基本スタッツゴール期待値

FC大阪さんは前節琉球戦。1-4-4-2同士の試合は、開始から琉球さんのCBとボランチのパス交換にプレスがハマらず押し込まれる展開に。16分CKからゾーン守備の奥で鈴木選手が頭で合わせ先制。その後も琉球さんの保持に4-4ブロックを組んで対応する時間が続き、散発的な攻撃しかできなかった。

後半開始から島田選手を投入し前線からの圧力を増し、ターゲットを増やした事で攻撃の時間が多くなった。69分CKから舘野選手がすらし、ファーでフリーになっていた武井選手がボレーて決め同点。その後も大阪さんが局面の激しさを含め優勢の時間が続いたものの得点を奪えず引き分けで終えた。

前節までの対戦成績得失点パターン

今季大嶽監督が就任し20人以上の入替があったFC大阪さんだったが、JFL時代からの1-4-4-2のソリッドな守備と鋭いカウンターをベースに、今季も上位を伺う戦いを続けている。ただチーム得点王タイがCBの秋山選手の4ゴールという事で、セットプレーの強さを見せているものの昨年猛威を振るった2トップが思ったほど得点を奪えていない。プレーオフ進出に向けて勢いのある前線の選手が出てくるかがカギである。

フォーメーション図ボールロスト位置

エリア間パス図攻撃スタッツ - 増田 隼司

大嶽監督になり攻撃がロングボール一辺倒ではなくなってきている。後ろで繋ぎ相手プレスを誘う事もある。中盤戦に入り2トップの一角に増田選手を使っている事も変化の一端だ。岩手ではボランチで捌いてという仕事が多かったが、昨夏相模原さんで最前線で起用された事も大きかっただろう、大阪ではボールの預け所となり供給するパスのクオリティは流石である。琉球戦の後半での2トップが効果的だった事もあり、左サイドでの出場も考えられるがどうなるか見てみよう。

フォーメーション図攻撃スタッツ - 加々美 登生

岩手は前節北九州さんとの対戦で3ヶ月ぶりのホームでの勝利を飾った。大きかったのは守備の局面での対策がハマった事だ。1-5-2-2-1の並びで2列目がまずはWボランチの前に立ち、藤原健介選手からの展開を抑える事に成功した。

大阪戦では球際とサイドの争いが大きな要素となる。デュエルで戦える所と守備時の立ち位置という原理原則の所でどういう対策をするか、フライデーナイトの試合でいつもより準備期間の少ない中でどれだけ徹底できるか。

FC大阪さんにとっても今季2回目の開催となる、たけびしスタジアムでの試合。8月末の試合では芝の状況は悪くなさそうだったが、慣れない状況にどうフィットできるか。