ホーム初黒星。

川崎は、けが人が多く、順位こそ中位に甘んじていますが、

やはり力があるな、と感じさせる試合でした。


ゴール期待値


前半のチャンスで決めておけば楽に勝てた試合、

という感想もありますが、xGを見ても、前半30分までは上がっていても、

後半は、ほとんどチャンスが作れていないのが分かります。


エリア間パス図ボールロスト位置


フロンターレの守備は独特で、

まず、GKにはプレッシャーを掛けない。

CBへのプレッシャーも甘め。

なのでバイタルまでボールを運べるが、

そこで、コースを消すポジショニングをして、あまり詰めてこない。

しかしその距離感が絶妙なので、フリーというわけではなく、若干のプレッシャーを与えるので、パスミスを誘発する、という守備でした。


GKスタッツ - 一森 純


今日の試合のマリノス側のMVPはGK一森で、

PKストップ以外にも、ナイスセーブ連発でした。

それだけに勝って、一森にお立ち台に上ってほしかったのですけど、

まあ、こういう日もあります。


ネガティブな感想としては、

エドゥアルドや一森からのロングフィードからの得点が続いて、

ロングボールの有効性はあるものの、それに頼りすぎている印象があります。

アンジェのときに入念にやっていた、えぐってマイナスの早いクロス、ニアとファーに一人ずつ飛び込む、という崩した形が全く見られなくなって、町田や川崎にそれをやられて失点、というのは非常に残念です。


ポジティブな感想としては、

いくら「誰が出てもマリノス」と言っても、両サイドバックが負傷交代で、ボランチの喜田が左SBに入るようでは、やっぱり機能しないのだな、という印象。

ここでリーグ戦は3週間開くので、じっくり立て直したいです。


もうひとつポジティブな感想としては、

思えば、2022年もマリノスは夏に弱く、6月はレオセアラの活躍で絶好調。

一方、7月と8月は全く得点が取れなくなって、ルヴァン、天皇杯、ACLと3つのタイトルを短期間で失う失意の月でした。

マリノスのサッカーをやっている以上、

攻撃力にむらが出てしまうのは仕方ないのですが、

夏はある程度仕方がないのかもしれません。

ただ、2022年よりも2023年は明らかに選手層が薄いので、

この暑い夏をどのように乗り切るか、監督の手腕に期待したいところです。