ゼルビアのブログをキャンペーンがあったので久しぶりに更新。フィジカルと球際が強い秋田のペースで進んで、崩すことができなかったゼルビア。J2屈指のセーブをしているゼルビアのGK福井でも、2失点はどうすることもできなかった。


スタッツとゴール期待値

ボール保持のゼルビアと非保持の秋田で優勢に進めたのは秋田。ゴール期待値でも常に秋田が上回っていた。

基本スタッツゴール期待値フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

ゼルビアはなかなか前線までパスを供給できない。パス数少なく常にボールを前方に運ぶ秋田、パスネットワークがつながっているのは輪笠から飯尾のみ。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

時間帯別パスネットワーク図

相手陣内の高い位置でいいポジジションをとってパスを回しているゼルビア。前半15-30分では後ろの二人のみでパスがつながっており、前線で横パスが繋いでいるという変わった図の秋田。これは後ろから前線にパスを供給、または相手ボールを奪って、横にパスをつないでいると思われる。左サイドから右サイドへのパスでも輪笠が経由地点になり右サイドへ明確につないでいるが、スカウティングで奥山の代わりの土居を狙ったのだろうか。

時間帯別パスネットワーク図時間帯別パスネットワーク図

エリア間パス

ゼルビアはゾーン14(バイタルエリア)でもパスがつながっており、アタッキングサードも進入でき、ペナルティエリアまでパスが通っている。左右の高い位置でのみパスがつながっている秋田。エリア間パスの図ではこれほどつながっていないのかと驚くが、相手陣内の高いところでリスク低くパスをしているのは明確。

エリア間パス図エリア間パス図

対戦成績ではゼルビアの勝ち越しだが、引き分けがない。直近5試合では白星がなかった秋田。どちらも直近5試合では1失点以上はしており、クリーンシートがない。

前節までの対戦成績

得失点パターン

こぼれ球からの得点が多く、クロスからの失点が多いゼルビア。セットプレーからの失点が多い秋田。

得失点パターン得失点パターン

時間帯別得失点率

ゼルビアは前半の得点が多いが、どの時間帯でも得点ができている。秋田は前半の得点が多く、後半は終盤のみしか得点がない。

時間帯別得失点率時間帯別得失点率

ボールタッチ位置とヒートマップ

ゼルビア

高い位置の右SB三鬼、上下動で自陣が少し多い左SBの土居

ヒートマップ - 三鬼 海ヒートマップ - 土居 柊太

ボランチ、中央を支配する佐野海舟とDF中央に降りてきてボールを供給するが相手陣内でもプレーする高江麗央

ヒートマップ - 佐野 海舟ヒートマップ - 高江 麗央

ペナルティエリアへの進入が少ない中島、長谷川アーリアジャスール

ヒートマップ - 中島 裕希ヒートマップ - 長谷川 アーリアジャスール

吉尾海夏は上下動も多いが、ゴールへ向かう動きも見られる。起点になるためボールタッチが多く、左サイドからゴールへ向かう平戸

ヒートマップ - 吉尾 海夏ヒートマップ - 平戸 太貴

スピードを活かした裏への飛び出しがあった晴山岬はペナルティエリアでもボールタッチが3回見られる。DFの裏もカバーしているGK福井

ヒートマップ - 晴山 岬ヒートマップ - 福井 光輝

秋田

左サイドへの動きが多いGK田中

ヒートマップ - 田中 雄大

個人昇格しそうな鈴木準弥。

ヒートマップ - 鈴木 準弥

右サイドでのプレーが多い輪笠、斎藤、中村亮太、沖野、吉田。ゼルビアの失点シーンでも右サイドのクロスがファーに流れてであり、明確に右からの攻撃を狙ってきていたようだ。中村亮太、斎藤のフィジカルは強力だったが、想像以上にファールは少なかった。

ヒートマップ - 輪笠 祐士ヒートマップ - 齋藤 恵太ヒートマップ - 中村 亮太ヒートマップ - 沖野 将基ヒートマップ - 吉田 伊吹

FC町田ゼルビア 2021 シーズンサマリーhttps://www.football-lab.jp/mcd/

中央攻撃が多く、右サイドからの攻撃が多く、左サイドからの攻撃が少ない。

ブラウブリッツ秋田 2021 シーズンサマリーhttps://www.football-lab.jp/aki/

セットプレー、右サイド攻撃、ショートカウンター、ロングカウンターが高く、ポゼッション、中央、左サイド攻撃が少ない秋田。

ホットプレイヤーはどちらもスタメンの選手が多い。攻撃ではゼルビアの高江のほうがポイントは高く、守備は秋田の加賀が高いく、この試合でも同様のプレーが見られたように思う。

FC町田ゼルビア 2021 ランキングhttps://www.football-lab.jp/mcd/ranking/

チャンス構築率が高いと勝利が多いが、ボール支配率が高くても(得点がとれてないので)勝てていなく、ボール支配率が低い(比較的上位相手)のほうが勝てているゼルビア。 FC町田ゼルビア 2021 日程・結果・試合比較https://www.football-lab.jp/mcd/match/

シュート成功率が高い中島、長谷川アーリアジャスール。見せ球のようなミドルシュートが多いためかゴールがない高江麗央。ラストパスが多いがゴールのほうが多い長谷川アーリアジャスール。奥山の出場時間が5位であり、負傷がゼルビアにとってはとても痛い。パス交換は後ろのDFが多いが(相手が多い前線の選手でパスを多くつなげることは難しいので)、ほとんどでてくる高江麗央はパスの供給源(リンクマン)になっている。


ブラウブリッツ秋田 2021 ランキングhttps://www.football-lab.jp/aki/ranking/

全体的にボール支配率が低い特徴がでており、チャンス構築率が高くても勝てていないが、低くても勝てている秋田。ブラウブリッツ秋田 2021 日程・結果・試合比較https://www.football-lab.jp/aki/match/

シュート成功率が10%を超えている選手がいない。ラストパスが突出して多い34本であり、アシストでも4本でトップで目立つ鈴木準弥。秋田のキーマンは鈴木準弥選手のようだ。