更なる強さへの試練その3


3ポイント差で上位浮上のきっかけを共に狙っていたG大阪を相手に負けられない柏だったが、リーグ後半に入り初の連敗となった。

フォーメーション図基本スタッツ

早い時間での失点、更に追加点と劣勢から追いかける展開の柏が、ボール支配率、パス数、シュート数、G大阪を上回る数値となった。パスソナー・パスネットワークおよびエリア間パス図からは、左サイドを中心に後方からボールを回すことができていたことを示している。

パスソナー・パスネットワークエリア間パス図

左ウィングバックの三丸はクロス15本、ラストパス5本を記録し、左サイドからのチャンスメイクに貢献したが、得点に直結したのは左サイドを抜け出したクリスティアーノのクロスだった。結果を出すクリスティアーノは頼もしいが、他の選手からの得点へつながるプレーも求められる。

攻撃スタッツ - 三丸 拡攻撃スタッツ - クリスティアーノ

その意味では途中交代で出場したか神谷には期待がかかる。クリスティアーノのアシストを受け得点したのは神谷であり、途中出場後はセットプレーのキッカーとしてラストパスとなるプレーをみせた。

攻撃スタッツ - 神谷 優太

柏はセットプレーからの得点が5と少ない。ペドロハウルの移籍も発表され前線の高さ不足がある中、神谷がキッカーを務め、クリスティアーノがターゲット側にまわり得点への期待を高めることが必要となるだろう。このままズルズルと連敗を続けるようでは再び下を意識せざる負えなくなる。少しでも上位を狙うため次の試合での結果が求められる。


過去のJ1リーグ中断期間『上がるチーム』『下がるチーム』