対戦成績ではガンバの勝ち越し。中断明けの試合でコンサドーレは動きがよくなく、特にアフターのファールや止まりきれないファールが多かった。またチャンスを決めきれずに、ガンバにやられてしまった。

対戦成績ではガンバの勝ち越し

前節までの対戦成績

ガンバはセットプレーからの失点が少ないが、クロスからの失点が一番多い

得失点パターン得失点パターン

ガンバは試合開始15分までの得点が見らず、後半開始46-60分の得点も見られない。試合の入りでは得点が少なくなっているガンバ。

時間帯別得失点率時間帯別得失点率

関西クラブが苦手なようだ。


シュート数はコンサドーレが多いが、枠内シュート率はガンバが高い。ゴール期待値では最終的にほぼ同じ。ただ、ゴール期待値が低いシュートを積み上げたコンサドーレとゴール期待値が高い2本のシュートを決めきったガンバと差がでている。

基本スタッツゴール期待値


フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

シャドーのチャナティップが43本とパスが多く、攻撃の起点になれており、ジェイまでパスがつながっている。パスは高嶺、田中駿汰が多く、駒井は前方へのロングパスが多い。GK東口のロングパスが多いののが目立つ。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

時間帯別パスネットワーク図

コンサドーレは前半0-15、後半15-30は相手陣内でプレーしている選手が多いが、それ以外ではなかなか押しこめていない。

時間帯別パスネットワーク図

前半は左サイドでのパス交換が多く、後半は右サイドでのパス交換が多くみられるガンバ。

時間帯別パスネットワーク図

エリア間パス

左サイドでのパスが多いコンサドーレは、ゾーン14(バイタルエリア)からペナルティエリアにパスがでているのが良く、右サイド奥(ゾーン18)も使えており、ペナルティエリア内でのパスもみられる。

ガンバは左サイドのハーフスペースからペナルティエリア内へのパスが見られ、自陣中央から右サイド奥(ゾーン18)へのロングパスが見られるのが珍しいように思うが、カウンター攻撃のパスかもしれない。

エリア間パス図エリア間パス図

ボールロスト位置

パスが多い相手陣内左サイドでのボールロストがお互いに少ない。

コンサドーレは自陣右サイドでのボールロストが見られないが、ガンバは自陣右サイドでのボールロストが見られる。コンサドーレは相手陣内左サイド奥(ゾーン16)でのボールロストが多いが、ガンバは少ない。コンサドーレはペナルティエリアでのボールロストが多いが、ガンバは少ないが、ペナルティエリア内での攻撃回数がコンサドーレのほうが多いことが影響しているかもしれない。ガンバはアタッキングサードの相手陣内から3列目とハーフウェイライン付近でのボールロスト回数が多く、これはコンサドーレがこのあたりでプレスをかけてボールを奪いに行く、ショートカウンターを狙いに行くというのが表れているかもしれない。コンサドーレにとっての最終防衛ラインは相手にとってのアタッキングサードの相手陣内から3列目かもしれない。

ボールロスト位置ボールロスト位置

スプリント回数と走行距離とスプリント回数

コンサドーレのスプリント回数トップは小柏の27回ほど。シャドーの金子、チャナティップと高嶺が続いて多い。ほかの選手は15回以下。

ガンバは小野瀬が飛びぬけて多く27回ほどであり、走行距離でも11kmほどと多い。倉田の走行距離も12 kmほどと多くなっている。

走行距離・スプリント回数走行距離・スプリント回数

GK東口のシュートセーブが目立った試合だった。GK菅野のセーブも少なくはない。

GKスタッツ - 東口 順昭GKスタッツ - 菅野 孝憲

ボールタッチ位置とヒートマップ

GK菅野がCBの位置まででてきている。駒井が右CBに入ったが、想像していたよりもポジションが高く、ボランチのような動きになっている。荒野の位置が低い。左MFルーカスフェルナンデスは自陣でのプレーが多くなっており、右MFの金子は高い位置でプレーできている。シャドーのチャナティップは左の相手陣内ハーフスペース付近でプレーできており、小柏、ジェイはゾーン14(バイタルエリア)でプレーできている。ヒートマップを見ると、ボール保持はできていたが、全体で相手陣内に押し込んでプレーをするのはできなかったか、前線の選手と分断されてしまったのかもしれない。右サイドから攻撃を受けているシーンが多かったが、金子が高い位置でプレーできていたので、その分その後ろのスペースを相手に使われてしまい、荒野、田中駿汰や駒井がカバーできなかったというよりもハーフウェイライン付近でのタックルでのボール奪取がうまくいかずにそのまま走られた印象だった。

ヒートマップ - 菅野 孝憲ヒートマップ - 田中 駿汰ヒートマップ - 高嶺 朋樹ヒートマップ - 福森 晃斗ヒートマップ - 駒井 善成ヒートマップ - 荒野 拓馬ヒートマップ - ルーカス フェルナンデスヒートマップ - 金子 拓郎ヒートマップ - チャナティップヒートマップ - 小柏 剛ヒートマップ - ジェイ

交代選手

深井、菅と高い位置でプレーできており、柳、青木も右サイドの高い位置でプレーできているので、点数を取りに行くために選手交代で攻撃的にいくことはできていたようだ。

ヒートマップ - 深井 一希ヒートマップ - 菅 大輝ヒートマップ - 柳 貴博ヒートマップ - 青木 亮太ヒートマップ - ドウグラス オリヴェイラ


北海道コンサドーレ札幌 0 - 2 ガンバ大阪 2021.7.30 18:00 Kick Off札幌厚別公園競技場 天気晴気温25.1℃芝全面良芝観客数3,845人 https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=07&date=30

タイムライン

タイムラインの波を見ても前半にチャンスを多く作り、後半でも多くのチャンスを作っていたのが見て取れる。

シュート、チャンスビルディングポイント(チーム)

シュートはコンサドーレがミドルシュートが5本、ペナルティエリア内が10本。ガンバはミドルシュートが2本、ペナルティエリア内が5本のうちゴールエリア内が2本もある。

チャンスビルディングポイントではガンバの守備とセーブが良かったようだ

チャンスビルディングポイント(個人)

攻撃、パスのトップはチャナティップ、守備トップは昌子

田中駿汰が攻撃、パス、クロス、奪取、守備で上位に来ており、攻守にわたりチームの要として活躍していたようだ。駒井も多くの項目で上位にきている。福森は守備でも上位だった。

スタッツ

ガンバのシュート、クロス成功率が目立つ。チャンス構築率はコンサドーレが12.4%、ガンバが5.7%と大きな差がある。効率的にガンバが攻撃と得点をとっていたようだ。