久しぶりのホームでのリーグ戦。

8月は4戦全敗だったマリノス、9月も2-0から追いつかれて1ヶ月以上勝利から離れていて、

この久しぶりの日産スタジアムで、本当に勝利が欲しかった。


ゴール期待値基本スタッツ

期待値ではずいぶんと差があるが、実際の印象は、かなり拮抗したゲームで決定力の差が勝敗を分けた印象。


ヒートマップ - エドゥアルド

シーズン当初ミスが多かったエドゥアルドは、完全にフィット。

パスミスはほとんど見られなくなり、持ち前の対人守備で相手FWを完封。

さらに、積極的な速い縦パスも見られ、この試合では2度か3度ほどゴール前までドリブルで運んでいた。


CBが上がれるということは、信頼の証であり、自分が上がっても、SBとボランチでカバーしてくれるだろう、という信頼だろう。


攻撃スタッツ - 渡辺 皓太守備スタッツ - 渡辺 皓太


もうひとつ、この試合で目立ったのは、なべこ(渡辺皓太)の頑張り。

なかなかゴールという形では報われないが、豊富な運動量と気の利いたポジションニングで、ことごとくボールを回収。

藤田ジョエルと共に中盤を制圧していた。


時間帯別パスネットワーク図

一方で、湘南の攻撃もなかなか良かった。無得点は決定力の問題で、よく対策しているな、という印象。

(なかなかいいデータがない(笑


マリノスは、全員攻撃が基本になるので、最終ラインの守備は基本的に二人のCBが守る。

だから、ここの対人能力がキモで、エドゥアルド、岩田、角田、畠中となかなかのタレント揃い。


しかし二人で守るので、SBの裏、5レーンの大外が必ず空く。

まずは左右どちらでも良いからそのゾーンにロングボールを入れてウィングを走らせる。

ロングボールなので、その間にSBやボランチは帰陣しており、

ボールホルダーには、マークが付くのだが、やはり守備の人数が少なく、ボールサイドに偏るので、今度は逆サイドの大外が空く。

なので、ちょっと長めのクロスを入れて、それがシュートになれば良し、また、それが抜けても逆サイドのウィングでおさまり、そうやって左右で揺さぶっていると、今度は中が空く。


なので、マリノスは高い位置で奪えれば、よいのだが、

こうやってSBの裏を狙われると、基本的には大ピンチになって総帰陣になる。


これはチームのデザイン上仕方のないことで、2失点は覚悟。

そういう意味では、この試合も3得点できたのは非常に良かった。


次の試合は中二日ですぐやってくる。

この試合は爽快な試合だったが、エウベルも水沼も疲労が見られたし、

岩田と西村のブラック企業ぶりは、いつガス欠になってもおかしくない感じ。


フォーメーション図フォーメーション図

左が、9/3のFC東京戦、右が9/7の湘南戦のスタメンで、スタメンが3人しか代わっていない。

次の福岡戦は、ターンオーバーしてくるか、スタメンにも注目である。

(3人「しか」というのもマリノスらしいが・・・


最後に、日産スタジアムについて、

久しぶりの日産スタジアムであったが、最高のホームスタジアムである。

・あれだけの大雨が降っても2階席は、全く濡れない。

・あれだけの大雨が降ってもピッチには水たまりひとつできない。(三ツ沢とは大違い!)

・平日のナイトゲームにも関わらず、キッチンカーが40台以上、美味い。アウェイサポも大満足のホスピタリティ。

・座席の間隔は広くゆったり、階段もトイレもゆったりだからノーストレス。ドリンクホルダーも有る。

・最寄り駅は3つで新幹線も含めると3路線、途中に飲食店も有るから駅までのルートも混雑が少ない。


日産スタジアム、誇らしい素晴らしいスタジアムである。