名古屋のカウンターに完敗。マテウスの個人技からのこぼれ球、サイドからのクロスと人数はいても守り切れず、チャンスもあったが、得点を取ることはできなかった。


対戦成績では名古屋の勝ち越しだが、それほど負け越してない。

前節までの対戦成績

前節までの得失点パターン

得失点パターンの差はクロスとショートパス。

得失点パターン得失点パターン

時間帯別得失点率

名古屋は前半終盤と後半開始の失点が多く、後半の得点が多い名古屋

赤でかぶってみるのが難しい。

時間帯別得失点率時間帯別得失点率

ハイライト

スタッツとゴール期待値

走行距離は3 kmほど名古屋のほうが多く、スプリント回数はコンサドーレのほうが多かった。ゴール期待値ではコンサドーレが常に上回っていたが、得点をとることはできなかった。

基本スタッツゴール期待値フォーメーション図フォーメーション図

パスソナー・パスネットワーク

コンサドーレは高嶺、駒井がパス数100超え、田中駿汰も多く、中央で多くパスを回している。名古屋は米本を経由して攻撃を仕掛けている。パス数が少なく、前方へのロングパスが多い。

パスソナー・パスネットワークパスソナー・パスネットワーク

時間帯別パスネットワーク図

コンサドーレは相手陣内でプレーできている時間が多いが、選手間の距離が近く、中央にいることが多い。前線に5人並べている時間帯は、前半30-45分にあり、そこから青木が裏に抜け出すようになっている。後半15-30分は右サイドで4人の選手が高い位置を取っている。前線に5人ならぶ時間帯がすくなく、裏に抜け出したようになっている時間帯が少ない。

名古屋は自陣に多くの選手がいいる時間帯が多いが、前半30-45分は左サイドに人を集めて8人でボックスをつくるようにパスを回している変わった形が見られる。

時間帯別パスネットワーク図時間帯別パスネットワーク図

エリア間パス

コンサドーレは相手陣内ミドルサードでの横パスが多くみられる。アタッキングサードでは右サイドからペナルティエリアへのパスが多くみられる。またゾーン14(バイタルエリア)からもペナルティエリアへのパスが見られ、チャンスは多く作れていたようだ。相手陣内の左奥(ゾーン16)右奥(ゾーン18)も使えている。

名古屋はアタッキングサードでのパスではサイドから中央へのパスが見られる。自陣ではパスが右サイドで見られるが、相手陣内では多くパスをするというよりもカウンターで一気にしとめるということなのかもしれない。

エリア間パス図エリア間パス図

ボールロスト位置

コンサドーレはディフェンシブサードでのボールロストが左サイドの一か所、左サイドのハーフウェイライン付近ではボールロストが見られず、左サイド奥でのボールロストも見れない。ただ、ゾーン14(バイタルエリア)、ペナルティエリアでのボールロストが多く、最後のところで名古屋に奪われてしまっていたようだ。

名古屋はディフェンシブサードでのボールロストが4か所みられるのが意外で、ミドルサード自陣よりの左サイドでも多くボールロストしている。攻撃の回数が多くない影響もありそうだが、ペナルティエリアでのボールロストがほとんどない。

ボールロスト位置ボールロスト位置

走行距離・スプリント回数

コンサドーレのスプリント回数トップは34回ほどの青木で、小柏ではなかったが、小柏も29回ほどと多い。青木がこの試合多くチャンスを作っていたのはスプリント回数が多いのと関係しているかもしれない。走行距離トップは駒井で11 kmを超えている。

名古屋のスプリント回数トップは森下の27回ほど、走行距離トップは稲垣の12 km超え、米本、宮原も12 kmほどで多い。

走行距離・スプリント回数走行距離・スプリント回数

ボールタッチ位置とヒートマップ

GK菅野がCBやボランチのような位置でプレーしているのが衝撃的。柳が2レーンを縦に走る珍しいヒートマップ。福森が相手陣内で多くプレーできている。

ヒートマップ - 菅野 孝憲ヒートマップ - 柳 貴博ヒートマップ - 田中 駿汰ヒートマップ - 福森 晃斗

ボランチの駒井、高嶺はセンターサークル付近でプレーし、左サイドに降りてきてビルドアップというプレーはこの試合ではしていないが名古屋が自陣に引いて構えるので降りる必要がなかったのかもしれない。青木は自陣でもプレーが多いが、相手陣内で左半分で広くプレーし、チャンスを多く作り出していた。ルーカスは右サイドの相手陣内でほぼプレーしている。

ヒートマップ - 駒井 善成ヒートマップ - 高嶺 朋樹ヒートマップ - 青木 亮太ヒートマップ - ルーカス フェルナンデス

2シャドーは金子と小柏、ワントップにジェイ。小柏はペナルティアークを避けるようにプレーしているが、相手選手が中央を固めているのでそれを避けたか、ジェイの脇を走りこんだように見える。金子は右サイドのハーフスペース付近で多くプレー。ジェイはバイタルエリアでプレーしているが、ペナルティエリア内になかなか入り込めなかったのか、起点になるために入らなかったのかもしれない。

ヒートマップ - 小柏 剛ヒートマップ - 金子 拓郎ヒートマップ - ジェイ

交代選手

ボランチの交代ではいった荒野もセンターサークル付近でプレー。

ヒートマップ - 菅 大輝ヒートマップ - 荒野 拓馬ヒートマップ - ドウグラス オリヴェイラ

名古屋の選手

ペナルティエリア内、自陣でプレーしている選手が多く、マテウスも自陣でのプレーが多かったのには驚いた。また、米本、シュヴィルツォク、前田直輝と前線に近い選手はプレーエリアがかなり広範囲になっている。

ヒートマップ - 藤井 陽也ヒートマップ - 中谷 進之介ヒートマップ - 宮原 和也ヒートマップ - 稲垣 祥ヒートマップ - 吉田 豊ヒートマップ - マテウス

ヒートマップ - 米本 拓司ヒートマップ - シュヴィルツォクヒートマップ - 前田 直輝

北海道コンサドーレ札幌 0 - 2 名古屋グランパス 2021.8.25 19:00 Kick Off札幌厚別公園競技場 天気雨気温22.2℃芝全面良芝観客数3,106人

北海道コンサドーレ札幌 2021マッチレポート | 8月25日 vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB https://www.football-lab.jp/sapp/report/?year=2021&month=08&date=25 #footballlab

タイムライン

プレー割合ではコンサドーレが相手陣内で多くプレーし、バイタルエリアでもプレーができている。ボール保持率が73%と上がった試合終盤はシュートが1本も打てていないのはボールを持たされていたのかもしれない。名古屋は自陣ペナルティエリア外でのプレーが多く、相手陣内中央ではプレーしていないが、ゴール前でもプレーしている。

後半は両チームともに右サイドよりでプレーしている。コンサドーレはハーフウェイライン付近でのプレーが多く、相手ゴールエリアでのプレーが減り、自陣ゴール前でのプレーもへりミドルサードでプレーをほとんどしている。名古屋はプレーエリア位置が前半よりも少し上がり、ミドルサードでのプレーが多くなったが、相手ゴール前でのプレーは減った。


シュートとチャンスビルディングポイント(チーム)

コンサドーレはペナルティエリア外が4本、中が7本で右サイドからのシュートが多い。名古屋はペナルティエリア外が3本、中が5本。

チャンスビルディングポイント

コンサドーレはクロス、ドリブル、シュート、ゴール、守備が平均を下回ったが、奪取は大きく上回った。名古屋はゴール、守備、セーブが平均を上回ったがクロスが下回ったのは意外だった。

チャンスビルディングポイント(個人)

攻撃、パストップは駒井、守備トップは中谷だった。シュートでは青木が高く、奪取では金子が高いという結果であり、それほど悪い試合ではなかったように思う。

スタッツ

名古屋のクリア30が目立つ。コンサドーレは30 mライン進入が66だが、ペナルティエリア進入が15と名古屋のペナルティエリアでの守備が堅く、ペナルティエリアになかなかはいれなかったようだ。