【川崎フロンターレ1点目】谷口彰悟

左コーナーキック、直接中に入れるのではなく変化を付ける。ペナルティエリア外の中央寄りにいた川崎10大島にバックパスのようにボールを出し、ショートコーナー対策で41家長のマークに付いていた鹿島8土居がマークを外して川崎10大島に向かう。フリーになった41家長はオフサイドにならない位置取りをして大島から縦パスを引き出し、左足クロス。中央に9レアンドロダミアンが飛び込み、さらにファーサイドに5谷口が飛び込んで押し込む。しっかりとデザインされたコーナーキックからのゴールだったが、スローリプレイで見ても5谷口はオフサイドポジションに見える。VARがあったら間違いなく取り消しになっていたと思うが、このレベルならVAR無しでも判定してほしいところ。鹿島にとっては不運だった。


【川崎フロンターレ1点目】長谷川竜也

ビルドアップから右サイドに展開。川崎13山根がドリブルで内側に切れ込みながら、右サイドタッチライン際の41家長へパス。41家長はディフェンスラインの裏に抜けようとする13山根へのスルーパスも、サポートに入った8脇坂へのバックパスも出せる状態だったが、大外から走り込む13長谷川をしっかり見て、左足でファーサイドへクロス。鹿島2内田は川崎9レアンドロダミアンをケアしていて13長谷川の位置を把握できておらず、頭を越したボールを長谷川がナイストラップから左足シュートでゴール。クロスを送られる前、川崎13山根にボールが入った時に41家長が鹿島28町田を引っ張って右サイドに流れたことと、中央の川崎9レアンドロダミアンの高さを考えれば鹿島2内田は中央に絞らざるを得なかったため、クリアもシュートブロックもし切れなかった。大外から大外へのパス、かつトラップからシュートまでの流れを見ると、このゴールを防ぐのは正直難しかったのではないか。


【鹿島アントラーズ1点目】オウンゴール

左コーナーキック、鹿島7ファンアラーノが右足のインスイングでニアサイドに蹴り込む。川崎1チョンソンリョンはパンチングに行く姿勢だったが、ニアにいた10レアンドロダミアンがヘディングでのクリアを試みる。これが不十分で後ろに逸らすような形になってしまい、オウンゴールに。最大の原因はコミュニケーションミスと考えられるが、10レアンドロダミアンも最初からあの位置に立っていたのではなく、ゴール方向に戻りながらのヘディングだったので、ミスを誘発しやすくなっていたか。川崎にとっては不運だった。逆に鹿島の選手はニアポストに走り込んでいたわけではなかったので、本当はどこを狙っていたのか気になるところ。鹿島9エヴァラウドが川崎4ジェジエウを引き連れてニアに走り込み、ファーに3人来ているので、本命は鹿島28町田あたりだったのだろうか。