0.はじめに

鳥栖はいまだに勝ちのない状況、FC東京は最近勝ちきれない試合が続く上に、橋本の移籍、東の離脱が起きるなどお互いに苦しい状況にある中での一戦でした。

結果は鳥栖の勝利でしたが、見所の多い試合でした。

ですが、もうレビュー投稿が遅れてしまったので、個人的に感じた両チームの違い、ポイントを振り返ります。

(投稿者は最近サッカーにハマったので、どちらのサポでもないです。)

フォーメーションは以下の通り。

フォーメーション図フォーメーション図

基本スタッツ

1.GKから見る攻め方の違い

攻撃スタッツ - 林 彰洋攻撃スタッツ - 高丘 陽平

パス回数は林が上なのに、パス成功数は高丘の方が上というなんとも不思議な結果になりました。この差の原因の1つはパスの距離の長さにあると思います。(データ見つからなかったので主観になります。ごめんなさい。)パス距離の差は後方からのビルドアップの型の違いが要因として考えられます。

FC東京はロングボールを前線に放り込む事が多かったのに対し、鳥栖はDFからMFに丁寧につないで前進する事が多かったです。これに関してはいい悪いではなく、チームの決め事的な問題ですが、この試合では鳥栖の方が効果的だったという事だと思います。

追記

データをスタッフさんに頂けたので補足します。

GK林のパスは ショート:6 ミディアム:8 ロング:15

GK高丘のパスは ショート:4 ミディアム:10 ロング:9

データ的にも林のパスは長い傾向が見えます。また、高丘は中距離のパスが中心になっていました。体感では高丘はもっとショートパスを繋いでいる印象だったので、主観と少しズレていました。


2.前からの守備と球際

どちらもはめられそうな時には前からの守備を行っていたのですが、鳥栖はボランチやSBを利用して回避しているのに対し、東京側は出しどころに困っていたように見えました。

実際のところどうだったかを前線と中盤の選手の守備成績を並べて見てみます。

鳥栖

FC東京

分かりやすい差がこぼれ球のところ。

50:50のボールをマイボールにできた回数と解釈すると、相手の攻撃回数の削減と自分たちの攻撃回数の増加につながるので、この回数が多いだけでお得ですよね。

次点はタックル成功数。

まあ、鳥栖の2ボランチで5回って中々すごいんですけど、それを除いても4回なのでほぼ東京側と変わらないっていうのは守備意識の差が出たんじゃないかなと思います。逆に東京はタックルが交わされることが多かったということで、前からの守備はあまりうまくいってなかったと見ることができます。


3.雑感

得点を取るために後ろから組み立てて、失点をしないために前線の選手も守備で体を張るチームが、FWにロングボールを送り込んで最短距離でゴールに迫るチームに勝つという「急がば回れ」って感じの結果になりましたね。

鳥栖はみんなよく走るし、攻撃にも連動性を感じたのでとても勝てていないチームとは思えないほどに素晴らしいサッカーでした。球際でも負けないし、11人で動き回って攻める意志を感じました。

FC東京は悪いサッカーとは思いませんでしたが、「ディエゴ、レアンドロ、室屋すげー」って感じでした。個人でのクオリティーは確実に高いのですが、11人での意思の共有がイマイチ感じられず。特に守備は前からプレスに行っているときに鳥栖の選手が一人浮くなど、周りが連動していない感じがあったのでそこの共有って大事なんだなと思いました。


何かご意見あれば教えてください!誤情報があればその際もぜひ!

以下おまけがありますのでもしよろしければ御付き合いください。


おまけ

4.私的FC東京敗因

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という先人の名言があるので、これに則って個人的敗因をベスト3形式で書いて見ます。


1位 前半給水タイムまでに先制点が取れなかった

結果論じゃねえか?と思いましたね?

はい、結果論です。

ですけど思い出してください。9分のディエゴのポスト直撃、12分ドフリーのレアンドロへのパスなど3回の決定機を逃した後は完全に流れが鳥栖でした。1点目も相手のミスからのファウルだったことを考えれば、チャンスらしいチャンスは前半給水タイム以降あまり作れていませんでした。相手が永井の裏抜け、ディエゴ、レアンドロのゴールへの圧力に慣れていない時に先制点を取らなければいけない流れだったと思います。


2位 左サイドの奥行きが取れなかった。

ペナルティエリアとサイドラインの間はいいクロスが生まれやすいエリアですが、左サイドではあまりそのエリアが取れませんでした。

ちなみに右サイドは室屋がこの役割を担い、惜しいクロスを何本も入れていました。

ヒートマップ - 室屋 成

さて本題の左サイドです。

ヒートマップ - 内田 宅哉ヒートマップ - 小川 諒也

ヒートマップ - アダイウトンヒートマップ - ディエゴ オリヴェイラ

一言で言えば、誰も裏抜けしない場面が多すぎたんですよね。例えば後半25分とか31分とか。(中央での裏抜けはあった)

みんなボール触りたいからボールに近づいてパスコースが消えるし、裏抜けしても息が合わないしって場面が多かったです。その結果がぺナルティエリア角に4人集まるっていう訳わかんない現象です。多分左サイドはこのメンバーで練習してないんだと思います。右は室屋が明確な武器だったから目立たなかったかもしれませんが、左もある程度役割分担できると良かったと思います。


3位 「自由人」高萩

これは敗因に入れるか迷ったのですが、気になったので入れました。チャンスメイク能力も高いですし、何本かいいパスは出していたのですが、「何がしたいかわからない」プレーが多かったです。

ヒートマップ - 高萩 洋次郎

ヒートマップで見ると右サイドにいますが、既に三田、室屋、FWで右サイドは組み立てが成立しているように見えるのであまり関わる必要性を感じませんでした。(私は5レーン的な考え方が好みなので同サイドに人数増やして強行突破はあんまり好きじゃないです)また、チャンスにつながったパスはセンターサークルの前方からのパスがほとんどで、「違いを作れる選手」という観点から見ると、適正でない後方のポジションに多くいたような印象です。

またもっと気になったのは守備面で、アンカー的な位置にいるのに前にガンガン出て行く場面がありました。この試合を見ただけだったら安倍の方がその仕事は適任のように思いますし、自チームのバイタルを開けてしまう場面が多くヒヤヒヤする場面も多かったです。


以上になります。ご覧いただきありがとうございました!