ACLの影響により前倒しでの開催となったこの試合。
サンフレッチェ広島と横浜F・マリノスが広島の地で対戦しました。
広島は4日前の試合からスタメンを3人変更。右ウイングバックに入った柏好文は6試合ぶりのスタメンとなりました。一方のマリノスは4日前の試合から6人を変更。5日前に加入が発表された高丘陽平が早速スタメンとなりました。
ハイプレス
序盤から両チームは積極的なハイプレスを見せていました。
6分、広島の浅野雄也がキーパーの高丘にプレッシャーをかけると、ボールを蹴ろうとした高丘が足を滑らせ転倒してしまいます。浅野はこぼれ球を直接シュート。しかし、角度がなかったため、ボールはサイドネットに当たりゴールとはなりませんでした。広島はその後もハイプレスを継続。高い位置でボールを奪う場面は少なかったですが、連動したプレスで相手のビルドアップを制限しようとしていました。
一方のマリノスも前からプレッシャーをかけていました。特に、攻撃から守備への切り替わりが非常に速く、広島陣内でボールを奪い返す場面が何度かありました。10分には、最前線のジュニオールサントスが素早いプレスからボール奪取。味方の選手がボールを失った瞬間にすぐさまプレスをかけにいっており、トランジションに対する意識の強さが感じられました。
渡辺皓太の持ち上がり
ボールが落ち着かない展開となる中、最初に試合の主導権を握ったのはマリノスでした。10分過ぎ当たりからマリノスがボールを保持する時間が多くなり、広島を押し込むようになりました。マリノスは自由に動き回るサイドバックや中盤の選手たちを中心に細かくパスを繋ぎ、徐々に広島ゴールに近づいていきました。
23分にはティーラトンがサントスとのパス交換でペナルティエリアに進入します。絶妙なアウトサイドでのパスから前田大然がシュートを放ちましたが、林卓人がセーブ。こぼれ球をサントスがボレーで捉えましたが、ゴール前の佐々木翔がブロックし、ゴールとはなりませんでした。
28分には両ウイングバックの裏をついた渡辺皓太・前田がそれぞれサイドからクロスを供給。ただ、ゴール前で広島の選手にクリアされ、得点には結びつきませんでした。
前半、広島にとって最も嫌らしいプレーをしていたのは渡辺だったと思います。1分、10分と自陣でボールを受けると、ドリブルで前に運び素早く広島陣内に進入。敵陣でプレスをかけていた広島の選手を置き去りにし、オープンな展開を作り出していました。渡辺の素早い持ち上がりによって、広島は守備ブロックを形成する前に攻撃を受け、下がりながらの対応を強いられることとなりました。
ただ、渡辺は31分に接触プレーにより負傷。前半途中でピッチを退くことになってしまいました。もし、渡辺が負傷せずにプレーを続けていたら、広島はより苦しめられたような気がします。
浅野雄也の左足
試合の主導権を握られつつあった広島でしたが、体を張って守り、肝心のゴールは許しませんでした。一方、16分から30分までの15分間は広島のボール支配率がわずか30%程と、攻撃の時間はほとんどありませんでした(参考:https://www.football-lab.jp/hiro/report/?year=2020&month=10&date=28)。そんな中、広島は33分にワンチャンスをものにしました。
左サイドでボールを持った浅野が縦に仕掛け、左足でクロスを供給。ボールは相手センターバックの頭上を越え、ピンポイントでレアンドロペレイラの頭に届きました。ペレイラのヘディングシュートがゴールに決まり、広島が先制しました。
相手のセンターバックは完全にボールウォッチャーとなっており、ペレイラはフリーでヘディングすることができました。ただ、そんな状況だったとしてもしっかり決めきるペレイラは流石であり、ワンチャンスをものにする決定力の高さを示してくれました。
また、アシストした浅野は左足でピンポイントのクロスを供給しました。62分にはフリーキックから相手のオウンゴールを誘うボールを入れ、2点目にも貢献。得意の左足から2点を演出しました。
リベンジ達成
2点のリードを得た広島はその後、マリノスの攻撃をしっかり押さえ込みました。ボールを持たれる時間は多かったですが、強固な守備ブロックを崩されることはほとんどありませんでした。決定的なチャンスは与えず2-0のまま試合を進めると、89分にはカウンターから途中出場の森島司がPKを獲得。これを同じく途中出場の永井龍が決め、リードを3点に広げました。
今季から広島の一員となった永井はこれが広島加入後初ゴールとなりました。今回はPKでしたが、次は流れの中からぜひ決めてほしいです。
試合終了間際にPKで1点を返されましたが、試合は3-1で勝利。前回対戦ではマリノスのホームで3-1で敗れましたが、そのお返しとばかりに同スコアでのリベンジ勝利となりました。
総括
パス成功数やボール支配率ではマリノスに大きく上回られましたが、シュート数は一桁に抑えました。マリノスの強力な攻撃をPKによる1点でしのぎ、攻撃では3得点を挙げて快勝。前回対戦のリベンジを果たしました。
次戦は10/31(土)、アウェーでベガルタ仙台と対戦します。
中2日かつ広島から仙台に移動してのゲームとなりますが、チーム全員で勝利を掴んでほしいです。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2020/11/1 13:58
押し込まれる展開が続きましたが、
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サンレノファン
2020/11/1 19:56
SPORTERIAスタッフさん、コメントありがとうございます!
「前半のうちに先制、後半途中に追加点、終盤にダメ押し」
というのは理想的な流れでしたね!
浅野選手は今後もゴール&アシストに沢山絡んでくれそう⚽
確かに広島にとっては最高の展開でしたね。
私も浅野の活躍には期待しています!