2022 J2第38節 岩手 - 金沢 プレビュー

残り５試合。

金沢さんは前節大分戦。開始早々中盤でのボール奪取から先制し、一時は２点差をつけたものの、５連戦の最終戦という状況からか強度の落ちた７０分以降に追いつかれ、そこからは３バックに変更し、勝ち点１を確保する選択をした。

前回対戦からの変更として、ゴールキック時にエリア内にＣＢが入り、後ろから繋いでいく形も取り入れている。ＣＢの低い位置でのパス交換が多い事が連戦中の千葉戦でも多く見られたが、これが連戦中による体力的なものを考慮したものか、残留も見えてきた来年で７年目を迎える柳下監督の今後を見据えたチャレンジによるものか。１週間空いた事、ボールを握れる事が想定される今節、どういう入りをしてくるかは見てみる事としよう。

前節大分戦、フィールドプレーヤーで唯一スタメン変更となった大石選手。右サイドでのドリブルやクロス、中に入って２点目を奪った。守備時は大分のビルドアップ時に、左ＣＢの三竿選手のチェックから自陣ゴール前でのセカンドボールへの反応など、疲労感の残るチームで活動量多くフォローしていた。岩手戦はどういう役割で登場するか。１０番嶋田選手のトップ下のオプションなど、金沢さんのスタンスはどうなのか。

チームのセットプレーのキッカーである藤村選手。高校時代から彼のプレーを見ていたいわぎんスタジアムで赤のユニフォームをまとっているのはうれしくもあり複雑な心境ではある。昔からの技術、パスセンスはもちろん、激しい守備の中心として、後ろから繋ぐチームの攻撃のリンクの役割。ナンバー８の躍動を地元でどれだけ見せられるか。

岩手は、前節熊本戦が火曜ナイターへと変更になり、限られた時間での準備となった。その中で、チームとしての狙いを浸透させる事ができたか。相手の並びは始まってからしか知り得ないが、ウィークを知る術はあるはずだ。

前日に、一つ上の順位のチームの試合結果を知った。勝ち点差は３であるが、順位を上げられるのは事実上不可能。プレッシャーをどれだけかける事ができるか。