【サンフレッチェ広島1点目】レアンドロペレイラ

左コーナーキック、広島10森島が右足でインスイングのボールを送る。44ハイネルがゾーンで守る神戸11古橋の前に入り込みながらジャンプして叩きつけるようなヘディング。これがゴール前に陣取っていた広島39レアンドロペレイラの足元に飛び、39レアンドロペレイラは左足で少しコースを変えて流し込む。神戸のコーナーキックの守備は6人+3人で2列のゾーンを作っていたが、あまりにもコンパクト過ぎるというか1列目(ゴールラインに近い側)に人数を固め過ぎた結果2列目も低い位置になってしまっているのではないか。ゾーンで守っている時には相手の前に走り込みながらヘディングというのは定石で、走り込む相手の位置が低ければそれだけゴールに近くなる。神戸11古橋もハイネルをチラッと見ていたが簡単に前に入り込まれてしまった。もう少しセットプレーの守備を変えないと失点が多くなるかもしれない。


【サンフレッチェ広島2点目】浅野雄也

神戸の攻撃が終わったあとの切り替えのシーンから。広島10森島が右サイドを1人でボールを持ちあがるが、神戸の選手は誰も追えていない。前線にいた9ドウグラスヴィエイラが左サイドに流れて起点を作る。ここに神戸5山口と25大﨑が2人でボールを奪いに行くが、中央の広島39レアンドロペレイラにパスを通されてしまう 。そこから右に展開して8川辺がスルーパス。29浅野がディフェンスラインの裏を取って左足シュートでゴール。8川辺の、視線でフェイクを入れながら神戸3渡部の股を抜くスルーパスも見事だったが、簡単に裏を取られてしまった24酒井の守備はいただけないだろう。直前に広島29浅野を確認したが、目線をボールホルダーに映した瞬間に動き出されて完璧に入れ替わられてしまった。遠因まで考えると、左サイドの広島9ドウグラスヴィエイラに2人で行った時点で、バックパスならともかく中央へのパスは通されたくはなかったか。


【サンフレッチェ広島3点目】レアンドロペレイラ

神戸自陣右サイドでのスローインから、33ダンクレーが前線にフィードするも、これを広島が跳ね返して、ボールは広島6青山の足元へ。6青山のトラップが大きくなり、ここにタイミング良く寄せた神戸5山口が体を入れてボールを奪ったかに見えたが、止まり切れなかったのか身体が流れたところを広島6青山に入れ替わられてしまい、24東へのパスが通る。24東は中央から左に流れつつ、逆の動きで左から中央に流れた39レアンドロペレイラにスルーパス。右足トラップできずにボールは少し流れたが、これが神戸33ダンクレーに対する良いフェイントになり、ボールに追いついて右足シュートで1飯倉の脇を抜いてゴールに流し込んだ。フィードをピッチ中央で跳ね返されたこと、ボールを奪い切れたと思った5山口が逆に入れ替わられたことの2つがゴールに繋がった大きな要因か。また、神戸8アンドレスイニエスタは5山口からボールを受ける態勢とポジショニングを取っていたので、ワンタッチで渡せていればというところも惜しまれる。