どうもたけっちです。先日行われたヴィッセル神戸の第3節、ガンバ大阪戦をDAZNで観戦し、振り返りした超主観な(ココ重要)分析という名の感想殴り書きをさせていただきます。


スターティングメンバー



前節欠場した酒井高徳が復帰し右サイドバックに入る。

前節復帰した菊池流帆と大崎玲央が今季初スタメン。

中盤がPSMで見せた大崎をアンカーに据えた逆三角形の4-3-3となった。



試合内容



徹底したアンカー封じ


ボール支配率40%とガンバにボールを持たれる時間は長かったものの、吉田孝行監督曰く「狙い通りのサッカーが出来た」としっかりとした対策を立てて見事に得点を許さなかった。

ガンバ大阪のパス交換を表した図を見るとDFライン同士のパスが多くなっており、前にボールが入ってもゴールから遠いタッチライン側が多く中央でいい形でボールが入る回数は少なくゴール前にUの字を作るようなボールを回さざるを得なくなっていた。

ガンバにそうさせた要因の一つとしてアンカーのネタラヴィへの徹底的なパスコースを着るディフェンスが上げられる。


ガンバを率いるポヤトス監督が試合後に前節起用したダワンを外してネタラビィを起用したことについて「ボールをコントロールするためという意図があっての起用」と答えており中盤の底でのゲームメイクを期待していたと見られる。


そのネタラビィを神戸のアタッカー陣と齊藤未月で封じてビルドアップを試みるガンバDF陣からアンカーへのパスコースを切りロングボールを蹴らせて効果的なビルドアップを封じたことがクリーンシートに繋がった。

特に右CBの三浦弦太のパスの方向や距離が示すようにパスの回数は横パスやGKへのパスが多く前へのパスはパス距離が長くロングボールを多く蹴っていたことが分かる。


大量得点の攻撃陣も右サイドへの依存


攻撃では4得点と大爆発した一方で課題も見えてきている。

コーナーキックでの得点を除けば3得点とも右サイドからの得点になっており、その他の攻撃も右サイド中心となっている。


右サイドでは酒井、山口、武藤と元日本代表組の実力者達が揃い見ている者をワクワクさせる息のあったコンビネーションを見せつけている。


一方の左サイドの汰木と初瀬の縦関係での効果的な攻撃が出来ていない。

昨シーズンは左サイドを酒井と汰木でコンビを組み酒井が汰木の位置を見ながら外にも内にも走り込んでサポートをしていたが今季コンビを組む初瀬とポジションが大外で被るなど上手く関係を構築出来ていない。


また大外に張る汰木がボールを受けても初瀬の位置が低くサポート出来ない距離にいることも見られた。


汰木自身の状態がまだ上がってきていないことと守備に課題のある初瀬の守備面でのサポートもあり今季ここまでゴールに絡めていない。


今後は神戸の誇る強力な右サイドを対策し封じるクラブが出てくるため右サイドへの警戒が高まることが考えられるため左サイドでの攻撃の形を早く見つけて欲しいところだ。


選手個々について



前川黛也→ピンチと言えば前後半立ち上がりの得点直後の宇佐美のシュートぐらいで共に枠に直撃と枠外とセービングの機会はなかった。

前半28分に本多からのパスが緩くなりジェバリに狙われるも判断良く飛び出し大きくクリアし未然にピンチを防いだ。


酒井高徳→ 前節はベンチ外と状態が心配されたが復帰して3得点に絡む大暴れ。

先制点となった場面ではディフェンスラインに出来たギャップに走り込む山口を見逃さずに素晴らしいスルーパスを送った。

後半立ち上がりには思い切って打ったシュートが敵DFに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれる。

圧巻だったのは2点目、武藤からのパスを受けペナルティエリアに侵入すると目線でマイナス方向を見つつ最後はニア上を豪快に撃ち抜いて自身初の1試合2得点を記録した。


菊池流帆→今季初スタメンも前半途中に負傷し交代に。軽傷であることを祈りたい。


山川哲史→ビルドアップに詰まりロングボールを蹴ってくる相手に対して負けずに跳ね返した。イライラしたジェリバに後ろから押されるなどしたが90分間冷静にプレー。

また前線への楔のパスもこの日は目立っており今後は攻撃面での貢献も期待出来る試合に。


初瀬亮→守備では周りと連携を取りながら最後はやらせない粘り強い守備で貢献。

立ち上がり直後にピッチ中央でインターセプトしたボールを武藤へと素晴らしいパスを送るなどこの日は持ち味である攻撃的な面が久々に見られた。

後半21分にはコーナーキックで武藤へとボールを送り今季初アシストを記録した。

 


大崎玲央→今季初スタメンとなったが持ち味を存分に披露。

前にスペースがあると見るとボールを運びチームを前進させるなど齊藤と山口を1列後ろからフォローし続けた。

守備でもカウンターのピンチには中盤で潰しに行き相手を遅らせて帰陣する時間を作った。 


山口蛍→インサイドハーフに配置されるとハーフスペースへ走り込み相手の驚異になり続けた。

先制点をアシストした場面ではDFラインのギャップへ走り込み相手を引き付けて冷静に大迫へとパスを送った。

齊藤に次ぐ走行距離を記録し攻守に顔を出し続けて勝利に貢献した。


齊藤未月→特に前半は大迫と並び最前線に近い位置でアンカーのネタラビィへのパスコースを監視し続けビルドアップ封じに大きく貢献。

チャンスと見ると最前線へ飛び出していき時にはペナルティエリアまで走り込むなどしつつピンチでは全速力で戻るなどチーム最長の走行距離を記録。


武藤嘉紀→前半には先制点の起点になるも相手選手との接触後にバツ印をベンチに送り交代かと思われたがピッチへと戻ると、後半にコーナーキックから待望の今季初ゴールを記録。

自身が目指す得点王へここからゴール量産を願いたい。


大迫勇也→ 開始直後にゴール右に外れたものの強烈なシュートを放つと、その直後に山口から送られてきたマイナスのボールにミートしなかったものの谷の逆を付き2試合連続ゴールを記録。

最前線でありながらもパス数はチーム最多の45本と起点になり続けた。

守備でも前線からのプレスを労を惜しまずガンバディフェンス陣に自由を与えなかった。


汰木康也→前半9分に武藤へとクロスを送るも谷の好判断に阻まれ、後半開始直後には強烈なシュートを放つもこれも谷にセーブされてしまい今節もゴールに絡めず。

それでもボールを受けた際には相手を1人剥がしてパスをするなど上手さをみせており、左サイドの攻撃の形が定めればゴールに関与する形も増えてくるはずだ。


途中出場組


本多勇喜→菊池の負傷退場で急遽途中出場。

準備する時間は長くなかったが終始落ち着いたプレーを披露。

高い身体能力を活かしてジェバリやファンアラーノの上からヘディングするなどクリーンシートに大きく貢献。

ファーストタッチとなった前川へのパスが緩くピンチになりかけた場面以外には危ない場面は作らず。

神戸のDFラインのピンチをまたしてもこの男が救った。


泉柊椰→プロ初出場となった前節に引き続き2試合連続出場。

展開もありボールにあまり絡めずにプレスをかける役目に終始も16分とATの出場で走行距離2.7キロ、スプリント回数10回を記録するなど走り回った。(90分換算で約15キロ、スプリント約40回)

展開も展開だっただけにもっと仕掛けても良かったと思うが、出番がより多く望めるルヴァンカップに期待。


ジェアンパトリッキ→泉と同様に展開もあり攻撃よりかは守備でのプレスが多かった中で走行距離2.5キロを記録。

無茶なパスでも追いつくのでは?と際どく見えてしまうパトリッキの走力には驚きである。


ステファンムゴシャ→ 今季初出場。泉とパトリッキと同様ボールには絡めず。

出場時間2分とATで1キロ走るなど手を抜かずプレッシングへ走ってたことが分かる。


終わりに


筆者は花粉症が辛すぎて昨年処方された薬を飲み寝てしまい起きたら試合が終わってました。

多分一生後悔します。


そんなことはさておき阪神ダービー(これ言うとガンバ大阪サポとヴィッセル神戸サポが喧嘩する)を制して開幕3連勝を記録しまだまだシーズン序盤ではありますが首位!気待ちいい!


勝って兜の緒を締めよという言葉がある通り勝った時こそ気を引き締めて次へ行く必要があります。


今週水曜日からはルヴァンカップも始まり勝ち抜くためには普段出場機会がないメンバーたちの底上げも必要となります。


このルヴァンカップからレギュラー候補へ名を挙げてレギュラー争いを加熱させる選手が1人でも多く出て来ると嬉しいものです。


ではまた次節にお会いしましょう。


たけっちでした。