札幌にとっては気温差があるので、試合の入り方や進め方が難しいのかもしれない。また連戦の中でケガ人が多いのもターンオーバーできずというのも厳しい。それでも高さを活かし、逆転勝利できたのは良かったと思える。決定力のあるアンデルソンロペスが絶好調。

徳島はCKからのこぼれ球で後半終了間際で先制点。札幌は自陣からのカウンターで左サイドを福森がかけ上がり、クロスをジェイが折り返してアンデルソンロペスがシュートしてゴール。2点目は前線からのプレスで相手のミスを誘発し、拾ったアンデルソンロペスがシュートしてゴール。後半の交代策では高嶺に代えてジェイにし、より攻撃的に得点を狙いに行ったようだ。


[ ペトロヴィッチ監督 ]札幌市から来たわれわれにとっては、ハワイのホノルルに来たような気温差がありました。しかし、バカンスに来たわけではありませんから、「しっかりと仕事をしよう」と選手には話をしました。とはいえ、試合が始まると、バカンスに来てしまったような展開になってしまいました。ハーフタイムに厳しい言葉を選手にかけました。https://www.jleague.jp/match/j1/2021/050905/live#coach

スタッツとゴール期待値

札幌が走行距離はわずかに上回り、スプリント数は11本差、ボール保持率は徳島が高く、シュート数、枠内シュートともに徳島のほうが多かった。札幌のシュートが7本といままでの試合よりも少ない。ゴール期待値を見ると試合が大きく動いたのは前半終了間際から後半開始直後のようだ。徳島がほぼ常にゴール期待値では上回っていた。

基本スタッツゴール期待値

外国籍選手がDFに3人もいて珍しい徳島。

フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

徳島はSBの岸本、ジエゴにボールが集まり、中盤から前線にうまくつながっている。札幌は福森、宮澤、深井でパスが多く、三角形のパスネットワークができているが、そこから高嶺、駒井にしかパスネットワークが見られず、パスがうまく回っていない。前方へのパスが多く見られ、濃い赤色になっているので、平均パス距離が長いパスが多かったようだ。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

時間帯別パスネットワーク図

選手間の距離が適度に離れ、どの時間帯でもきれいな配置の徳島。中央でコンパクトに選手いることが多く、後半は広がって幅をとるか、縦に長い配置になっている札幌。

時間帯別パスネットワーク図時間帯別パスネットワーク図

エリア間パス

相手陣内の左サイド高い位置と右サイド自陣から相手陣内で多くパスが見られる徳島。若干相手陣内の右サイドでパスが多いがゴール前でのパスがない札幌。

エリア間パス図エリア間パス図

走行距離・スプリント回数

どちらもスプリント数が多いのは4人で前線かサイドの選手。走行距離は深井が一番走っていたようだ。

走行距離・スプリント回数走行距離・スプリント回数

対戦成績

札幌のほうが勝ちこしている。連敗が続き、無失点がない徳島。

前節までの対戦成績

得失点パターン

徳島はセットプレーからの失点が目立つ。

得失点パターン得失点パターン

ヒートマップ

全体的に自陣にいることが多いヒートマップになっている。金子の位置がいつもよりも低い。

ヒートマップ - 菅野 孝憲ヒートマップ - 田中 駿汰ヒートマップ - 福森 晃斗ヒートマップ - 宮澤 裕樹ヒートマップ - アンデルソン ロペスヒートマップ - 小柏 剛ヒートマップ - 駒井 善成ヒートマップ - 金子 拓郎ヒートマップ - 深井 一希ヒートマップ - 高嶺 朋樹ヒートマップ - 菅 大輝

交代選手

菅と同様青木が上下動し、比較的高い位置をとれている。

ヒートマップ - 岡村 大八ヒートマップ - ジェイヒートマップ - 青木 亮太ヒートマップ - 柳 貴博ヒートマップ - 荒野 拓馬

徳島の得点を取った宮代と岩尾。宮代はペナルティエリア内でボールタッチが4回。岩尾がセンターサークル付近と相手陣内の左サイドにおりかなり高い位置を取れている。

ヒートマップ - 宮代 大聖ヒートマップ - 岩尾 憲

北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート 徳島ヴォルティス 1 - 2 北海道コンサドーレ札幌 2021.5.9 15:00 Kick Off鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム 天気晴気温26℃芝全面良芝/観客数4,954人 https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=05&date=09

タイムライン

この試合の札幌のボール保持率最高値は48.8%でシュート2本であり、0本ではなくシュートが打てている。前半終盤に徳島に6本もシュートを浴びて失点。プレー割合を見ると、札幌は前半は右サイドから、後半は左サイドから攻めていたようだ。

シュート

徳島はミドルシュートが7本、ペナルティエリア内が7本。札幌はペナルティエリア外が2本、内が5本。徳島のミドルシュートが多い。

チャンスビルディングポイントCBP

岩尾が攻撃とパスでトップ、またジエゴも上位にでてきている。守備ではコンサドーレの宮澤がトップ

スタッツ

攻撃では徳島がほぼ上回っている。札幌で目立つのはタックルとクリア、インターセプトなので最後のところでは守ったといえるかもしれない。

札幌「28選手の最新市場価格ランク」 2.1億円の“タイの至宝”など7人が“億超え”評価 2021.02.25 

■北海道コンサドーレ札幌(昨季12位/10勝9分15敗)

選手市場価格総額:17億3037万5000円

チーム内最高額選手:チャナティップ(2億1590万円)https://www.football-zone.net/archives/309706

総市場価値15位(/57)

徳島「32選手の最新市場価格ランク」 レンタル&助っ人組の出来がJ1残留のポイント

2021.03.08

■徳島ヴォルティス(昨季J2 1位/25勝9分8敗)

選手市場価格総額:13億9999.5万円

チーム内最高額選手:垣田裕暉(1億1330万円)https://www.football-zone.net/archives/311600

総市場価値14位(/57)

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