苦手相手を振り切り大きな勝利


ホームに横浜FCを迎え下位との対決に連勝を狙う柏だが、今シーズンの横浜FCに1分2敗と相性は悪い。スタメンは直近3試合でDFを毎試合で変更し、大南が最終ラインに入った。

基本スタッツ

中断明け5試合の中では、最もボールを保持しながらアタックを仕掛けられた試合となり、ボール保持率も 36%(神戸)39%(川崎)42%(鳥栖)34%(徳島)48%(横浜)と5試合の中では高い数値となった。

ここ数試合同様に守備は前線の瀬川と細谷、中盤の戸嶋、クリスティアーノ、ヒシャルジソンで中央を固め横浜FCの侵入を阻止した。横浜FCのボールロスト位置から、柏の守備はエリア中央で横浜FCの攻撃を終わらせ、エリア中央へのパス成功を阻止したことがエリア間パス図からわかる。

ボールロスト位置エリア間パス図

試合はクリスティアーノのゴールで勝ち越し2-1で勝利したが、ボールを保持しても中盤でリズムをつくれず、戸嶋のゴールで先制するも4分後にセットプレーで追いつかれPKも失敗。お互いにボールを激しく奪い合う展開になるなど試合運びは決して上手くなかった。それでも分の悪い横浜FCを振り切り、下位同士の直接対決を連勝できたのは、内容は悪くとも割り切った上でチームで戦えている証拠であり、それに結果もついてきたと言える。

前線の選手はボールを追い競り合いこぼれ球を狙い拾い続けた。特に瀬川、戸嶋、細谷で6割となる数のボールを拾い、3人の献身的な働きとクリスティアーノの一撃で勝利を引き寄せることができた。

こぼれ球奪取数 前線選手:18(瀬川5、戸嶋5、細谷4) 全体:25

勢いをこのまま継続したいが代表ウィークを好機とし欠場している選手の復帰を期待し、チーム全体の戦い方で浮上を狙いたい。

守備スタッツ - 瀬川 祐輔 守備スタッツ - 戸嶋 祥郎守備スタッツ - 細谷 真大


過去のJ1リーグ中断期間『上がるチーム』『下がるチーム』