写真提供：ともさん

こんばんは、神セーブです。

今治戦、レビューしていきます。

スタメン

今治は2節前のレギュラーメンバーで臨んできました。

普段アンカーを務めることの多い7番山田がインサイドハーフ、新井をアンカーに起用。

磐田は三浦龍輝、川﨑一輝、渡邉りょうが今シーズン初スタメン。

試合展開

前半

磐田の守備

磐田は渡邉りょうのチェイシングを守備のスイッチにしてハイプレスを掛け、序盤は守備で今治を圧倒。

上記のような位置取りでマンツーマン気味にプレスを仕掛けました。

ペイショットより機動力、スプリントスピードのある渡邉りょうのチェイシングにより今治の選手の判断力を鈍らせ、コースも限定出来ているため、後ろの選手も狙いを定めやすい。

この守備により即時奪回が出来てきました。

今治の守備

今治は磐田のWGをWBが見る形。

これにより磐田はSBがフリーになり、ビルドアップで優位に立つ。

SBがボールを持つとインサイドハーフが出て行くため、今度はボランチが空く。

この数的優位を磐田はうまく使えていました。

磐田　背後を突く攻撃

相手が前からプレスに来れば背後のスペースが空く。

そこをシンプルに狙う形を見せた磐田。

ここ数試合はビルドアップで後ろから繋ぐことに囚われ過ぎて、背後を突くことをしませんでした。

背後を狙うという共通意識があればFW陣もそこに走る、セカンドボールを狙うという予測、フリーランニングが出来ます。

相手DFラインは下がらざるを得なくなりますし、自陣深くに押し込められるため、磐田はハイプレスが掛けやすくなります。

そして裏を警戒して相手DFラインが下がれば今治の前線とDFライン間が間延びしてプレスも掛かりにくくなるため、ビルドアップもしやすくなるという好循環が生まれました。

先制ゴール！！

実況は個の能力で先制点を奪ったと言っていますが、今治がボールを下げたらクルークス・角・渡邉りょうが連動してプレスを掛けたことでボール奪取。

チームとして狙っていた組織的な形からのショートカウンターでの素晴らしいゴールでした！

追加点！！

前半先制した後も良い攻撃を続ける磐田でしたが、なかなか追加点を奪えない展開。

しかし前半終了間際に追加点を奪う。

クルークスのクロスに対してファーサイドに飛び込む、チームとして狙っている形から為田が競ったところのセカンドボールを拾い、最後は川﨑が豪快に蹴り込んで2₋0で前半を折り返しました。

後半

ハーフタイムで今治は持井・梅木に代えて弓場・横山を投入。

後半開始5分でタンキが負傷交代となりヴィニシウス・ディニスと交代。

アンカーにディニスが入り、センターハーフに入っていた横山がFWに。

今治の逆襲

中村がスリップしなかったらセカンドボールに対してもう少しパスコースを切るなり、ボールを奪えたかなと思いますが、やはり奪われ方が悪かったですね。

結果論ではありますが、2-0リードなので無理して攻める必要はなく、中央を埋めるべき上原自身がサイドに出ている、CBはPA内に上がっている状況。

無理にクロスを上げる必要はなく、クルークスに預けるなり、後ろに下げて陣形を整える形でも良かったと思います。

クロスを上げるならファーサイドに高いボールを上げて、セカンドボールを跳ね返されてもカウンターを喰らいにくいボールを上げないといけませんでした。

磐田　突き放す追加点！！

今治のゴールキックからのビルドアップにプレスを掛けた渡邉りょう。

今治のレイオフを読んでいたクルークスがパスカットしてダイレクトで渡邉りょうへパス、

これを蹴り込んで3-1と突き放す！！

今治の守備の修正

後半から守備のやり方を変えてきた今治。

前半はWBが磐田のWGを見ていましたが、SBにボールが入ったらWBが出て行き、

WGに対しては3バックがスライドし、逆サイドのWBが下がってきて4バック化して対応。

これによりマークのズレが作りにくくなり、川﨑がファウル気味で潰されたカウンターからCKを与える。

クルークスがボールホルダーへのプレスを怠ったところから正確なクロスでゴールを奪われてしまいました。

2点目の起点になった川﨑がボールロストした形と同じようなボールロストから失点。

ここも為田がファウル気味で潰されたところから。

ジョンは監督インタビューで自分たちのコントロールできないところで追いつかれてしまったと言っているのは、川﨑のところも為田のところもファウルだったはずだと言うことかもしれません。

ただ3-1になって今治がハイプレスにくることは予測出来ることなので、ここはチームを落ち着かせるためにも、前半の序盤のように、ロングボールを使ってセーフティに背後を狙うような形で試合を運びたかったところでした。

今治のプレスに対して磐田のビルドアップの変化

後半からプレスの掛け方を変えてきた今治の守備に対し、ハッチンソン監督が動く。

川口・中村・川﨑に代えて松原・金子・倍井を投入。

相手2トップに対し3バック化のビルドアップ、

松原がハーフレーンにポジションを取ることで中盤で数的優位を作り出し、ポゼッションを安定させました。

この後は一進一退の攻防が続きましたが、3-3で試合終了。

スタッツ

裏へのロングボールが増えた結果パス成功数は大幅に減少。

ただ相手の出方によって対応を変えるのは当然。

勝つための試合運びに課題は残りましたが、前半は良かったので、出た課題と向き合っていきたいところ。

ゴール期待値

決定機での思い切りの良さ、シュートへの意識は今治を見習っても良いかもしれない。

決して悪い事ばかりではなかったこの試合を糧に、今治→札幌とキツイアウェイ連戦ですが、札幌に勝って浮上のきっかけを掴みたいですね。

ヘッダー写真を提供して下さったともさん、ありがとうございました！

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました！

〆