福森のCKから深井のヘディングとセットプレーで得点、深井のボール奪取からチャナティップのロングパスを小柏がうまく身体を使って追加点と得点の時間帯が良く、1点返されて雰囲気が危なくなったものの、選手交代で運動量を回復し、うまく試合を〆たと思う。
対戦成績では浦和の勝ち越し、直近の試合では2勝2敗1分けと同じ
得失点パターン
クロスからの得点が少ないコンサドーレと多い浦和。セットプレーからの失点が多いコンサドーレとクロスからの失点が多い浦和。
61-75分の得点が少ないコンサドーレ、16-30分で得点が少ない浦和。コンサドーレは後半の失点が多い。
深井が625日ぶりの得点。
守備的ベストイレブンに福森と深井、攻撃的ベストイレブンに小柏が入った。
ドリブル時間ランキングでは金子が23秒と7位に入った
スタッツとゴール期待値
シュート数、走行距離、スプリント回数で大きく上回ったコンサドーレ。ゴール期待値では前半ほとんど浦和にシュートチャンスを作らせなかった。
フォーメーション図
コンサドーレは金子がシャドー、菅が左、右にルーカスフェルナンデス、駒井と深井がボランチ、宮澤がCBに復帰。ワントップに小柏と前節からメンバーと位置を変更。
パスソナー・パスネットワーク
コンサドーレは宮澤、駒井、福森が70本以上とパスが多く、よくパスネットワークがつながっている。浦和は右サイドにパスが集中しており、明本にパスネットワークがつながっていない。GK西川は左サイドに偏って多くのロングパスをしており、明本を狙ったのかもしれない。江坂がOMFの選手ながら、前方パスが多く効果的だったように見える。
時間帯別パスネットワーク図
コンサドーレはGK菅野がどの時間帯でもペナルティエリア外でパスをしているのが目立つ。前後半0-15は自陣でプレーしているが、それ以外の時間帯では相手陣内でプレーできているので、試合の入りはボール保持を優先したようだ。
浦和は後半15-30分以外はほとんど相手陣内でパス交換をできていないので、押しこまれている時間が長かったようだ。
エリア間パス
コンサドーレは左右のハーフスペースからペナルティエリアへのパスが見られ、右サイドからペナルティエリアへのパスも見られる。自陣とハーフウェイライン付近での左右への横パスが目立つが、ボールを左右配給し、相手を揺さぶることができていたようだ。
浦和はペナルティエリアでのパスが多く、サイドではパスを回せているが、アタッキングサードではゾーン14(バイタルエリア)でのパスができておらず、ペナルティエリアへのパスも見られない。うまくコンサドーレが自陣中央でパスをさせないようにボール保持とプレスをしていたようだ。
パス成功数はコンサドーレが448本、浦和が404本と大きな差はないが、エリア間パスを見ると浦和にボール保持されてパスをされてもコンサドーレは外回りになるように追い込むことができていたようだ。
ボールロスト位置
コンサドーレはミドルゾーン、ハーフウェイライン付近でのボールロストが少なく、アタッキングサードでは右サイドでのボールロストが少ないが、左サイドでは多い。ディフェンシブサード(自陣)では右寄りの中央でのボールロストが見られない。
浦和は左サイドの自陣、相手陣内でボールロストがないが、パスソナー・パスネットワークで見られたようにパスが多かった自陣右サイドでのボールロストが多い。
走行距離・スプリント回数
コンサドーレは小柏が34回ほどでトップであり、走行距離でも11 km弱走っている。走行距離トップは駒井で12 km弱。スプリント回数は15回付近の選手が多い
浦和はスプリント回数20回の明本がトップであり、全体的に少ない。走行距離では柴戸がトップの12 km超えになっている。スプリント回数は10回ほどの選手が多い
ボールタッチ位置とヒートマップ
GK菅野はCB位置まででてきている。田中駿汰、福森がともに相手陣内でプレー。宮澤、駒井、深井がボール保持時に後ろからビルドアップ。菅は自陣でのプレーもあるが、相手陣内でプレーが多く、ルーカスフェルナンデスも相手陣内でプレーしている。チャナティップが左サイドのハーフウェイライン付近とバイタルエリア付近でプレー。金子は右のハーフスペース付近でプレーし、小柏が逆サイドの左サイドハーフスペース付近でプレー。相手陣内でプレーできている選手が多い。
交代選手
高嶺、荒野、青木と相手陣内でプレーできている。
浦和はプレー位置が全体的に低い
興梠がボックスで動いてボランチのような動き、江坂も自陣右サイドでボールを受けるような位置にいるが、相手陣内でプレーがあまりできていない。
北海道コンサドーレ札幌 2 - 1 浦和レッズ 2021.8.9 15:00 Kick Off札幌ドーム 天気屋内気温25.9℃芝全面良芝観客数8,330人 https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=08&date=09
タイムライン
0-15分までで先制点をとったコンサドーレ。浦和にシュートを前半1本しかさせず。コンサドーレのプレー割合は中央と左サイドが多い。浦和は右サイドでのプレー割合が多い。
後半も45-60分で追加点をとれたコンサドーレ。浦和は左サイドのプレー割合が増えた。
シュートとチャンスビルディングポイント(チーム)
シュート
コンサドーレはミドルシュートが7本、ペナルティエリア内が8本だった。浦和のシュートはペナルティエリア内2本でゴールから遠いシュート、5本はミドルシュートだった。
チャンスビルディングポイント(チーム)
コンサドーレはクロスとゴールが今季平均よりも大幅に高い。浦和のクロスからの多い失点に対策したように思う。
チャンスビルディングポイント(個人)
攻撃トップは金子、パストップは福森、守備トップは槙野だった。
奪取では福森がトップだった。
スタッツ
コンサドーレのスローイン成功率が100%、クロス成功率も高かった。意外なことに攻撃回数は浦和のほうが多かった。
コメント(2)
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SPORTERIAスタッフ
2021/8/29 16:20
前半は、ほぼ万全と言っていい内容だったのではないでしょうか?!
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shakekuma
2021/8/31 00:16
3-0から逆転されたこともあったので、いやな感じを思い出しましたが、ベンチも含めて勝ち切れたのは大きいとおもいました。
2-0となってから1点返されて、一瞬"2-0は危険なスコア"がよぎったのですが。しっかり勝ち切れたのは大きいですね👏