ゴール期待値以外の試合全体をレビュー

ルヴァンカップはアビスパ福岡に2-3で勝利し、大量得点のあとの試合の崩れは結果のみみるとなさそうだった。

この試合も記念となる試合だった

宮澤裕樹選手がJリーグ通算400試合出場を達成

北海道コンサドーレ札幌一筋の宮澤裕樹選手。400試合すべてがコンサドーレでの出場記録

残念ながら20年ぶりの開幕2連勝はならず。

【札幌】J1通算300戦目、宮沢裕樹J400戦目出場のメモリアル飾れず

2021年3月7日 スポーツ報知

https://hochi.news/articles/20210306-OHT1T50280.html

名古屋相手にゴールを決めることはなかなか難しかった。

試合を見た感想

前半

小柏が速い、キムミンテの空中戦の強さが目立つ。金子は低い位置で守備に追われる場面が多い。トランジションが遅れてる感じはしないが、個で剥がされるのを恐れてか寄せきれてない場面が少し多い。菅野を使ったビルドアップが見られる。

パスコース消されてキムミンテのロングパスがカットされて危ない場面が複数見られた、もう少しビルドアップの精度を高めたい。

前を向けないときにレイオフパスを効果的に使って前進している。

名古屋の前田のカットインからのシュートや縦へのドリブルがやっかい。らのマテウスのカットインドリブルも危険。

後半

宮澤の縦パスでルーカス抜け出し、中にいれて小柏スルーし、流れて金子、シュートまでは打たせてもらえず。DFラインにプレスくるので、GKからDFにつないでビルドアップができずにロングキックでターゲットに当てるプレーが多くなる。小柏体も強く当たり負けしない。縦へのドリブルで相手を4人いても抜いていくスピードがある小柏、ファールでしか止められず、ファールでFK獲得できれば福森のキックでチャンスが作れる。駒井はシャドーでなく、ボランチ器用なのもシャドーで活躍できる小柏がいるからか。マテウスのサイドからの突破をスライディングで未然に防ぐ駒井。金子、チャナティップと話をして動きを確認しているのもよくコミュニケーションがとれている小柏。駒井が相手の間で受けて前向いてドリブルから相手を引き寄せてチャナティップにパス、ダイレクトでラストパスは惜しくもアンデルソンロペス、小柏に合わず。カウンターで2-2の状況でも遅らせて、素早く戻ってこれている。右サイドからキムミンテが相手に対応し、パス交換とドリブルでえぐられて、タイミングみて背後から入ってきた相馬にヒールで入れられ失点。菅、ドドを投入、パワープレーで得点を狙いに行くもゴールは奪えず。

フォーメーション

フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

札幌はパスが宮澤を中心に回っている、横へのパスが多い印象であり、前線になかなかパスを出させてもらえなかったのでは。名古屋は左サイド吉田のロングパスが目立つ、DFラインは横パス、稲垣経由し、マテウスから前田と山崎へパスが流れているような図に。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

エリア間パス

札幌は左下(宮澤と福森か)と右上(金子もしくは小柏)がパスをしていたようだ。名古屋はDFとサイドでの上下のパスが多く、中央でのパスはあまりなかったようだ。札幌が中央でのパスをさせなかったともとれるし、名古屋の前線ではドリブルで仕掛ける場面が多かったか。

エリア間パス図エリア間パス図

ヒートマップ

ビルドアップに積極的に参加する菅野が高い位置にいて、ボールタッチしているのがよくわかる。

ヒートマップ - 菅野 孝憲ヒートマップ - ランゲラック

両方のWGの比較では高い位置でボールタッチするルーカスと縦に広い範囲にヒートマップがある金子。金子が守備に追われて、上下動が多かったのではとこの図から想像できる。

ヒートマップ - ルーカス フェルナンデスヒートマップ - 金子 拓郎

互換関係の位置にいるような駒井とチャナティップ。お互いのヒートマップが濃い位置が重ならないようにいるように見える。

ヒートマップ - 駒井 善成ヒートマップ - チャナティップ

宮澤が後ろでパスをつなぎ、キムミンテが右よりパスを受けつつ、跳ね返してたか。

ヒートマップ - 宮澤 裕樹ヒートマップ - キム ミンテ

高い位置の左CB福森と右CBでバランスをとる田中駿汰

ヒートマップ - 福森 晃斗ヒートマップ - 田中 駿汰

アンデルソンロペスは中央の位置でプレーできているが、小柏は少し外よりでプレーし、中央は名古屋の守備が堅くなかなか入り込めなかったか。

ヒートマップ - アンデルソン ロペスヒートマップ - 小柏 剛

名古屋の選手はヒートマップが広い選手が多く、右の高い位置にガブリエルシャビエル、山崎、マテウス、前田と多い。名古屋は高い位置にいる福森の裏のスペースをカウンターで狙ってきていたのではと思えるようなヒートマップになっている。

ヒートマップ - 米本 拓司ヒートマップ - 山崎 凌吾ヒートマップ - ガブリエル シャビエルヒートマップ - 稲垣 祥ヒートマップ - マテウスヒートマップ - 前田 直輝

走行距離が1kmほどの差がでているのは名古屋選手のヒートマップの広さが影響しているのだろうか。CKとFKのセットプレーで点数が取れるとより相手の脅威になりそうだ。名古屋のFKが多いのは札幌がマンツーマンで前線からファールするためだと思われるが、危険な位置で17本のFKをされたわけではなさそうに思う。

基本スタッツ

札幌のシュート数は前節23本からおよそ1/3の8本、枠内シュートも19本から6本と大幅に減った。

失点は82分なので、そこまで0-0だったのは札幌としては評価できそうに思う。

札幌「28選手の最新市場価格ランク」 2.1億円の“タイの至宝”など7人が“億超え”評価

2021.02.25

■北海道コンサドーレ札幌(昨季12位/10勝9分15敗)

選手市場価格総額:17億3037万5000円

チーム内最高額選手:チャナティップ(2億1590万円)

https://www.football-zone.net/archives/309706

総市場価値15位(/57)

名古屋「27選手の最新市場価格ランク」 “1億円超”は13人、大型補強で今季の主役へ

2021.03.04

■名古屋グランパス(昨季3位/19勝6分9敗)

選手市場価格総額:19億5262.5万円

チーム内最高額選手:ガブリエル・シャビエル(1億7780万円)

https://www.football-zone.net/archives/310816

総市場価値9位(/57)

ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」

https://www.transfermarkt.jp/