このブログを書いている時点ではJ1第3節が終わっていて、C大阪が首位に立っているということもあり、C大阪のことをメインに書いてみようと思います。
◎C大阪の攻撃面
まず攻撃面では、都倉をターゲットにロングボールを効果的に使っていましたね。中央で張っていても良し、左サイドに流れても良し。実に頼りになるターゲットマン。前半35分頃のシーンが象徴的ですが、都倉が左サイドに流れてセンターバックを引っ張りつつ起点になる、というのは徹底されてますね。後半3分頃のドリブル突破も迫力があった。昨シーズン大きな怪我をしたので心配していましたが、今シーズンは存分に力を発揮できそう。
C大阪のビルドアップでは、もちろん低い位置からショートパスで繋ぐのも効果的なのですが、6分45秒あたりのゴールキックで面白いシーンがありました。
・4バックが開く
・両サイドバックはタッチライン際
・両センターバックはペナルティエリア内
・G大阪もセンターバックへのパスはケア
という状況で、
・前線の左サイドに張っていた清武が中央に戻りながら相手の右サイドバックを惹きつけてスペースを空ける
・前線の中央にいた奥埜が清武の空けたスペースに走り込み、そこにキーパーからのロングフィードが送り込まれる
・奥埜が収めて清武に落とし、その間にデサバトがフォローに駆け上がってくる
というシーンでした。
自陣から繋いでいくだけではなく、一気に敵陣に起点を作るという意味でビルドアップのパターンが緻密に練られていると思います。
※画像の大きさ変えられるの便利ですね
また、敵陣での崩しも、ボールホルダーへのサポート以外は「ポジションをしっかり取ったまま」という感じでそれほど運動量が多いようには見えないのですが、スイッチが入ると連動性が出るというか。
例えば前半9分頃の攻撃で、左サイドの奥埜が中央へ、中央の都倉が左サイドへ向けて同時に斜めのダッシュ(ダイアゴナルランって言うのかな?)をして、ほぼ一直線上になろうかというところに縦パスが入る、というシーンがありました。守るほうにとっては、ちょっと嫌な感じですよね。
◎C大阪の守備面
次にC大阪の守備面。今年も堅そうですね。 この試合で唯一気になったのは、サイドからクロスを入れられるシーン。
相手選手にマンマークで付くというよりは、2ラインがそのまま下がって幅を狭めて対応しているように見受けられました。
その2ラインの間にポジショニングされたり、単純にヘディングの強い選手が入ってくると、シュートは結構打たれそうな気がします。今回の対戦相手で言うと、前者はアデミウソン、後者はパトリック。後半18分頃のパトリックのヘディングはちょっと怖かった。クロスに対するマーキングをどうするのかは今後の課題かもしれません?
あとは、ビルドアップのシーンですが、最悪ボールを失ってもポジションのズレが少ないように、システムやポジションの可変はあまりせずに、4バックの形はキープすることを心掛けているように見えました。
ただ、これはG大阪があまり前から来なかったからかもしれません。対戦相手の出方によっては変わってくるかもですね。
◎まとめ
・堅固な守備と効率的な攻撃を目指している
・効率的な攻撃=「ボールを失う確率をとにかく減らそう」ではなく、「ある程度ボールを失う前提で、その中で確実性を高めつつ。失ったときのリスクを減らそう」
・だから前線の選手が斜めや裏に走ったところへのミドルやロングのパスが多く、この精度を練習でかなり高めている
・リードしたら堅固な守備をベースにカウンターでもう1点を狙う(31分30秒頃のカウンターは見事!)
・都倉のストロングに依存しているところが多いので、警告の累積や怪我、疲労で出られない場合にどうするか?
過密日程ですが、これからもどんなサッカーを見せてくれるか、楽しみですね!
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