【清水エスパルス1点目】金子翔太

名古屋の最終ラインでのビルドアップに清水がプレッシャーをかけに行く。名古屋3丸山から8シミッチへの縦パス。左に23吉田がいたので、そちらのほうが安全だったか。ただ、シミッチがワンタッチで捌ければ問題は無かった。シミッチのトラップが大きくなったところを、清水30金子が突っついて14後藤へ。14後藤が縦に持ち上がる右を30金子が並走しながら、グッと斜め右に開いていく。14後藤は2~3人が見れる状況だったので、ここで8シミッチは前を横切った30金子に付いて行くべきだったのでは。結果、14後藤から30金子にパスが通り、右足でシュート。名古屋GKランゲラックのポジショニングは良くシュートストップのチャンスもあるように見えたが、左からスライディングブロックに来た4中谷の足の上を通ってくるコースだったので反応し切れなかったか。見事なショートカウンターだった。


【名古屋グランパス1点目】相馬勇紀

ゆったりとしたパス回しから名古屋16マテウスにボールが入る。ここで清水2立田と6竹内が挟んでボールを奪えるかに思えたが、マテウスの前にボールが流れ、右サイドに展開されてしまう。ここで2立田がペナルティエリア内に戻るのは当然。しかし6竹内もペナルティエリア内まで戻り過ぎた結果、ペナルティエリア角でリターンパスを受けた名古屋16マテウスがドフリーになってしまう。結果、もう一度2立田がマークに戻っているが、間に合わずに中央へクロスボールを送られる。名古屋8シミッチの2度のヘディングシュートは清水31梅田がナイスセーブを見せるが、こぼれ球を名古屋27相馬に左足で押し込まれる。まず6竹内がしっかり名古屋16マテウスを見ていれば、あの位置から余裕を持ってクロスを送られることは無かったかもしれない。さらに、1本目のシュートを打たれた後に清水の選手は中央に3~4人いたが、誰もファーサイドの名古屋27相馬をケアできていなかった。この2つの要素がゴールにつながったのではないか。


【名古屋グランパス2点目】オウンゴール

ハーフライン付近のビルドアップ、名古屋8シミッチから右サイドの26成瀬へ展開。タイミングを見計らって25前田がディフェンスラインの裏へスプリントし、そこへスルーパスが出る。清水2立田はオフサイドを取るつもりだったのか、完全に反応が遅れてしまい、名古屋25前田がペナルティエリア内に進入。中央に名古屋16マテウスと27相馬が突っ込んできて、25前田からグラウンダーのクロス。これを清水31梅田と5ヴァウドがブロックに行くも、最後は5ヴァウドに当たってオウンゴールに。運の無かったが、抜けていたらいたで16マテウスか27相馬が押し込んでいただろう。清水側から見れば、やはり名古屋25前田に簡単に抜けだされ過ぎたのが問題だろう。清水2立田がもう少しタイトに行って欲しかった。