こんにちは!りょう@ガンバ大阪です。


6試合勝ちなしの、不調の広島との戦い。勝ちたかった。


この試合いいところもあった。サイドの裏のスペースにパトリックや、一美が飛び出し、起点を作れていた。倉田の自由なポジショニングも生き、サイドで数的優位を作れていた。呪われたように離脱していく右SBに入った奥野がよかった。井手口も調子を取り戻しつつある。セットプレーとは言え、得点が生まれた。


しかし勝てなかった。ボールは握っているが、持たされている感じ。よかったシーンは46分50秒あたりの奥野のクロスにパトリックが合わせたシーンと63分の倉田の侵入からこぼれ球を一美が狙ったシーンぐらい。どちらもサイドの幅を使いながら、うまく中に侵入できた。


では、ボールは持っているが、それほどチャンスが作れなかったのはなぜなのか?


今のガンバには、ドリブラーはいない。その中で引いた相手を崩すためには選手の距離感を縮めて、少ないタッチでつないでいくことだろう。倉田も矢島もサイドで勝負するより、中でボールをもらった方が生きる選手だ。サイドのスペースはサイドバックの黒川と奥野に使ってもらえばいいだろう。


先ほど挙げたよかったシーンの一つ目は、倉田がパトリックとのワンツーで中に侵入しようとしたところから始まる。そこではうまくいかなかったが、相手を引き付けることができ、右サイドで奥野がフリーになり、あのクロスにつながる。


2つ目も矢島からボックス内に飛び出した倉田への縦パスが起点になっている。


全体的にボールを持った選手が孤立してしまうことが多く、時間をかけさせられた。また、FWがサイドに流れるのはいいが、2トップがうまく連携していなかったように思える。一人がスペースに走ったら、一人が落ちる。逆もまた然り。トップが2人いる良さが出ていなかった。


2トップの動きやサイドの選手のポジショニングにも関わるが、ペナルティーアーク付近で全くボールが持てていない。というかそもそも人がいない。プレッシャーも激しい位置だが、ゴールに近づくためには、侵入できないといけない。中央の高い位置を取ることで、ペナルティーエリアへの侵入につながり、ゴールにもつながる。


エリア間パス図



ヒートマップ - 井手口 陽介ヒートマップ - チュ セジョン



ヒートマップ - パトリックヒートマップ - 一美 和成



ヒートマップ - 倉田 秋ヒートマップ - 矢島 慎也



試合を重ねるごとによくなっているところもある。しかし、1試合に1つの成長だと間に合わない。試合の中で、うまくいかないことがあったときに試合中に修正できないのも気になる。この試合だと引いた相手に対して、なんとなくボールをつなぎ、気が付いたら取られてしまうを繰り返していた。試合中にどのようなコミュニケーションをとっているのかわからないが、試合中に課題を修正できないと、厳しい戦いが続くだろう。


スタジアムにも行けず、しんどい状況が続くが、やまない雨はないと信じて、応援したい。


つらい。。。