J2第20節で新潟はホームに水戸を迎えた。新潟はリーグ戦では直近5試合を1勝1分3敗と、中々勝ち点を重ねることができていない。この試合を終えると次節は首位に勝ち点で並ぶ磐田との対戦を控え、ホームで勝点3を奪い、勢いをつけて敵地に乗り込みたい。今回はこの試合をレビューしたいと思います。


【総評】新潟にとっては後半からチャンスを作ったものの、水戸の堅い守備を最後まで崩せず、0－0での引き分けとなった。首位に立ってからは新潟対策を講じてくる相手に苦戦している。この試合でも攻撃のキーマンである、高木、ロメロ、谷口選手らを抑えられていた。今後はこういった対戦相手に対してもそれを上回る強さが必要になってくるように感じる試合であった。


【スタメン】新潟は前節から5人が変更に、舞行龍、ゴンサロ、本間、ロメロ、谷口選手がスタメンに、水戸は新里、山根選手がスタメンに入る形となった。

フォーメーション図フォーメーション図

【新潟】

１.サイドへの展開…水戸が守備時に中央を固めおり、CBからの縦パスで中央を崩す形よりも龍サイドハーフがワイドに立ち幅を使った攻撃で、サイドから崩す形が効果的であった。サイドで深い位置まで侵入し、クロスやコンビネーションで崩そうとしたが、上手くシュートまで持っていけなかった。この部分が今後の課題であると感じた。

2．攻撃の質…チャンス期待値でもわかるように、前半は思ったようにチャンスを作ることができなかった。後半は相手ゴール前でのシーンが多く、チャンスを作ることができた。しかしそれらを得点に繋げられなかった。水戸の守備の堅さに苦しんだが、押し込んでいたので得点が欲しかった。

ゴール期待値

 【水戸】

1．簡単に蹴ってしまう…攻撃の形を思ったように作ることができなかった。新潟のプレッシャーがそれほどない状況でも、ボールを蹴ってしまい、新潟ボールにしてしまっていた。もう少し良い判断ができ、マイボールでボールを動かす時間帯を作っても良かったように思う。

2.新潟の前の選手に仕事をさせない…ラインコントロールでコンパクトな状況を作り、新潟の縦パスに対して、タイトな守備で相手の前線の選手に仕事をさせなかった。新潟のキーマンを徹底的に抑え込むことで、無失点という結果につながったのではないかと思う。


【感想】

・新潟はボールを保持して攻め続けていたが、水戸の堅い守備を崩すことができなかった。今後このような相手に対してどう崩すかが、課題になってくる。

・新潟は今回の試合で惜しくも勝利することができず、2位のチームとの勝ち点が開いたので次節は勝利を目指してほしいと思った。