Ysccさんは前節富山戦。7分にビルドアップを奪われそこから安光選手に決められ失点、その際の対応で小島選手が肘を負傷し交代となり、県総のピッチ状況もありビルドアップが安定せず、富山さんの攻撃に5-4ブロックで耐える展開が多くなった。
後半早々にもパスカットした吉平選手がハーフウェイからドリブルで持ち込み左足で追加点。59分にもトランジションから安光選手のクロスにマテウスレイリアが押し込み3-0に。ただ、富山さんがボランチ末木選手からFW碓井選手を入れた事でバランスが変わり、62分FKのこぼれ球を菊谷選手が左足で突き刺すと、直後に選手交代を行ない2トップに変更し、64分スローインを交代で入った萱沼選手が落とし、奥村選手のシュートが吸い込まれあっという間に1点差に。前半不安定だったビルドアップも交代で入った中里選手がDFラインに入った事で落ち着き、富山さんを押し込む展開まではいったものの追いつくまでは届かなかった。
Ysccさんは開幕直後にGK児玉選手が札幌さんに移籍し、戦術の根幹となる選手を失った事で開幕から6戦勝ちなしのスタートとなったが、倉貫監督のアジャストは見事だった。福島と沼津という攻撃的なチームに勝利し、したたかな戦い方を身につけ、中断前はプレーオフ圏内を伺える所にいたが、中断明けは勝利がなく、気がつけば19位という位置となっていた。
富山戦はCB大嶋選手が出場停止という事もあり、3バックを総入れ替えしたが、小島選手の早々での負傷もありその効用は見られなかった。降格圏に入った今節、DFラインをどうするかは注目される。富山戦の60分以降はいい時間を作れたのでその際の2トップでくるのか、ピッチ上で安心をもたらす中里選手はどのポジションで起用されるか。前回対戦は神野体制初陣、Ysccさんはそれまでの並びではなく1-5-4-1に変更、攻守のバランスを図りながらオニエオゴチュクウのスピードを活かす戦いを選択した。試合開始から早く状況を掴みたい。
Ysccさんとすればこの順位という状況も重なり、心情的な部分ではどうなるか。前監督の星川さんとの対決は理性と感情がピッチ内で交差する。
岩手は前節、八戸さんのプレスを押し返した前半で得点が入らず、決して仕込めてるとは言えない守備のフェーズから得点を奪えたが、勝利を掴むまではいかなかった。
Ysccさんは八戸さんほど高い位置からくる事は想像しにくいので、どれだけプランが遂行できるか。星川監督のプレーモデルはもう他所さんにも知られてはいるが、特によく知るYsccさんを越えずして残留の道は拓けない。
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