湘南の風がかなり強く、ピッチに置いたボールが転がる。札幌としては幅を使ったサイドチェンジのロングキックがずれるので苦戦した印象。前半は浮かせたパスを避けてゴロの中央へのパスミスをひっかけられてピンチになることが多かった。後半の湘南のセットプレーを考えると、失点にならずに引き分けになったのは勝ち点を拾えてよかったのではないかと思う。タリク、ウェリントンのセットプレーがキケンだった。
スタッツとゴール期待値
枠内シュート、ゴール期待値では上回り、ゴール期待値では札幌が常に上回っていたが、得点をとることができず。走行距離はどちらも110 kmを超えず、スプリント数差は15回と大きな差はなく、多くもない。
パスソナー・パスネットワーク
前方へのパスが多い湘南、起点になっていたのは中村で左方向でのパス交換が見られる。GK谷は左へのロングキックが多く、前線2人の横へのパスがつながっている。札幌は高さのあるジェイがスタメンに。福森、田中駿汰からのパスが多く、宮澤が起点になることがいままで多かったが、それが見られない。前線ではチャナティップに預けたようにパスが集まっているように見える。
時間帯別パスネットワーク図
湘南は左サイドに密集している時間帯が見られ、選手間の距離が短いが、選手を集めてボール奪取をするためか、しかし、奪取のチャンスビルディングポイントではあまり高くなかった。札幌は前半は左サイドの位置が高く、後半は右サイドが高い。中央が高い位置にいる時間帯も見られる、選手間の距離と位置がバランス良く見える。
エリア間パス
湘南は左サイドでのパスが多いが、高い位置でのパスは右サイドで見られるのは左で作って、右サイドへ持っていくという流れか。札幌でのパスが多い場所は自陣左サイド、センターサークル右、相手陣内の右と左サイド。右サイドのほうがパスで相手ゴールに迫れていたようだ、金子の影響がかなり大きく出ていると思われる。
走行距離・スプリント回数
湘南は前線とサイドの選手のスプリント数が多い。札幌はスプリント数20回を超えているのは途中出場し、35分プレーの小柏のみで、全体として少ない、スプリントするよりも前線で高さを活かしてボールを収めようとしたのかもしれない。
ボールタッチ位置とヒートマップ
菅野のペナルティエリア外のタッチは5回見られる。
高い位置を取れて上下動が見られる田中駿汰。自陣と相手陣内左サイドでのボールタッチが多いが右サイドでのボールタッチも見られ広く動いている福森。右CBのような宮澤。中央のCBでプレーしている選手が見られない?が高嶺、駒井でカバーできたか、相手の中央からの攻撃がそれほどなかったか。
自陣左サイドから右サイドに斜めに動いている高嶺。相手陣内右サイドでのプレーが多い駒井。
左サイドの高い位置でプレーしているが上下動ではなく広範囲をカバーしている菅。右サイドの相手陣内でほとんどプレーできている金子はペナルティーエリア内でのボールタッチも4回見られる。
相手陣内右サイドでのプレーが多く、自陣右サイドでのプレーはないチャナティップ、田中駿汰、宮澤のプレー位置とかぶらないようにしている。相手陣内右サイドの高い位置でプレーしゴールに向かいペナルティーエリア内でもプレーできているアンデルソンロペス
相手陣内中央でプレーし、ペナルティーエリア内まで押しこめているジェイ。
交代選手
高嶺と同様のヒートマップの深井。左サイドでの上下動が多い小柏。動き回る荒野。田中駿汰+金子のようなヒートマップの柳。
スプリント数が多かったサイドの岡本、高橋、前線の町野、大橋。高橋、町野、大橋は左サイドでプレーしている。札幌の右サイドの攻撃が多かったので、左にいる選手が多い湘南。
左よりでプレーしている選手が多い。名古のヒートマップの範囲が広範囲で圧巻。
対戦成績
札幌の勝ち越し
負けなしの湘南、勝ち点を交互に積み上げている札幌
得点失点パターン
湘南はクロスからの得点があり、ショートパスからの失点が多い。札幌はセットプレーからの得点が増えており、ドリブルからのゴールもある。クロスからのゴールが少ない。失点はセットプレーとクロスからが多い。
北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート
湘南ベルマーレ 0 - 0 北海道コンサドーレ札幌 2021.5.2 15:00 Kick Offレモンガススタジアム平塚 天気晴気温21℃芝全面良芝/観客数4,956人 https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=05&date=02
タイムライン
前半のプレーエリアは明確に湘南は自陣左サイド、札幌は相手陣内右サイドでのプレーが偏って多い。札幌のポゼッション66.5%ではシュート2本であり、いままでと違い、ポゼッションが高くてもシュートが打てている。札幌は後半76-90分には押し込まれることが多く、前半で得点を取りたかった。
湘南はペナルティーエリア外のシュートが1本、札幌はペナルティーエリア外のシュートが6本だった。チャンスビルディングポイントでは攻撃の札幌と守備の湘南。札幌の奪取が今季平均よりも高いのが意外だった。札幌のクロスがこの試合では今季では多かったようだ。
攻撃、パスでトップ、クロスでも2位だった田中駿汰。奪取は金子がトップであり、攻守に欠かせない選手になっている。シュートはジェイがトップでさすがだった。
スタッツ
札幌のパス成功率が76.5%と低くなっていた。
札幌「28選手の最新市場価格ランク」 2.1億円の“タイの至宝”など7人が“億超え”評価 2021.02.25
■北海道コンサドーレ札幌(昨季12位/10勝9分15敗)
選手市場価格総額:17億3037万5000円
チーム内最高額選手:チャナティップ(2億1590万円)https://www.football-zone.net/archives/309706
総市場価値15位(/57)
湘南「35選手の最新市場価格ランク」 最下位からの逆襲へ、“1億円超”FW&MFを補強
2021.03.03
■湘南ベルマーレ(昨季18位/6勝9分19敗)
選手市場価格総額:14億335万円
チーム内最高額選手:中村駿(1億795万円)https://www.football-zone.net/archives/310664
総市場価値位16(/57)
ドイツの移籍情報専門サイト「transfermarkt」https://www.transfermarkt.jp/
コメント(2)
-
SPORTERIAスタッフ
2021/5/21 19:53
チャナティップ選手のアジリティ、加速力、推進力はやっぱり見ていて面白いですよね~。
-
shakekuma
2021/5/21 21:14
チャナティップが起点になるので、3人で奪いに来ることもありますが、そこでもいなすのはさすがだなと思います
個人的には、トップにAロペス選手、シャドーにチャナティップ選手&小柏選手の並びを見てみたいです💓
小柏はシャドーで前向きのプレーを見るのが楽しいですね。おっしゃる通り3人の並びが一番はまっていると思います。