筆者は名古屋ファンであるが、静岡県民でもある。第98回全国高等学校選手権大会において静岡学園が優勝したことは記憶に新しい。川崎F-鹿島戦においてシズガク出身選手が出場したと聞き、飛んで来ました。この試合は見ていないし、川崎Fの試合はあまり見たことはありませんがレビューさせて下さい。
川崎Fのフォーメーション図
大島、長谷川が先発。
日本代表 大島選手
フォーメーション図からすると、大島はもう少し中央でプレイするのかと思いきや、より左サイドでのプレイが多い。次に出てくる長谷川との連携を重視しているのだろう。
パス回数は48回、成功率は87.5%。多いのか少ないのか分からない。フォーメーション図上ほぼ同じポジションの神戸イニエスタと比較する。
イニエスタのパス回数はなんと108回、その内92回を成功させている。驚異的な数字だ。この数字と比較すると、大島のパス回数は少ないように感じる。もっとボールに絡むことを期待する。またヒートマップからも左サイドの大島と幅があるイニエスタと違いが見て取れる。
期待の長谷川選手
左FWの長谷川は左サイドでのプレイが多い、当たり前か。ペナルティエリア内も色が濃くなっており、敵陣深くまで効果的に進入していることが分かる。これもよく分からないので日本代表の横浜FM仲川と比較する。長谷川と仲川は左右逆であるが、比較する材料としては適切だろう。
長谷川と仲川のヒートマップを見ると非常に似ている。サイドからペナルティエリアまでが色濃くなっている。違いを強いてあげれば長谷川の方がプレイエリアが広い。ここから推測できることは長谷川と仲川のプレイスタイルの違いだろう。実はあまり長谷川のプレイスタイルは知らないが、高校時代は中盤の選手だった記憶がある。生粋のFWではないことからプレイエリアも広いのだろう。長谷川は74分の出場、中川は90分の出場であり、出場時間に違いがある。長谷川の方が少ないのであるが、それにしても仲川と比べるとパス回数が少ない。もっとボールに絡んで攻撃を牽引してほしい。
ルーキー旗手選手
旗手は脇坂との交代出場である。
脇坂と比較すると、同じ右サイドであっても旗手の方がプレイエリアは縦に長い。縦に速い選手だと推測できる。旗手選手も名前は知っているが、あまりプレイを見たことはない。交代出場から、縦に速い攻撃を期待されていたのだろう。短い時間の中で14本のパス、成功率は50%と低いが、積極的にプレイしている。旗手が28分の出場でパス14本、長谷川が74分で17本のパスを出している。ドリブルの数字は出ていないが、出場時間の割に旗手の方がボールによく絡んでいることが伺える。
次は同じルーキーの鹿島の染野と比較する。
出場時間は18分であるが、染野の方がプレイエリアは縦に長い。ペナルティエリア内にも積極的に進出している。高卒ルーキーとしては上出来だったのではないだろうか。旗手は逆サイドでもプレイしており、染野と比べるとプレイスタイルに幅があるのだろう。早くレギュラーをとって活躍してほしい。
シズガク出身者は鹿島にも名古や伊東、松村がいる。この試合では出場機会がなかったが活躍を期待している。
おっと忘れてはならない、我が名古屋にはシズガク出身の漢 吉田選手がいる。吉田選手には大活躍してほしい。
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