基本スタッツゴール期待値

北九州さんは前節岐阜戦。上位との対戦で3連敗となり迎えた試合は5分にCKからファーで待っていた工藤選手が頭で合わせ先制。5節大阪戦以来の3バックへ変更でミラーゲームとなり、岐阜さんが撤退守備を選んだ為北九州さんが保持し切り替えの鋭さでも上回る展開。

岐阜さんはボランチ庄司選手が下り4ー1ビルドアップで安定を図り、後半には2本のミドルシュートがポストに阻まれるなど惜しいチャンスも。北九州さんはGK田中選手が左足を負傷するアクシデントもあり耐える時間が続いたが、後半飲水タイム後守備を1-5-3-2に変更し、庄司選手と甲斐選手にプレッシャーをかける形に変えると、岐阜ゴール前でのFKが壁の広げた手に当たりPK判定、藤原選手が決め大きな追加点。最終盤にもPKを得たが大森選手が止められケーキに苺がという事にはならなかったものの、選手交代で攻勢をかけ50回もアタッキングサードに侵入してきた岐阜さんに大きなチャンスを与えずクリーンシートで抑えた。

前節までの対戦成績得失点パターン

昨シーズン20位で終え、入替戦まではいかなかったものの編成面で明らかに遅れた北九州さんだったが、幸運な事に増本監督が残っていた。まずは4-4ブロックの固い守備から植え付け、5月からの13戦連続負けなしで徐々に順位を上げプレーオフ圏内へ。今治・大宮戦はコノチカラの差を見せつけられたが、組織力の積み上げでプレーオフ進出を掴み取りたい所。

フォーメーション図パスソナー・パスネットワーク

岐阜戦では3バックを採用したが、1週間で事前練習はそこまでしたなかったそうだ。それだけ増本監督のもとチームの成熟が進んでいる証。対岩手では4バックだと3-1ビルドアップに同数で監視できる形になるが、増本監督がどういうプランを持ってくるか見てみる事としよう。

攻撃スタッツ - 藤原 健介GKスタッツ - 伊藤 剛

攻撃スタッツ - 高 昇辰ボールロスト位置

磐田さんから育成型で移籍してきた藤原選手は別格の存在感。セットプレーも任される技術力、積極的な姿勢で攻撃の核となっている。ノープレッシャーではズバズバパスを通してくるが岩手はどういう監視をしてくるか。

田中選手の負傷で2017年以来のJ3リーグ出場となった伊藤剛選手だったが、足下の技術も見せ落ち着いたプレーを見せた。GKは誰が起用されるか、リレーションの向上は今後に向けての課題となるだろう。

岩手は前節Ysccさんと引き分けたが、開始早々の下上選手の負傷でプランが狂ってしまった事が大きかっただろう。Ysccさんの守備の修正もあり左サイドへの展開が制限され、星川監督の求める強者の戦いを前半から出せなかった。北九州さんの右サイドは高昇辰選手、攻守にハードワークできる選手でありここを突破しなければ岩手のリズムには持って行けない。


強く強かに