュート率は札幌75%(6/8)と名古屋63.6%(7/11)と比較しても悪くない数値だった。

札幌はどう相手を崩してシュートまでいくかとセットプレーでのチャンスが多かったが、得点になっていないのを改善できるとより攻撃の厚みが増すのではないかと思う。

ゴール期待値

基本スタッツ

得失点パターン