神戸はACL出場権獲得、仙台はJ1残留とそれぞれが目標に向けて負けられない今節。
両チームのスターティングメンバーは
神戸 4-4-2(ダイヤモンド型)
仙台 4-4-2
前半飲水タイム前
前半開始から神戸がボールを握り、ゲームの主導権を握っていく。
仙台は中央を閉める神戸の攻撃を待ち構えるため、サイドからの攻撃を仕掛ける。
その際神戸の2トップが左サイドに流れるシーンが多くみられる。
そんな中で前半4分に左サイドでボールを受けた武藤選手がドリブルで相手を突破し、仙台DFはたまらずファールで止め、フリーキックを獲得。
そのフリーキックをイニエスタ選手が蹴り、武藤選手が合わせて神戸が早くも先制点となった。
対する早い時間で先制された仙台は攻撃を仕掛け、前線にロングボールを入れていく。
前半7分にそのロングボールのこぼれ球をサイドで石原選手が回収し、クロスを入れそこにサイドから飛び込んだ真瀬選手押し込みすぐさま同点とした。
リスタート後仙台は前線からの守備で神戸のボール保持にストレスをかけ、ボールを奪いにいこうとする。
2トップが両CBをマークし、サポートに入るサンペール選手に中盤のラインの選手が飛び出すことで守備をはめにいこうとする。
対する神戸はサンペール選手を中心としたビルドアップで上手くプレスを回避し、攻撃を仕掛けるが中央は閉められているためサイドからの攻撃を余儀なくされる。
その後も神戸がボールをもち、仙台がそれを受けるという時間帯が続いていく。
両チームサイドからの攻撃が多い中で特に神戸は
前述したように2トップが左サイドに流れる事で数的有利を作り、攻撃を仕掛け何度もフリーキックを獲得するが得点シーン以外良い場面を作ることが出来ない。
同点の状態が続いたまま前半の飲水タイムとなる。
前半飲水タイム後
飲水タイム後も神戸がボールを保持する展開が続くが
仙台としてはよりサンペール選手へのマークを強める事で神戸の攻撃を単調にさせようとする。
しかしこれにより神戸はCBからの配給が増えるため、左サイドだけでなく、
右サイドからの攻撃も増えていく。
これにより2トップが両サイドに顔を出す機会が増える。
前半33分にその右サイドからの展開から武藤選手が
ボックス付近のドウグラス選手にパスを出し、ドウグラスはワントラップで相手を剥がそうと試みた事で少しトラップが乱れるがその乱れたボールを直接ゴールに蹴りこみ神戸はスーパーゴールで勝ち越し点をあげた。
その後も神戸がボールを握り、仙台はなかなか攻撃を仕掛けることが出来ない。
また神戸は巧みなビルドアップにより、仙台の守備を機能させず、敵陣深くまで攻撃を仕掛けることができる。
そのため仙台としては素早いカウンターを仕掛ける事が出来ない。
神戸優勢の時間が続く中で前半44分に仙台に攻撃機会が生まれ、人数をかけた事で生まれたスペースを利用し、神戸がカウンターを仕掛ける。
左サイドの広大なスペースを武藤選手がドリブルで駆け上がり、それを止めた仙台の選手がこの日2枚のイエローカードとなり、仙台は負けている状況で10人となる。
この退場により、神戸はさらに攻勢を強めるが得点は生まれることなく、前半終了となった。
後半飲水タイム前
後半開始から両チーム選手交代があり
神戸はサンペール選手に変えて大崎選手
1人少なくなった仙台はFWの赤崎選手に変えてDFの福森選手を投入した。
仙台はこの交代でシステムを4-4-1に変更
前半終了間際に1人少なくなった仙台は守備の時には
前半見せていたような前線からのプレスは見ることは無くなったが攻撃時には人数をかけ、得点を奪いに行く。
そんな中で後半6分に左サイドで受けた石原選手がドリブルで突破を試み、神戸の酒井選手とフェルマーレン選手に囲まれるがコーナーキックを獲得。
そのコーナーキックをショートコーナーからつなぎ関口選手が中央からミドルシュートを放ちポストを叩くがそのこぼれ球を加藤選手が押し込み10人の仙台が同点に追いつく。
神戸はリスタート後仙台のワントップの選手の脇のポジションをイニエスタ選手が上手く使い、ボールを前線に供給するが最後の所で仙台がゴールを許さない。
神戸としては攻めているものの得点することが出来ない、難しい時間帯が続く。
後半14分に神戸は中坂選手に変えて山口選手
郷家選手に変えてリンコン選手を投入する。
この交代で武藤選手が中盤に降りる。
対する仙台にも選手交代があり、加藤選手に変えて西村選手
冨樫選手に変えてフェリペ カルドーゾ選手を投入する。
この交代直後の後半16分にペナルティエリア前のこぼれ球をこの試合が復帰戦となる山口選手がミドルシュートを決め、勝ち越し弾となる。
神戸としては交代選手が得点を挙げ、監督の采配的中という結果になった。
リスタート後神戸が再びチャンスを作り、左サイドでのパス回しで抜け出したリンコン選手がクロスを入れ、ドウグラス選手が合わせるがこれはポストに阻まれ、得点とはならない。
ボールを奪った仙台はすぐさま攻撃に転じ、速いテンポで縦パスをつなぎシュートを放つがこのシュートは枠外に外れてしまう。
このプレーで後半の飲水タイムとなったが、神戸にアクシデントが発生し、先程のゴール前でのプレーでドウグラス選手が負傷をしてしまい交代を余儀なくされてしまった。
後半飲水タイム後
神戸は飲水タイム前に負傷してしまったドウグラス選手に変わって大迫選手を投入する。
飲水タイム後神戸は前線と選手がフレッシュになり、スピードがある事もあり、前線からの守備を積極的に行う。
後半25分にその守備でボールを回収した神戸がパスをつなぎ、最後にリンコン選手がゴールを決め追加点をあげた。
この得点後仙台は関口選手に変えて蜂須賀選手を投入する。
この交代をして少しプレーが流れた後、神戸はイニエスタ選手に変えて井上選手を投入する。
この交代でこれまでイニエスタ選手が起点となっていたビルドアップの所を山口選手が担い、
イニエスタ選手と同様に仙台のワントップの脇のポジションを狙う。
仙台も何とか追いつくため攻撃に人数をかけるが1人少なくない事が響き、得点することが出来ない。
その状況を変えるべく後半32分に富田選手に変えてフォギーニョ選手を投入する。
神戸としては点差があるためゆっくりとパスを回し、時間を使う。
仙台としてはそれをさせない為に前半のように前線からプレスをかけ、ボールを蹴らせ、ボール回収を狙う。
神戸としてはボールを奪われたとしても焦る事無く、人数をかけた守備を行い、仙台に得点を許さない。
仙台は1人少ないながら果敢に攻撃を仕掛け続けるが
ゴール奪う事が出来ない。
神戸が仙台の猛攻を凌ぎ切り、4-2で勝利を収めた。
まとめ
神戸にとって今節はポジティブな点が多い試合となった。
勝利をおさめたことはもちろんそうであるが、怪我により戦線を離脱していた大迫選手と山口選手が
復帰を果たし、山口選手は貴重な勝ち越しゴールを決めた。
どちらの選手もトップコンディションとは言えなかったが終盤戦に入り、ACL出場に向けて大きな復帰であることは言うまでもない。
またここ数試合状態が良かったリンコン選手が得点を決め、結果を残したこともチームにとってはプラスであり、監督してはうれしい悲鳴となるだろう。
また神戸はサイドからの攻撃のバリエーションが多くなったのが見て取れ、上記したように2トップがサイドに流れること数的有利を作るなど、今の神戸は中央を占めて守備を行うだけでは凌ぐことができない攻撃を見せている。
上記のデータのように神戸は左サイドの攻撃が最も多く、試合を見てもチームとして自身があるように見られる。
対する仙台としては残留のためにチーム全体として前半からアグレッシブにプレーをしていたが、それが裏目に出てしまい、前半から退場者を出してしまい、ゲームを難しくしてしまった。
今節は試合巧者となった神戸はこのままアジアの舞台に立つ権利を手にする日は近いかもしれない。
そう感じる試合の内容だった。
コメント(1)
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SPORTERIAスタッフ
2021/11/6 09:56
2度追いつかれたものの、
・早い時間帯での先制点
・山口選手の復帰戦ゴール
・リンコン選手の初ゴール
と、チームとしての"バイオリズムの良さ"を感じました!
それにしても、武藤選手の貢献ぶりは素晴らしい‥👏
まだまだ安心はできませんが、ACL圏内でのフィニッシュに一歩前進ですね💪