レビュー強化キャンペーン ⑪  6/26 J2 第23節 横浜FC vs 新潟
抽選で3名様にアマゾンギフト券2,000円分


横浜FM12戦目。

久しぶりに戸田さんが横浜FMの解説担当&神奈川ダービーということでワクワク。


前節までの対戦成績


試合を観ていない方はハイライトをご覧下さい。



結果は4-1で大勝。

試合内容としては五分五分の展開であったが、決定力が勝負の分かれ目となった。


基本スタッツゴール期待値


目次

①あっ、これ進研ゼミでやったところだ

②脇の甘さ

③湘南乃凪

④終わりに


①あっ、これ進研ゼミでやったところだ

横浜FMにとっては前節同様に3-1-4-2のチームを採用しているチームとの対戦となり、改善できた点があった一方で引き続き課題として残る点もあった。


フォーメーション図フォーメーション図


改善できた点はSBの立ち位置

前節と比べてプレス回避の際に後ろ寄りのポジションを取っていたことが分かる。

(敵陣に押し込んでSBの攻撃参加を伴う場面が少なかったのも一因だが…)


ヒートマップ - 永戸 勝也ヒートマップ - 永戸 勝也


よりWBからの距離をとることでプレスに出にくくさせ、スペースを確保できていた。

それによって右WBの石原のスプリント回数も断トツで多くなっていた。


走行距離・スプリント回数


また前半終了間際からは湘南がSBに対してシャドーの選手を出すことが増えていくが、それに応じてSB・CBからボランチ・トップ下へのパスを中心に組み立てていく。

ここら辺の臨機応変な対応が出来たことも評価できる。


時間帯別パスネットワーク図


一方で課題は自陣でのボールロスト回数が多すぎることだ。

特に前半序盤はCB・SBがパスを引っかける⇒ショートカウンターで決定機を何度も作られた。

この決定機のうち1つでも決められて先制パンチを食らっていたら、きっと違う試合展開となっていたことであろう。


ボールロスト位置


これに関連して気になるのは右CBの畠中・左SBの永戸の前方向へのボール供給がほぼないことだ。

畠中は途中交代した原因になった怪我の影響もあったのかなというのが個人的な見解だが、永戸は正直ビルドアップ能力に関しては改善できる点がまだ残されている。

前回のブログ(詳しくはこちら)でも少し触れたが、下がってきてボールを受ける際に前向きの姿勢を作るのが苦手だ。そのため相手のハイプレスを回避するためにサポートに入ったとしても、苦し紛れの選択肢しか持てず傷穴を広げてしまう場面が多々ある。これさえ改善できればビルドアップでの安定感を増すことだろう。


パスソナー・パスネットワーク


②脇の甘さ

この試合を通して横浜FMはSB・CB間のギャップを使われる回数が非常に多かった

実際に湘南がアタッキングサードで成功したパスのうち、ハーフスペースを起点としているものがかなり多い。


エリア間パス図


もともと横浜FMはSB・CB間のギャップを2ボランチにカバーさせるのが原則である。(詳しくはこちら

しかし、シーズン序盤やACL前と比べるとそのカバー回数が減っているように思える。


ヒートマップ - 喜田 拓也ヒートマップ - 喜田 拓也


これは過密日程をこなす中での体力的原因も少なからずある。

うまくターンオーバーを取り入れるなり、ボランチに依存しすぎないような守備組織(最終ラインのスライドをもっと意識的に行わせるなど)を構築するなり早急の対策が求められる。


③湘南乃凪

湘南側で気になったのはクロスである。

この試合で湘南はクロスを29本も入れて、その成功率も驚異の40%越えである。



https://www.football-lab.jp/shon/report/?year=2022&month=05&date=14から引用)


しかし、クロスに対して脅威を感じる場面はそれほど多くなかった。

その一つの要因は横浜FM守備陣が揃っている場所に上げるクロスがほとんどであったことだ。


PA内への進入傾向PA内への進入傾向

(左:横浜FM戦前、右:横浜FM戦後)


上のデータを見比べると分かるが、今節ではあまり角度がついていないようなクロスが多かった

そのため守備側としてはボールと自分のマークを同一視するという基本的な守備原則を遂行しやすく、難なく対応できてしまうというのが実情であろう。


アーリークロスやマイナスに入れるクロスなどではヒヤッとする場面をあっただけに、サイドからのクロスを武器としている湘南はここのディティールにこだわっていけばゴールに結び付く場面が増えていくはずだ。


④終わりに

ACLでの中断を挟んで今季初の3連勝となった。

前節で岩田・エウベル、今節では畠中と負傷者が多いことは気がかりだが、この波に乗って次節のアウェイ浦和戦も健闘して欲しい。

(筆者が見ていないだけで既に試合は終わっています…笑)