試合内容では何もできなかったようには見えなかったが、シュート精度の差で完敗だった。鹿島を目覚めさせてしまったような点数の取られ方。
スタッツとゴール期待値
スタッツではボール保持のコンサドーレ、カウンターの鹿島、でシュートはほぼ互角だが、枠内シュート率が鹿島のほうが高い。ゴール期待値の推移もほぼ一緒で、最後はコンサドーレのほうが上回ったということからも大きな差があったわけではなさそうだ。
宮澤選手クラブ最多出場記録【416試合】達成
パスソナー・パスネットワーク
鹿島はロングパスが多く、GK沖からエヴェラウドにパスネットワークがつながっており、エヴェラウドからも前方パスが多かったようで、特徴的に見える。
コンサドーレは駒井、福森、宮澤がパスが多く、左寄りでパスを回している。サイドの青木、ルーカスフェルナンデスからはパスはあまりつながらず、ドリブルで仕掛けることが多いのが影響しているようだ。
時間帯別パスネットワーク図
鹿島は後半開始で5選手がハーフウェイラインに並ぶ珍しい図が見られる。エヴェラウドよりも高い位置に選手がいることが多く、エヴェラウドを起点にして、さらに前方に運んでいたようだ。前半は自陣にいる選手が多いが、後半は相手陣内にいる選手が増えており、鹿島が押し込んでいる時間が長かったようだ。
コンサドーレは前半15分からがわかりやすくサイドの青木、ルーカスフェルナンデスがサイドで高い位置を取れている。後半15分ではルーカスフェルナンデスが裏に抜け出す動きを見せていたようで一人突出して高い位置のペナルティエリアにいる
エリア間パス
鹿島は右サイドでのパスが多く、アタッキングサードでもパスがつながっており、右サイド高い位置からペナルティエリアへのパスも見られる。
コンサドーレは左サイドでのパスが多く見ら、左サイドからペナルティエリア、右サイド奥からペナルティエリアへのパスが見られるので、相手に脅威を与えられる場所でプレーできていたようだ。右サイドの高い位置でのパスも多くみられる。ゾーン14(バイタルエリア)では右から左へのパスがあるが、ペナルティエリアへのパスが見られなかったので、鹿島の中央の守りが堅かったのかもしれない。
走行距離・スプリント
鹿島はピトゥカが走行距離・スプリントともにトップ。8-10 kmの走行距離の選手が多い。
コンサドーレは駒井が走行距離でトップ、スプリントは金子が30回以上と飛びぬけており、次に青木が25回ほどで多い。スプリント数では15回が境目になっているように見える
対戦成績は鹿島が勝ち越し。
セットプレーでの得点が多い両チーム
ボールタッチ位置とヒートマップ
ボランチの位置まででてきてボールタッチが見られるGK菅野
左サイドで高い位置の福森、右サイドよりの宮澤、右サイドで上下動の田中駿汰
左CBの位置でビルドアップ参加の高嶺、ボランチで自陣の左右二か所でプレーが多く、ゴール前でもボールタッチが見られる深井。センターサークル付近でプレーしている駒井。
右サイドと自陣でもボールタッチしているルーカスフェルナンデス、自陣からの起点だった。左サイドでペナルティエリアまで進入している青木。
右サイドの高い位置でボールタッチが多い金子だが、ゴールには向かっているよりもサイドへ追いやられているようにも見える。チャナティップはセンターサークルから左のハーフスペースで多くプレー。荒野は中央からゴールへ向かっている
交代選手
菅は左サイドからペナルティエリアに向かっている。ドウグラスオリヴェイラは左コーナーのサイドに向かうようなヒートマップに。
鹿島
自陣深いところにいる選手が多い。
サイドと隣のレーンでプレーしている土居。バイタルエリアでボールタッチが多いエヴェラウド。ペナルティエリア角でのプレーが多い荒木。
センターサークルの自陣よりが多いピトゥカ、自陣ボックスとハーフウェイライン付近で横への動きが多いレオシルバ。
北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート 鹿島アントラーズ 4 - 0 北海道コンサドーレ札幌 2021.6.27 18:30 Kick Off県立カシマサッカースタジアム 天気雨気温22.5℃芝全面良芝/観客数7,953人https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=06&date=27
ベストイレブンには鹿島の選手が多く入り、コンサドーレの選手は入らなかった。
タイムラインでみてもコンサドーレのチャンスもあったようだ。
シュートとチャンスビルディングポイント
鹿島のシュートはゴールへのシュートが多いが、コンサドーレはゴールではない方向へのシュートが見られる。チャンスビルディングポイントではシュート、ゴールと鹿島のほうが高い。コンサドーレはクロスが平均より高いが、ドリブルと奪取が低い
チャンスビルディングポイントCBP
攻撃トップは金子、パストップはエヴェラウド、守備トップは町田。エヴェラウドがパストップだったのが意外だった。
スタッツ
枠内シュートが少ないが、クロス成功率は高かったコンサドーレ。ペナルティエリア進入が鹿島のほうが多く、チャンス構築率でも鹿島のほうが高かった。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2021/7/6 14:38
この試合の鹿島の決定力は凄かったですね…。
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shakekuma
2021/7/6 22:02
鹿島はマリノス戦の第14節のシュート成功率が外れ値の45.5%とすさまじいですが、それに次ぐ2番目に高い28.6%だったのでこの試合でもかなり高い成功率でやられたのだなあと思いました。裏に抜けられると厳しいですね。欧州のような?攻撃的な守備に期待したいです。
この試合の前まで、鹿島の得点数があまり伸びていなかったこと&札幌の無失点試合が増えていたこともあり、4失点というのは正直意外でした😲
札幌としては相手の攻撃を遅らせることがうまくできなかったのかなと感じました。
"攻撃力のある相手をどう1失点以内に抑えるか"は今後の課題になりそうな気がしますね💡