【7/2  ベガルタ仙台ーFC町田ゼルビア プレビュー】


・対戦成績

前節までの対戦成績



 前回のユアテックスタジアムでの対戦は町田の3-0の勝利。スタッツをみても町田に支配された内容だった。特に、町田の高江と佐野のダブルボランチは安定感があり、効率的に得点を重ねた。一方、仙台は効果的な攻撃は見せられず、自陣でのボール保持に終始した。


・基本フォーメーション(前節)

 前節に若狭の負傷があったため、今節は平岡が先発する可能性あり。また、町田は右サイドからスピード感のある攻撃をするため、仙台の左サイドバックにはスピードのある石原の起用も考えられる。

 冨樫が今節出場停止になるので、皆川または1.5列目に遠藤が入ると考えられる。


 前回対戦では、ダブルボランチに高江と佐野のコンビを起用していたが、佐野の負傷により、ここ最近は宇野と安井のコンビを起用。宇野は佐野と同じように中盤を献身的に動き、ボールの回収を行い、安井はボールを散らしつつも、二列目からの飛び出しも武器としてゴールに迫る。


・得失点パターン

得失点パターン

 仙台も町田もクロスからの得失点が多い。守備のクロス対応に課題があるものの、どちらもチームも良いサイドアタッカーが揃っているので、クロスからのチャンスも多い。

 また、仙台はここ数試合セットプレーからの失点が多いのに対し、町田はセットプレーからの得点が多い点も注目。町田は平戸が良いボールを蹴れるので、できるだけ不用意なファウルは避けたいところ。


・仙台の攻撃展望

PA内への進入傾向被PA内への進入傾向

 仙台はサイドアタックが主流となるが、左右で攻撃の組み立ては変わる。左は氣田のドリブルがストロングポイントとなり、いかに前を向いた良い状態でボールを渡せるかが鍵となる。一方、右は細かいパスでPAに侵入していくことが多い。ここ数試合は凝集しすぎてDFの網にかかることが多いが、RSBの真瀬のオーバーラップの頻度を増やし、外と中をバランスよく使うことで効果的な攻撃ができると思う。

 町田のDFは深津がフィジカルに強みがあり、高橋はビルドアップに強みがある。深津と中山、皆川のマッチアップが起こりうるが、どれだけボールを収められるかが鍵となる。

 また、町田のSBは左右とも守備の強度が高く、スピードもあるので、個人で振り切るのは困難。複数人が絡んで崩す攻撃をするべき。


・仙台の守備展望

PA内への進入傾向

被PA内への進入傾向

 町田は左サイドの平戸や翁長から良い(アーリー)クロスが供給される。このとき、右サイドの太田がPA内にDFの死角から飛び込む形が多く、実際に得点も取れている。

 ボランチを経由して左右に揺さぶられる展開が多くなるので、仙台の守備は忙しくなりそう。ハイプレスでいくか、リトリート優先の守備でいくか、町田の出方を気にしつつ、選択していくことになる。

 DFラインを下げすぎて、中盤が軽くなるとより左右への揺さぶりが多くなるので、怖がらずにラインを下げすぎないようにする必要がありそう。